最後から二番目の恋

 私、原則として見るTVドラマはNHKの大河ドラマだけということになっているけれど、例外のない原則はないという原則に基づき、お洒落なタイトルのドラマは見ることになっている。
 と、云う訳で、見たTVドラマは「最後から二番目の恋」
 このタイトル素敵でしょ、そのうえ主演が小泉今日子。
 私は洋画専科なので、邦画を見ることはあまりないけれど、むかし昔そのむかし、「怪盗ルビ-」という邦画を見に行ったことがある。
 この映画の原作は、私の大好きなヘンリイ・スレッサーのミステリー「怪盗ルビー・マーチンスン」。おまけに私の大好きなイラストレーター和田誠が監督しているということで、イソイソと見に行ったところ、なんとキョンキョンと呼ばれていた小泉今日子が主演。
 「どうしてアイドル歌手が?」と思ったところ、彼女は伸び伸びとアッケラカンに演じて、ピッタリはまり役。スッゴクお洒落な映画になっていて、とんでもビックリ!!! 以来、小泉今日子のファンになっているのである。
 だから「最後から二番目の恋」は、お洒落なタイトル付の小泉今日子でしょ。何が何でも見なきゃならない訳。
 このTVドラマは、昨年「最後から二番目の恋 2012年秋」というタイトルで放映されたけれど、今年の4月から「続・最後から二番目の恋」として放映された大人の青春ストーリイだったけれど、6月でウーン残念THE END。
 彼女の役はテレビプロジューサー。いつも素敵に洒落な恰好をして、これがハイ、カワイイのデス。彼女のファションセンスってイイネ!!!
 ドラマの最初のタイトルやエンデングのタイトルもお洒落だし、交わす会話や舞台となっている鎌倉やその住まいもお洒落。お洒落で素敵がいっぱい。
 最終回で、印象に残った会話は、TVドラマの撮影現場でスタッフが
 「エライ人は現場を知らない。だから、無茶なことを言う」と、撮影をストップさせた時、小泉今日子の相手役の中井貴一の
 「現場はここだけではない。エライ人もその人の持場がその人の現場。みんなそれぞれ現場を持っているのだから、それを理解してやることが必要」と云う台詞。
 それと、もう一つ、
 「叶わぬ恋と分かったら返事を求めてはいけない。Noと言われたら、その恋は終わり、つらくって切ない想いしか残らないけれど、返事を求めない限り、その恋は終わらないのだから、恋する心は永遠に続く。そして、その想いは相手に伝わり、そのその相手も幸せに包まれるはず。」 
 ウーン、納得。
 だけど、いい加減年寄りの私のには、最後から二番目の恋は無理?

君死にたまうことなかれ

 我がニッポン国のソーリは、集団的自衛権に関し、6月5日の記者会見で
 「国民の命と平和な暮らし」を、断固として守り抜くと力強く宣言し、我がニッポン国民を安堵させた。
 愛国心に燃える我がニッポン国のソーリは、自衛隊最高指揮官でもあるので、「国民の命と平和な暮らし」が脅かされるような事態が発生すると、直ちに自衛隊服に整えて最前線に向かい、陣頭指揮を取ろうと深く決心していると思われる。
 しかし、我がニッポン国のソーリの側近が
 「殿、ご乱心!!!」と、必死に引き留めるので、我がニッポン国のソーリは、
 「残念無念」と自衛隊服を脱ぎ、背広姿に変えてポンと「出動命令」に印鑑をつくしかあるまい。
 そう、歴史は繰り返すのデス。

君死にたまうことなかれ(抜粋)   与謝野 晶子

ああおとうとよ、君を泣く、
君死にたまうことなかれ、
末に生まれし君なれば、
親のなさけはまさりしも、
親は刃をにぎらせて
人を殺せとおしえしや、
人を殺して死ねよとて、
二十四までそだてしや。
暖簾のかげに伏して泣く、
あえかにわかき新妻を、
君わするるや、思えるや、
十月も添わでわかれたる
少女ごごろを思いみよ、
この世のひとりの君ならで
ああまた誰をとのむべき、
君死にたまうことなかれ。

※ 与謝野晶子ーー1878年~1942年。掲載した詩は1904年(明治37年)に「旅順口包囲軍の中に在る弟を嘆きて」という副題を付けて発表した。歌集に「みどれ髪」など。

パンパカパーン!!!

 パンパカパーン!!!
 これって、勿論ファンファーレ。
 何故っていうと、我がプログ「夢旅人」は、5月でめでたく開設10周年!!!
 バンザイばんざい万歳と、一人ではしゃいでいます。
 ところで、過去10年間で書き綴ったプログはなんと240編。
 そこで、10周年を記念してよくも書いたり240編のプログを編集して、「アマゾン」で6月1日に電子出版(末尾参照のこと)することにしました。

書名は「心の扉をノックして

 価格は100円です。
 この「心の扉をノックして」の挨拶文と目次を掲載しましたので、ご一読のうえ、是非、あなたの清きお小遣いを投じて頂きたくお願い申し上げます。

ご 挨 拶
 私 森荘八。1938年7月生まれ。虎年で獅子座。だけど一見借りてきた猫風。
 通説によれば、私、なんと当年とって76歳。カラダ的に言えばアソコを含め・・・アソコとはどこ?など野暮なことは聞かないで下さい。・・・著しく老朽化が進んでいますが、プログを始めた66歳以来、ココロ的にはどうも発育が止まっているらしく、枯れた老人風の風格のある文章を書くには至っておりません。
 かくして、10年1日の如く書き続け四月で目出度く「夢旅人」開設10周年を迎えることになりました。毎月1日と15日に更新してまいりましたが、前日の零時までには、必ず送信。自慢じゃないけれど・・・と自慢する訳ですが、無遅刻無欠勤を誇っています。
 でも、誰も「良くやった」と言ってくれませんので、ここで、自分で自分にご褒美。エンエン書き綴ったプログを電子出版することにしました。
 そこで、2004年5月から2009年4月までの5年間に掲載したプログを編集したうえで、第1集として2巻に分けて出版、引き続き2009年から2014年までの5年分も、第2集として出版することに致しましたので、よろしくお読み頂きたくお願い申し上げます。

2014年5月吉日

目  次     

  • はじめに
    • 素敵な出会いを
  • 恋して愛して結ばれて
    • 誰かが誰かに恋している
    • 雨に涙しても
    • 夏の予感
    • なんたってバレンタイン
    • 夏の終わり
    • 夫婦つってタイヘン!!!
    • 枯葉散る秋に
    • 悩みは深しホワイトデイ
    • 遥かなる想いをこめて
    • 悲しき濡れ落ち葉
    • 心返しのチョコ貰いましたか
    • 本物の夫婦って・・・
    • 新しい恋
    • 愛を確かめて・・・
    • 素敵にオギャー
    • ラブレター
    • 義理チョコだって・・・
    • あばたもえくぼなのだけど
    • ああ婚活
    • 春は恋
    • それでもホワイトデイ
  • 自然に触れて
    • はらはらと はらはらと
    • 秋は遠く・・・
    • 心に虹を・・・
    • RAIN
    • 秋深し 私は何を食う人ぞ
    • 春うらら
    • 暑くって熱くってアツーイ!!!
    • 秋がいっぱい
  • スポーツ哀歌
    • ああ オリンピック!!!
    • 秋は遠くなりにけり
    • 気分は最高
    • 負けてもともとと・・ヤセ我慢
    • 女性ってトク・・・
    • 気分は最低
    • ヘトヘトのヘトヘトのヘトヘトだけれど・・・
    • ヘトヘト
    • ウフフ、オホホ、アハハ
    • プンプンプンのプンプン
    • シッチャカ、メッチャカ、戦って・・・
  • 愛するミュージシャンたち
    • 白い一日
    • 五月の別れ
    • 夏 長崎からさだまさし
    • 素敵あふれて 秋
    • 今日まで そして明日から
    • 人生が二度あれば
    • 長い旅路の果てに・・・
    • 「駅」で出会って・・・
    • もうひとつの土曜日
  • 素敵に老春
    • ああ 青春!!!!
    • 「おしっこ」に願いを
    • 蒼き馬に想いをのせて
    • 古希に乾杯!!!
    • 素敵に百歳
    • 素敵に百歳 PART2
    • 私が無駄に過ごした今日は・・・
    • 私が無駄に過ごした今日は・・・PART2

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ロング・グッドバイ

 スッゴイ!!! 
 ハードボイルド大好き人間の私にとって、素敵なニュース。
 なんと、NHKTVで、レイモンド・チャンドラーの「長い別れ」が「ロング・グッドバイ」というタイトルでドラマ化され、4月19日から5回にわたって放映されているのである。
 我がニッポン国にハードボイルドは似合はないと思っていたけれど、暗い映像と、バックに流れる音楽もジャズ。それにバーと酒と煙草も付きものだけれど、そのシーンもいっぱい。あれやこれや、ハードボイルドの典型を踏んでいて
 「ウーン、納得」
 浅野忠信が探偵マーロウに、綾野剛がテリーに小雪がアイリーンに扮して出演。浅野忠信のタバコを吸うシーンがサマになっていて良かったねエ。これって、禁煙中の男性にはきっとドクのあるシーン。
 私は、ハードボイルドの金字塔と言われているこの作品を、とっくの昔に読んでいるけれど、なんたって、とっくの昔に読んでいるでしょ。だから、ストーリーは覚えている訳がないけれど、キザで素敵な台詞がいっぱいあった小説。
 私が覚えている台詞は、探偵マーロウが、テリーに再開した時に
 「ギムレットにはまだ早すぎる」という台詞。これが何故か記憶に残っていたけれど、ドラマでもバーで飲む酒はギムレット。私はニコニコ。
 そして、テリーがマーロウにいった台詞。
 「アルコールは恋愛のようなものだね」と彼は云った。
 「最初のキスには魔力がある。二度目はずっとしたくなる。三度目は感激がない。それからは、女の服を脱がせるだけだ」
 エ、何? 「それはソーハチさんの台詞じゃないの?」って・・・。
 ホント、失礼なんだから!!! チャンドラーさんに悪いよ。

風薫る5月に・・・

 いい加減年寄りの私にとって春は眩しすぎるけれど、5月は爽やかに緑が目に沁みて、薫りたつような美しい季節。私のよれよれハートも、チョッピリ甦る気がする。
 そして、鯉のぼりが爽やかな風に乗っておよいで・・・と、言いたいところだけれど、街はすっかりコンクリートに覆われて、鯉のぼりを見ることが少なくなってしまった。
 だから、5月5日は「子供の日」のイメージが強いけれど、郊外に出て、鯉のぼりがのどかな風景にとけこむように泳いでいるのを見ると、「ああ、端午の節句なんだ」という季節感が甦り、なんだかホノボノうれしくなってしまう。
 そして、パパやママそしておじいちゃんやおばあちゃんの健やかに育ってという想いをのせて、真新しい鯉のぼりが風に舞い・・・ウーン、これって絵本の世界。日本の古き良き時代の原風景なんですね。
 あの日に戻りたい。

こいのぼり   谷口 廣保

父親の願い
母親の祈り
青空におどる まごいよ
新緑におどる ひごいよ
ー初節句の ご本人は無心ー
1年生は いま
自分で 自分のこいのぼりを作る
たどたどしい その手つき
真剣に光る 美しいその目
しかし やがて
その手は
宇宙船のボタンをおすかもしれない
その目は
すばらしい芸術を生みだすかもしれない
子どもたちよ
その手を
戦争なんかで汚してくれるな
まして
そのだいじな いのちの目を
つむらされてたまるものか
子どもたちよ
五月の空に高々と
あなたの こいのぼりをあげよ

※ 谷口廣保ーー1920年~1998年。教育者。詩集に「白墨のうた」など。