大変な出来事

ヤッター! スーゴイ!! ジャイアンツ優勝!!!
なにしろ4年越しの優勝である。そこでもう一度 ヤッター! スーゴイ!! ジャイアンツ優勝!!!

エッヘン! 私、生粋のジャイアンツファン。むかし昔その昔「Go Go ジャイアンツ」と云って「優勝して当たり前」とされていた時代を生き抜いてきた私にとって、4年も優勝から見放されるなんて「世も末」と嘆いていたのだから、ヤッター! スーゴイ!! ジャイアンツ優勝!!!と、3回も云っても仕方がないことであろう。

アンチジャイアンツファンの皆さん、これって大変な出来事?

優勝した監督は、たいてい笑顔こおぼれんばかりだか、なんと阿部監督は涙がポロリ。見ていた私まで胸キュンの思い。
いつも表情を変えない阿部監督だが、凝縮された監督の1年間の思いを見た気持ちがした。

岡本選手が「阿部監督は、リーグ優勝したくらいで涙ポロリになるのだったら、日本シリーズで優勝して号泣させてやろう」と云っていました。
絶対、阿部監督を号泣させて下さい。

わがニッポン国の総理が石破さんにテンヤワンヤのうえ決定した。大変な出来事みたいである。
政治評論家の方々は、予想もつかない総裁選挙といっていたが、私、政治オンチだから言えたのかもしれないが、初めから「総理は石破さん」

いままでは、派閥のボスが大臣や自民党の役職などの候補者を総裁に推挙し、総裁がその中から大臣などを決めるというのがルールだったのである。
だから、派閥のおエライさん達は、派閥のボスにブリッコしていれば、あわよくば大臣とか自民党の役職につけると思い、総裁選でもボスの指示に従っていたのである。

派閥がなくなったせいで、今回の総裁選は9人も立候補。かくして石破・高市・小泉の決戦投票となることが予想されたので、第1回目の投票の時はボスまがいの人から言われた人に投票するものの、第2回目は「そうは問屋が下ろさない」となる。

総理が決まれば衆議院選挙に来年は参議院選挙。いくらおエライさんと云えども、選挙に落ちれば「タダの人」。だれもペコペコ礼などしてくれない。
そうなると大変である。絶対に当選せねばならぬ。総理は世間から高感度で見られる人になってもらわなければならぬ。

高市さんは、安倍前総理の後継者だからアメリカのトランプ大統領候補と同じように岩盤支持層があるとはいえ、あまりにもイメージが強すぎるし、安倍派はモリカケに始まり、統一教会に裏金問題と「???」がいっぱい。今のズールイ自民党の延長線上の人である。

小泉さんは横須賀のボンボン。人気はあるけど、まだ総理コースのスタートに立ったばかり。

自民党に愛想をつかしていた人々は、石破さんは自民党の野党と云われるくらいだから、自民党を立て直してくれると勘違いして・・・ン? 失礼・・・勘違いなどせず自民党に戻ってくれるに違いない。

と、云う訳で石破さんの世間の高感度はピカ一。かくしておエライさんたちは「わが身が第一」という訳で石破さんに投票することになる。

ウーン、予想どおり石破さんが総理になったけれど、新任の大臣さんの顔ぶれを見ると「エ!」という人はいない。
実力派かもしれないけれど「自民党を変える」という刷新のイメージなし。残念である。

おいしい話がいっぱい

9月中旬というのに猛暑だって・・・。
暑いというより熱い!!!

そこで、朝日新聞朝刊の8月10に掲載された鷲田精一さんの「折々のことば」を紹介します。
俳優の辰巳琢朗さんが生物学者中村桂子さんとの対談の中で、

「気候がおかしいと言いますが、自然を自然のまま受け入れる感覚を失っていることの方が、まずいんじゃないでしょうか。人間が自分の思いとは違う自然の変化を危機のように語るのはまるで〝既得権の主張〟みたいだ」と話すと、中村桂子さんは
「生き物はつねに〝穏やかではない環境〟の中にあって、ときには絶滅もしてきた」
と、話しました。そして「気になるのはその変化の急激さ」だと。

ウーン、これからは毎年暑さが増すばかりで、10年後には35度以上が夏日、40度以上が真夏日、45度以上は猛暑日、50度以上が酷暑日となり、台風並みのゲリラ豪雨があちこちで起こり、台風は全てスーパ-台風化して頻発し、地球は水浸し状態。
植物も生育できなくなって、ウン100年後には地球のヒト科の生物も生息できなくなる星になっているに違いありません。

最近の気候は「異常気象」ではなくて「通常気候」なのでしょう。
9月になって秋を感じるようになったら、それは「異常気候」なんです。

秋なのに猛暑をものともせず、国会議員のおエライさんたちは猛ハッスル!!!
自民党の総裁選に9人のおエライさんが立候補すると共に、立憲民主党の代表選にも5人のおエライさんが名乗り出て、政界はテンヤワンヤ。

自民党の総裁はうまくいけば、わがニッポン国の総理大臣になるんだけれど、失礼ながら
「この人が総理大臣? エ? 世界を股にして掛け合うことが出来るの?」

自民党は派閥がなくなったから9人もゾロゾロ・・・て云うことは、今迄は「右向け右」と命令一下、ボスの命ずる人に自分の意向とはかかわらず投票していたんですね。

9人のおエライさんの中では、総裁に選出されないのは分かっていながら立候補している訳でしょ。だけど、
「アホみたい」なんて言ってはいけません。

と、云うのは、今回の総理大臣は、ボスが選んだおライ人が総理大臣になるのではなく、それぞれの国会議員が
「私が総理ななる」という固い意志で立候補した人がなるんでしょ。それはそれで「イイコト」なんです。

とは云え「政治資金規正法」がザル法と云われたのに、今頃になって「裏金をなくすためにアレをします、コレをします」なんて、もっともらしいことを云っているおエライさんがいるけど、何故「政治資金規正法」を決めるときに言わなかったのが・・・今頃云うなんて「卑怯千万」。みっともない話である。変節する政治家なんて品格に欠けるみたいです。

しかし、9人のおエライさんは、皆さん、とってもオイシイ話を連発。凄いことですね。絶対総理大臣になったら実行してくれると信じています。
総裁に選出されたおエライさんは、落選した8人の思いをくみ取り、次回の衆議院選挙の時に8人の公約を全て組み入れて自民党の公約にしたら、わがニッポン国の国民にとって「おいしい話×9」となって、自民党大勝利となるに違いありません。

立憲民主党の代表戦には「昔の名前で出ています」人が3人で、とってつけたように女性が一人。自民党みたいに、有名ではないけれど名乗り上げた人がいるというのに・・・人材不足を証明していて「政権交代」がむなしく響きます。

世界では「連立政権」が「常識」となっているのに、わがニッポン国では「非常識」。民主主義のレベルが低いんでしょうね。
かくして、中身は劣化しているけれど、巧妙に看板を差し替えた自由民主党が政権を維持。これって「めでたしめでたし」なの?

ウーン、他にいないんだから仕方ありません。トホホホ・・・。

1000年の時を超え


NHKの大河ドラマ「光る君へ」が放映されてから、「源氏物語」が1000年の年をこえて脚光を浴びてきたが、北九州市立文学館でも8月10日に「山崎ナオコーラさん トークライブ~ミライの源氏物語~」の特別講演会が開催された。
文学館館長の今川英子先生が聞き手となってのトークライブである。

講師の山崎ナオコーラさんって、なんだかヘンテコな名前と思っていたが、冒頭に今川英子先生が、ナココーラさんに名前のいわれを聞いた時、たちまち疑問解消、嬉しさ100倍!!!

ナオコーラさん曰く「わたしの名前はナオコ、コーラが好きだからナオコーラ」と、アッケラカン。
私、それを聞いてたちまちナオコーラさんのファンになってしまった。

と、いうのは、私、コーラ大好き人間なのである。
今からほぼ60年ほど前、花の東京で華の学生時代を謳歌していた頃、喫茶店に行くと「これアメリカの飲み物、日本で新販売のコカ・コーラ、タダだから飲んでみて」と云われて「ヘンな味」と云いつつ、喫茶店に行けばタダ・コーラを飲んだのが運の尽き。
タダは3か月で終了したけれど、何故かクセになり喫茶店に行くと、コーヒーを差し置いて「ハイ、コーラ」となる始末である。アホまるだし。コーラにおかされてしまった。

わが家では、私、アルコールダメ男なので、アルコールごとき飲み物は置いていないが、冷蔵庫にはコーラがいつもたくわえてある。

ナオコーラというヘンテコな名前をつけたのは、性別を曖昧にするためだとのこと。ウン、納得。
私、アンケートなどの書面に性別の欄があって「男」か「女」の〇を付けるようになっているのが多い。どうでもいいことかもしれないけれど、性別を区別する必要があるのかと???しているので、ナオコーラさんの「ジェンダーっておかしいよ」との思いを、ペンネームで表現するなんて流石である。
私、それを聞いてたちまちナオコーラさんのファンになってしまった。

それから、ナオコーラさんの趣味は「育児」だそうである。高尚な趣味を持っているのがエライ作家の方々と思っているのに「育児」とアッケラカン。
親しみ抜群。私、それを聞いてたちまちナオコーラさんのファンになってしまった。

文学館で特別講演会が開催されるとき、いつも講師になった作家の本の即売があり、買った本にその作家がサインをしてくれることになっている。
私は文学ミーハーだから、必ず本を買ってサインをもらっているので、今回も、買った本にサインして貰ったのは当然である。
置いてあった多くの本の中で、買ったのは無論「ミライの源氏物語」。サインは「森荘八様 ありがとうございます  山崎山崎ナオコーラ」うれしい・・・だけでは終わらなかったんですね。
なんと「山崎ナオコーラさんと写真を撮ってもいいですよ」との由。うれしさ200倍。我が生涯にとって最初で最後の有名人とのツーショットとなるに違いない。
たちまちナオコーラさんのファンになってしまった。

そこで、この記念すべき写真を披露することにした。エッヘン。ウン、凄いでしょ。

山崎ナオコーラさんの「ミライの源氏物語」についてトークは、アッケラカンにしてとってもユニーク。楽しいトークライブになりました。

夢旅人の7月15日の「艶っぽくって」に、私の本棚に鎮座している谷崎潤一郎の「新々訳 源氏物語」全11巻を読むことにすると宣言したものの、ツン読してあったクイーム・マクドナルドの「平凡すぎて殺される」などの海外のミステリー本4冊をようやく読み終わって、今から「谷崎潤一郎の源氏物語」にかかれるようになったばかりである。

それで、今回のトークライブを聞いたうえで、購入した「ミライの源氏物語」を読むと、今から読む「谷崎潤一郎の源氏物語」について・・・そう、深読みが出来そうです。楽しみ・・・。

ウーン、山崎ナオコーラさんにお願い。「源氏物語」を「ミライ」でなくて「今」訳してくださいね。

※ 山崎ナオコーラさんーー北九州市生まれ。2004年に「人のセックスを笑うな」で文芸賞受賞し作家デビュー。エッセイ「ミライの源氏物語」はBUNKAMURAドゥマゴ文学賞受賞。新刊「あいらめる」など著書多数。

すべての人につたえたい

今日は8月15日。終戦記念日。

広島で原爆が落とされ142.000人の人々が死亡し、長崎で原爆が落とされ71,000人の人々が死亡、その213.000人の犠牲があってようやく降参した日本。

しかし、広島に原爆が落とされる前に、多くの都市で焼夷弾がばらまかれ、すでに200.000人の人々が亡くなっているのである。

そして沖縄が焦土化し、世界一を誇る戦艦大和が巨大な大砲を1発も撃つことなく撃沈されているというのに、どうして「降参」の白旗をいさぎよく挙げなかったのか・・・。

もし、沖縄で惨敗した時点で白旗を挙げていたら、原爆が落とされることもなく、213.000人の人々が無残に殺されることもなかっただろうに・・・。

詩人堀場清子さんが、疎開先の広島で原爆を悲惨さを目撃し「その空が・・・」と詩を残した。
長い詩で読むのも辛い詩。でも、詩の冒頭に「すべての人につたえたい」と書いてある。
だから、読んで下さい。これが原爆なんですから・・・。。
   

その空が・・・   堀場清子

すべての人につたえたい

百万の眼穿が雨にうたれ 陽にやかれ
しらじらと見あげていた
  その空がどんなに青かったかを

死んでしまった胎児らの網膜に
一瞬 永遠の深さでやきつけられた
地獄よりもひどい地獄 爛れた大地のうめき声を
黙然と包んでいた
  その空がどんなに青かったかを

山脈をはるかにこえて 毒茸のように
純白のパラシュートが流れていった
  その空がどんなに青かったかを

二日目 蒼黄色に膿がながれた
三日目 生きながらウジがこぼれおちた

くるひもくるひも死の蝶の羽うらで
産卵のように死体がふえた

廃墟の町の夜々を
にんげんの脂が明るくてらした

まひるま 川原の砂のくぼみに
だれともしれない灰がつもった

生きながら焦がれた苦しみが 死んでふたたび焼かれるとき
ほのあおい気体となまぐさいにおいになって
生き残ったものの鼻孔に弱々しい訴えをした
くるひもくるひも
〝水清い〟太田川の流れにそって
林のように かいもない祈りのように
ほそぼそと煙がのぼり
つめたく晴れた空のただなかで
ゆれてはとけた

ひと夏を死体の煙でやしなわれた
その空がどんなに青かったかを

 ※ 堀場清子ーー1930年~、広島県生まれ。現代詩人会、詩集「首里」他多数。

100年の時を超え

北九州市立文学館で竹久夢二生誕140年を記念して「〝かわいい〟のパイオニア 竹久夢二展 大正浪漫のマルチクリエイター」の開会式が7月20日10時から開催され、私、文学館友の会のメンバーでもあるので出席した次第である。

文学館で特別企画展で取り上げられるのは、ほとんどわが街北九州市にかかわる文学関係の人々。
「竹久夢二は画家なのに???」とか、「夢二と北九州市???」とか、疑問符付きで出席したものである。

私、男だから美人大好き。だから竹下夢二の絵大好き。夢二の描く大きな眼にしなやかな身体など、ホレボレ見ている。要するにミーハー。

開会式で、今川英子館長の挨拶を聞いたら2つの「???」がたちまち解消!!!
いつも特別企画展での今川英子館長のお話は、文学にド素人の私にでも、いつも簡潔にしてすこぶるわかりやすく、素晴らしい。

夢二は、当初、詩や絵に添える文章など書いていたそうである。夢二は

「ある時ふと詩の替わりに画で自分の心を語ろうとした。ところが文字よりも線の方が自分の情緒を語るのに的しているように思われた」

恋多き夢二は、親しまれている歌「宵待草」を作詞したり、大正時代に「かわいい」というキャッチコピーを作ったりして、詩人、グラフィックデザイナー、翻訳家、小説家など画家の範疇を超えたマルチクリエイターとのことである。
ウーン、夢二は画家オンリーではなかったんだ。ハイ。

それに夢二は16歳の時、竹久一家は明治33年に岡山県瀬戸内市からわが街北九州市の八幡東区枝光に移転し、1年ほど八幡製鉄所で製図筆工として働いたものの、家出して上京したとのこと。
枝光には遊歩道に「夢二通り」があり、そこに夢二の絵などを掲載した大きな「モニュメント」や「文学碑」、JR枝光駅の駅名表示板には「宵待草」の原画を使っているなど夢二がいっぱい・・・私、ちっとも知らず失礼しました。
ウーン、夢二はチョッピリだけど、わが街北九州市に住んでいたんだ。ハイ。

開会式では北九州市都市ブランド創造局長の井上保之さんなどのご挨拶があり、テープカットのあと学芸員さんの説明で展覧会場を一巡。美人画をはじめ多くのジャンルにわたる夢二の作品をたらふく解説付きで見て回り、大大満足。

11時から夢二研究家として知られる大平直樹さんの「開会記念講話」があった。
大平先生のお話は、いわゆる美術評論家の絵画の専門的な解説ではなく、とってもユニークなお話が散りばめられて、ニコニコ&ニコニコ。
なかでも、一番心に残ったエピソ-ド・・・夢二が結核にかかり、八ケ岳山麓にある富士見高原診療所の文芸仲間である所長に招かれ療養したが、看取る人もなく1934年に亡くなったそうである。享年49歳。

だが、亡くなって3年後に、たまたま診療所が求人募集をして採用した女性が、こまめに働いてくれるので、所長がねぎらいの言葉をかけたところ、夢二が結婚したものの3年後に離婚した〝たまき〟という女性と分かったそうである。〝たまき〟さんは
「夢二が亡くなった場所と聞いて、せめて夢二のお世話をさせて貰っているつもりで来ました」とのこと。
とってもいい話である。

※ 竹久夢二展は9月23日(月・振休)まで開催。
文学館友の会は、私にような文学ド素人でも入会出来ます。いろいろ特典がありますので、どうぞ入会のほど・・・。
北九州市立文学館 電話番号 093-571-1505。