最後にジェジェジェ

 華やかにクリスマスソングが流れ、イルミネーションに彩られた街を、特に名を秘す誰かさんと手に手を取って歩くと・・・エーット、歩かなくっても、私の心はホノボノと弾んで、何だかイイことありそうな気がする。
 そして、12月は 
 恋する人たちにとっては恋の総仕上げの時だし、
 恋なし人にとっても、クリスマス会や忘年会などで、運命の出会いがあるかもしれないし、
 子どたちも、サンタさんから・・・などと思っている子どもはいない思うけれど、残念・・・素敵なプレゼントを貰ってニッコリする時だし、
 買わなきゃ当たらないけれど、買っても当たらない宝くじを買って、ひとときの夢に遊ぶ時だし、
 と、まあ、笑顔があふれる月でもある。
 と、云いたいけれど、今年何もイイことがなかった人は、笑顔なんてとんでもない。
 会社で「今でしょ」と主張しても、相手にされず
 じゃあ「倍返し」してやると叫びたいけれど、それも出来ず
 せめて一度で良いから「お・も・て・な・し」を受けてみたいと思うけれど、それも儚く「今年の流行語大賞」オンパレードの1年であったという人の方が多いのかもしれぬ。
 それに、12月は、1年の総まとめの月だけれど、参議院のオエライさん達は上や下への大騒ぎ。
 参議院は、かって「良識の府」と言われていたけれど、今や「喧噪の府」
 いくら野党はジタバタしても、所詮数には勝てないのでしょ。だから、良識の府らしく全知全能を傾け切磋琢磨して侃々諤々すればいいのに・・・。なんと右往左往するばかり。、
 同じように、わが世を闊歩する我が国のソーリ大臣も、自称ご立派な「秘密保護法」なんですから、何ら臆することなく野党の言う通りエンエンと議論して、言い尽くしたところで可決することも出来るのに・・・「金持ち喧嘩せず」の余裕ある大人の気配は微塵もなし。
 今まで逆転国会だから、「決められる政治」が出来るようにと、自由党をお金持ちにしてあげたのに、今までとちっとも変わらない姿ををさらして、ホント「じぇじぇじぇ」
 お金持ちは、傲慢でなく謙虚であらねばならぬのに、我が国のソ-リ大臣の心は、貧しいの?
 でも、私たちが選んだ人だから、オエライさんは怪しからんと言っても、天に向かって唾を吐くようなものであろう。

 オエライさんはともかく、あなたにとって、今年は心がほほ笑む年になりましたか。それとも、心が折れそうな年でしたか。
 いずれにしろ、12月は節目の月。イイことがあった人もイイことがなかった人も、きれいさっぱり心を精算して、あらたな気持ちで来年を迎えたいものです。
 今年1年「夢旅人」をお読みいただいて有難うございます。
 では、笑顔でお正月をお迎えできますように・・・。
 そして、あなたにとって、来年は素敵な年になりますように・・・。

驚き桃の木山椒の木 Part 2

 10月に行ったツアーの名前は「秋のカナダ浪漫紀行 9日間」。浪漫紀行と云えば、ノンビリ・ホンワカ旅行と思ったら、大間違いのコンコンチキ。過密旅行である。
 でも、これって勤勉にしてせっかちで何でも見なきゃあソンソンという我がニッポン国の国民性に合わせて作られたツアーだろうから文句も言えぬ。
 ホテルの出発時間は、ほとんど8時か9時だったけれど、モーニングコールは6時か7時。ところがAm3時と3時30分出発の時が2回もあって、モーニングコール、ン? 訂正、ミッドナイトコールは1時30分と2時30分!!!
 私、自慢じゃないけれど「遅寝遅起き」を身上としているから、Am3時に寝たことは数々あれど、1時30分に起きたことは我が生涯で1度もない。
 我が家の就寝時間はいつも12時。早く寝れったって無理な話である。
 と、言っても遅れたら広大なカナダ大陸で路頭に迷う羽目に陥るので、必死の覚悟で起きた次第である。
 でも、「必死の覚悟」と「浪漫紀行」って、なんだか矛盾していない?
 1回目の早起きは、アメリカ西海岸に位置するカナディアンロッキーからアメリカ大陸を横断して、東海岸のナイアガラヤに移動する時だし、2度目は、カナダのモントリオールからシカゴ経由で、これも大陸を横断して成田に帰る時だから致し方ないのであろう。
 カナダはロシアに次いで世界で2番目に広い国だそうで、移動する時に2回も時差があって、時計の針を早めなければならぬ。
 でも、腹時計って修正できないでしょ。朝飯食べたらもう昼飯って、忙しいたらありゃしない。
 ウーン、狭いニッポン国に生まれて幸せ・・・。
 かくして、6時にセッセセッセと起きて、セッセセッセとあちこち行ったけれど、圧巻はアサバスカ氷原とナイアガラ瀑布とケベック郊外のオルレアン島の紅葉。
 アサバスカ氷河には、1.5mのデカタイヤを履く雪上車で行ったけれど、氷河の長さ6Km、幅1Km。氷河の厚さは見えないけれど360mもあるという・・・ウン、想像を絶する別世界。
 晴天だったけれど、キンキンの冷たさに我がいとしの君もキンキンに縮こまり、スッテンコロリンを得意とする私は、身も心もおっかなビクリで氷河の上をチョロチョロした次第である。
 この氷河は温暖の影響を受け120年で1500mも後退したそうだから、この氷河がなくなる頃、人間も住めなくなっているに違いない。ホント、早く生まれてきて良かった!!!
 私の孫のその孫の・・・以下ネンエンと続くから略・・・は、可哀そうデス。
 ナイアガラ瀑布は、TVなどでお馴染みの場所だから、マア、想定内だったけれど、受付で貰ったレインコートを頭からかぶり遊覧船に乗って滝壺近くまで行ったら、そのスケールに圧倒されて、「瀑布」という字の「瀑」と「布」を恐ろしいほど納得。
 もし、我がニッポン国にこんな瀑布があったら、水車を10個くらい作って原発なんかいらなくなるのではないかと思うけれど、ホント残念。
 うちのかみさんは「紅葉のカナダ」が憧れ・・・。
 私は、我がニッポン国も紅葉の名所がいっぱいあるので、なにもカナダくんだりまで行かなくってもいいのにと思ったけれど、私は生まれつき女性に弱いうえに、うちのかみさんには特に弱い。だって、「うちのかみさん」というけれど、漢字で書けば「うちの神さん」。文句を言える訳がない。
 それで、この旅の目的は紅葉だったけれど、うちのかみさんの言う通りカナダの紅葉って想定外。
 我がニッポン国の紅葉は、どちらかと云えば「点」でしょ。カナダの紅葉は「面」。
 メープル街道やアルゴンキン公園やら行くところ全て、紅葉に美しく染まって、うちのかみさん超満足。うちのかみさんが機嫌が良ければ、私も自動的に機嫌が良くなる仕組みになっているので、ウン、満足。
 特に、ケベック郊外のセントローレンス川に浮かぶ小さなオルアレアン島の紅葉はスーーゴイ!!!
 色鮮やかな赤・青・黄に彩られた紅葉の林がズズズイーのズイと広がる中に、瀟洒な家が点在し一見別荘風のたたずまい。
 「ウーン、こんなところに住みたい」と嘆息したら、
 ガイドさん、曰く「冬は零下20度。それでもいい?」
 そうなりゃ仕方がない。ここに別荘を建てて、紅葉の秋にだけ来ることにしよう。
 「そう八さんって、そんなお金持ちなの?」
 「ウン、もち3億円当たるようになっているから大丈夫」

2013年 ちょっぴりの秋

 秋は「アレヨアレヨ」と言うまにやって来て、「アレー」と言う間に通り過ぎて行った。気分はもう冬模様。
日本シリーズ第7戦。11月3日21時50分。我が愛するジャイアンツが負けるなんて・・・絶句。  
 でも、東北の人たち、あんなに喜んでいたので、マ、良しとするか・・・。
 でも、楽天セールで77%引きの大安売りがあったので、マ、良しとするか・・。
 でも、田中ナニガシくんの24連勝を止めたので、マ、良しとするか・・・。
 でも、星野監督は、私と同じ大学の出身だから、マ、良しとするか・・・。
 これだけ「でも」が続いたので、マ、楽天が優勝しても勘弁してやるとするか・・・。
 私ってなんて優しいんでしょう。
 今年の秋は、私のダーーイ好きな「中島みゆき」がいっぱい。
 11月3日にNHKBSで「オール中島みゆきナイト」が、75分にわたって放映されたでしょ。それから『中島みゆき「夜会VOL.17 2/2」劇場版』が映画館で上映されたでしょ。スッーーゴイ!!!
 TVでは、茂木健一郎など5人のみゆきファンがスナックを舞台に、みゆきがコンサートで取る出前は「力うどん」などの話も披露されてケンケンゴウゴウ。
 それと共に、7人の著名人のビデオメッセージとそのリクエスト曲が貴重な映像と共に放映されたのである。
 私の大好きな薬師丸ひろ子も登場して、私の大好きな「時代」をリクエスト。私の好きな曲と同じだなんて素敵に最高。ほかにさだまさしも登場して大好きな曲のパレードでいたく大満足。
 びっくりしたのは、みゆきが帽子を深くかぶり郵便配達人に扮して突如登場。スナックのマスターのビビる大木に手紙を渡すなり、「力うどんは天カス抜きで」と一言ったきりで退場してしまった。登場時間ほんの1分たらず。
 ゲストの皆さんには知らせてなかったらしく、「?」とあっけにとられて見るだけ。
 みゆきが退場した途端
 「本人なの?」とか
 「そっくりさんじゃない・・・」とか大興奮。
 これが並みの番組だったら、みゆきが再登場するころだけれど、この番組に凄いところは、これっきりで終わり。
 ホント、粋な演出で番組だったけれど、これってみゆきのアイデアに違いない。
 みゆきに乾杯!!!
 中島みゆきの上映された映画は3本目。1本目は忙しくって見損なったので、今度はアタフタと予備知識なしで出かけたら、特別料金で一金2500円也。私は、いつもシニア料金1000円也でしょ。私のようないい加減年寄りのみゆきファンは希少価値だろうから、1000円でと云いたいけれど、みゆきさんに悪いから「本音高い」は隠して「建前平気」風情でチケットを買ったものである。
 ところが映画が始まったら大びっくり。2011年に上演された夜会「2/2」の舞台がなんとノーカットで上映されたのである。
 「2/2」は、夜会のなかでも人気の高い作品ででしょ。それがたった2500円也で見られるなんて・・・。
 「本音高い」を「本音安い」に変更することにしよう。みゆきさん、ありがとう。
 むかし昔、渋谷の東急オーチャードホールで、たった1回だけど夜会を見たことがあるのだけれど、みゆきは「むかし昔」からちっとも変わらず、時は止まったみたい。そしてその舞台には絶句・・・。
 今年の秋は「絶句」で始まったけれど、みゆきワールドに染められてまたもや「絶句」で終わり。
 ウン、大満足デス!!!

驚き桃の木山椒の木 Part 1

 今年は、よくぞ我慢の・・・ン?訂正 よくぞ仲良く結婚50周年、そしてよくぞ耐え抜いて生誕75周年。ここでちょっぴり自分にご褒美ということで、先月「秋のカナダ浪漫紀行」というツアーに参加した。
 カナダに行って、カナディアンロッキーとナイアガラ、紅葉のローレンシャン高原に行くという至ってシンプルな内容である・・・と、思ったら大間違いのコンコンチキ。 
 たった9日のツアーなのにカナダに2回入国させられ、おまけにアメリカには3回も入国を繰り返して飛行機に乗ること6回。シンプルツアーどころか右往左往ツアー。
 だって、成田からカナダに直接行くかと思ったら、行ったのはサンフランシスコ。そこからカナダのロッキイマウンテインの麓に飛び、それから再びサンフランシスコに戻り、そこからシカゴに飛んでシカゴからカナダのナイヤガラへ。
 帰りもナイヤガラからシカゴに戻って成田へという、カナダとアメリカを出たり入ったりして忙しきことこのうえなし。
 アメリカはテロ恐怖症にかかっているらしく、入国審査では、両手の指紋と手相まで取られたうえに顔写真をパチリ。
 顔写真はきっと指名手配犯人風に映っているのではないかと心配したけれど、一見胡散臭風眼差しでジロリと睨まれただけでなんとかパス。入国ゲートでは、上着や靴を脱がされ、股を広げて万歳の格好をさせられて、一見素っ裸風心地で通過。ヤレヤレのやれやれ。
 私の顔を見ただけで、テロ犯ではないと分かりそうなのに、どうも顔パスは通じないらしい。性懲りもなく3回も入国審査をやらされてしまった。
 成田空港を出発した時間は夕方の4時、9時間でサンフランシスコ着。私的時間では真夜中の1時なのに、なんと前日の朝9時。凄い! 17時間前にタイムスリップして我が人生の残り時間が増えたと喜んだら、うちのかみさん曰く
 「帰りは17時間早くなるのでプラス・マイナス・ゼロ」だって・・・。ガッカリ。
 サンフランシスコでは、時差は感じなかったけれど、帰りはシッチャカ・メッチャカ。
 シカゴを13時に出発し、13時間かかるというので、映画2本を見てミステリの単行本を読了。後はジャズを聴きながらホンワカ・フンワカと健気に13時間を過ごして、私的時間では真夜中の2時に成田到着。
 ところが、今から寝る時間というのに、成田ではなんと夕方の4時。私の睡眠時間と昼の貴重な時間がどこかに吹っ飛んでしまった。
 成田空港から福岡空港へ、帰りついてヤレヤレと23時に寝たものの、翌日起きたのは昼の2時。我が人生で、2時に起きたのは初めてである。
 私、いい加減年寄り。タイムスリップする旅は、これにて終了することにしよう。

こいっは春から縁起がいいわえ

 今はもう秋。
 でも、歌舞伎の台詞じゃないけれど「こいっは春から縁起がいいわえ」的気分。
 何故って、だって我が愛するジャイアンツがリーグ優勝!!!
 バンザイ、ばんざい、素敵にハッピイ。
 今年のジャイアンツは、開幕7連勝。それから、6月には、ちょっぴりお付き合いで2位になったけれど、以来ズーット、ズーット勝ちっぱなし・・・。
 だから、「こいっは春から縁起がいいわえ」気分なんです。
 ホント、アンチ・ジャイアンツの皆さん、ごめんなさいね。
 我がモリ家は、先祖代々・・と言っても2代目だけれど、ジャイアンツファン。何故ジャイアンツが好きかと言われても返答のしようがない。私は生まれながらの生粋のジャイアンツファンなのである。
 私、九州生まれの九州育ち。むかし昔のことだけれど、その私が東京の大学に入学して「福岡県学生寮」入った時のことである。
 その時の日本シリーヅでジャイアンツが西鉄ライオンズと対戦。我がジャイアンツが3連勝して「ヤッター。いただき!」と、顰蹙をかいながら大ハシャギした途端、なんと4連敗。そんな馬鹿なことってある?
 なんたって、住んでいる所は「福岡県学生寮」である。なんと全員が西鉄ファン。私は「アホか」的軽蔑の眼差しで見られた上に、ケチョン・ケチョンにやられて、以来、西鉄に恨み骨髄。だから、西鉄は消滅したものの、西鉄にとって代わって居座ったソフトバンクは、コンコンキチの大嫌いである。
 私って、ことジャイアンンツのこととなると、しっつこいのである。
 だけど、私はソフトバンクがパリーグで優勝して欲しいと切に願っている。
 何? 「大嫌いなソフトバンクに優勝してくれって、おかしいよ」って・・・。
 だって、ソフトバンクがリーグ優勝すれば、日本シリーズで我がジャイアンツと戦うことになるでしょ。すると、我がジャイアンツがソフトバンクにまず3連敗して、敵のファンを喜ばせ、それからなんと4連勝。
 かくして、我が愛するジィアンツが目出度く日本一!!! これって、最高の敵討ちでしょ。100倍返し!!!
 ホント、ソフトバンクのファンの皆さん、ごめんなさいね。 
 どうぞ「こいっは春から縁起がいいわえ」的気分が、日本シリーズまで続きますように・・・。
 お願い!!!
 ※ 私、今年はよくぞもったり結婚50周年。そして、なんとしぶとく生き延びて生誕75周年。我がニッポン国政府から「れっきっとしたお年寄り」とのお墨付きまで貰いました。
 かくして、人生のたそがれ時を迎えるにあたり、ここらでチョッピリ一息。11月中旬にカナダに行くことにしました。
 それで、「夢旅人」の11月15日のプログも休ませて頂きます。すみません。