ハードな気分で

春真っ盛り。そして、セージの世界もソンタク真っ盛り。ソンタクなんてセンタクして、きれいさっぱりシンタクに値するセージの世界に戻って欲しいけれど・・・これってムリな注文でしょうね。

そこで、これを読んでモヤモヤ気分を吹き飛ばしてください。「ハードボイルドに恋をして6」は「ハードな気分で」です。

誓 い

男と決して朝まで過ごさないし、同じ相手とはめったに2度寝ないの。・・・それを守っているおかげで、私の人生は複雑にならないですんでるのよ。お荷物はいっさい、しょわないの。

早川書房「ダンシング・ベア」ジェイムス・クライムリー/大久保寛訳

ドクター・マチスンは好色漢かもしれないが、それ自体はなにも意味しない。世に好色漢の数は多い。おれも1時間前まではそのひとりだった。いまは品行方正であろうと努めている。頭が冷えるまで、神よ、我とともにあれ。

早川書房「二日酔いのバラード」ウォーレン・マーフィー/田村義進訳

(タバコを切らして吸い殻がないかとゴミ箱を漁るようになったヴェラは)

「こんなことはもうやめよう。もううんざりだ。こんな習慣はもういいかげんにやめにしよって。その瞬間にタバコをやめたわ。いまから31時間前のことよ」

「ヴェラ、すごいわ。あなたの意志の強さに感服したわ」

「ありがとう。気分は爽快よ。お祝いに1本吸いたくてたまらないわ。じっとそこで観察していらしゃい。7分おきに発作がおきて、わたしが深呼吸するのが見られるわ。・・・」

早川書房「探偵のG」スー・グラフトン/嵯峨静江訳

努 力

(水彩画を描いているケイトは)

・・・外の中の景色でもなく、心の中の光景に目を凝らしている。・・・絶えず選択を繰り返しつつ移ろう心。笑い声。知識欲旺盛で、不可能なこと、すなわち自分の人生を自分の手でつかむことに情熱を注いでいる。

東京創元社「夜の海辺の町で」E・C・ウォード/小林祥子訳

・・・AA(アルコール自主治療協会)の私の助言者、ジム・フェイバーに話したら、彼は、ただ1日1日こつこつと暮らしていけばいい。と言った。〝1日1日こつこつと〟、というのはAAの禁酒の心得第1条だ。そういう助言が常に口をついて出るようになったら、もうしめたものだ。賢人としての誉れはもうほしいままである。

二見書房「倒錯の舞踏」ローレンス・ブロック/田口俊樹訳

「だから平気だってば。この2、3日はひどかった。あと何日かはもっとひどくなると思う。でもわたし、自分の人生と折り合いをつけることにしたの」

早川書房「殴られてもブルース」スティーヴン・ウォマック/大谷豪見訳

(すぐ来いという社内電話がかかり)

彼女は電話を切った。すぐさまオフイスに現われると、畏敬の眼差しで、息を切らしたふりをした。

「いいかしら、この程度の急ぎ具合で?」

早川書房「カムバック・ヒーロー」ハーラン・コーベン/中津悠訳

マークが美術の授業で作った・・・不格好な灰皿には、13歳の苦悩がよくあらわれた標語がついてる。いわく〝本日の禁煙はこれまで〟。ぼくは火をつけ、最初の一服を深々と吸いながら、なんていやな習慣だろうと自分でいい聞かせた。これ1本だ。これ1本しか吸わないぞ。

早川書房「図書館の死体」ジェフ・アポット/佐藤耕士訳

家々の庭は手入れがゆきとどき、小さな子どもと犬のために柵で囲まれている。・・・どの家にも、私道に停まっている車はほとんどなかった。ここは共稼ぎ家庭地域なのだ。みな仕事に出て、芝生の手入れ屋を雇い、メイドに給料を払い、子どもたちを保育園にぶちこむ金をかせいでいるのだ。

扶桑社「あたしにしかできない職業」ジャネット・イヴァノビィッチ/細見遥子訳

ベッドから抜け出して放送開始番組に合わせて国歌を歌い、短い説教を聞いて魂をゆりおこし、(サンライズ・セメスター)で頭をはっきりさせた。たぶん、この国には世界一、教養髙い不眠症患者が数多くいるのだろう。

早川書房「殺人オン・エアー」ウィリアム・デアンドリア/真崎義博訳

選 択

神を信じているけれど、教会にゃ行かないって男がいて、ひとがそのわけをきくと、そいつは答えた。

「だって、両方じゃしんどいよ」

早川書房「俺に恋した女スパイ」ロス・H・スペンサー/田中融二訳

「なにか重要なことについて・・・考える場合には、彼が試みるかどうかについてあれこれ考えるよりは、彼が試みた場合にどうすればいいか、と言うことを考える方がいいんだ。彼がやるかどうかは、君には判断できない。彼の考え次第だ。君は彼が試みた場合にやるべきことを決める。それは、君の考え次第だ。わかるか?」

早川書房「初秋」ロバート・B・パーカー/菊池光二訳

(彼女の絵の趣味は陰惨なものから、明るいパステル・カラーに変化して)

絵を選ぶたびにその傾向がますます強くなっていて、それはカレンが自分の人生の角を意識的にけずりとり、いまなお頭の中を迂回しているにちがいない黒い影に対抗できるような安定感のある、より落ち着いた色にかこまれて暮らすことを選択したかのように思える。

文芸春秋「過去を失くした女」トマス・H・クック/染田屋茂訳

桜の樹の下で・・・

春爛漫。桜が、蕾からアレヨアレヨという間に華やいでパッと満開。

なんだか心騒いで、お花見をしなきゃソンソンって気分になってしまう。

と、いう訳で、4月の第1週の後半に「花より団子」方式によるお花見に行く計画はあるけれど、天気予報はズズズーイと青空オンパレード。だから、きっと、桜散る樹の下での花見になるに違いありません。

ウーン、私、黄昏時の人間だから、桜散るお花見の方がお似合いかも・・・。

だから、良寛和尚の辞世の句

散る桜 残る桜も 散る桜

の心境に似てと言いたいところだけれど・・・私、良寛さんと違って平・平凡人でしょ。そんな悟りの境地にほど遠い人間だから、俵万智の

散るという 飛翔のかたち花びらは ふと微笑んで枝を離れる

のように、素敵心境で散る桜を見ながら、お花見をすることにしています。

でも、春の日差しの中で豪華絢爛に咲き誇る桜と違って、ライトアップされた夜桜は、ほんのりお色気が漂って素敵ですね。糸満久美子の

夜桜を見に行かないかと君がいう  思いきり幸せを抱きしめる瞬間

ウーン、そうか、夜桜を見に行った後は、きっとアレするんだ・・・。

エ?、何? 「そう八さんって、ヒンがないわね。そんなことを連想するなんて」って・・・。

エーット、それは誤解です。アレというのは、アレのことではなくって、アノことなんですから・・・。

清く正しく黄昏ている私が、そんなヒンのないことを考える訳がありません。ハイ。

 

恋は、遠い日の・・・

最近は四面楚歌の雰囲気を漂わせているけれど、唯我独尊の誉れが高い我がニッポン国のソーリが言っている通り、どうも景気が良くなっているみたいである。

と、いうのは新聞に掲載されている広告のなんと多いこと!!!

新聞の半分くらいは広告といっていいほである。まして、全国紙にカラーで2頁ぶっちぎりの広告なんてザラである。でも、そんな広告を出しているのは大企業。大企業が儲けているというのはよく分かる。

私は、買う気もないのに広告を見るのは大好きである。広告の大半は「買わなきゃソンソン」的なギラギラ広告が多いけれど、私が好きなのは、

「エ? これって何の広告?」というような、商品とは関係のない素敵なキャッチコピーがついている広告である。

むかし昔の広告だけれど、

  恋は、遠い日の花火ではない。油紙みたいにペラペラと単純には燃えないけれど、私の胸の中に、恋心がある・・・。

これって、私の一番大好きなキャッチコピー!!!

エ? 何?「ハハーン、そう八さん、むかし昔、このキャッチコピーみたいなことを、誰かさんに言いたかったんでしょうね。だから、しっかり覚えているんだ」って・・・。とんでもない。それって麗しき誤解である。なんと素敵な表現と思って・・・。ハイ、ウソではありません。

ところで、何の広告かわかる?

これってサントリーオルドの広告。TVのCMでも流れていて、長塚京三さんと田中裕子さんのバージョンの素敵なこと・・・。

最近、見た広告で素敵だったのは、これ!!!   

あなたがいて、よかった

そう思う人は、だれですか。

 

人は、ひとりきりで生きられる。そんな時代かもしれません。

何も話さずに、誰の顔も見ないで一日を終えることだってできる。

でも、ひとりきりで元気になることは、むずかしい。

 

毎日、顔を合わせる人。なかなか会いに行けない人。

もう会えないあの人、いつか会ってみたいその人。

この世界に、心の中に、

いてくれてよかった、と思う人がいる。

そして、そう思ってくれる誰かもいる。きっと。

気持ちと気持ちがつながるとき

そこに、元気がわいてくる。

 

あなたがいて、よかった。そう思い合う人があつまれば、

この街も、あの街も、もっとハツラツになっていく。

 

ネ、素敵な広告でしょ。カラーで2頁ぶっちぎり、凄いでしょ。

最近の広告だけれど、何の商品の広告か分かる?

こんな広告を出す会社って大好き。でも、何も買う訳でないから、ごめんなさいね。

お願い、美人のヘルパーさん

もう3月。1月は行く、2月は逃げる、3月は去るという通り、あれよあれよと私の持ち時間は、情け容赦なくまたたく間に消え去ってしまいました。

かくなるうえは、老いてますます健康・・・ン? これって無理。エート、老いてますます耄碌しないようにと、切望する次第です。

ところで、先月はバレンタイン。私、すっかり年寄りだけれど、それでも健気な人がいて貰ったんです、チョコ3個。凄いでしょ。

メリーチョコが「第21回バレンタイン今どき川柳」で発表された川柳に

「義理なのか 忖度なのか 悩むチョコ」 ※1

と、ある通り、私も悩んで・・・

エ 何? 「そう八さんの場合は、間違いなく義理チョコ」だって・・・ウーン、そうか、哀しい現実。

でも、義理チョコでも貰える内が花ですね。

「部署変わり チョコが途絶えて 義理を知る」 ※2

なんと切なく厳しい現実・・・。でも、物は考えようデス。

「チョコゼロも 人生100年 長期戦」 ※3

ウン、人生は長いんです。気長に待つことにしましょうね。

でも、人生いくら長いと言っても、いずれ私も

「あーんして ヘルパーさんの 介護チョコ」 ※4

と、なるに違いありません。

エート、美人のヘルパーさんが来てくれますように・・・。

 

※1 マイマイ/女性/36/茨城県日立市

※2 ぷらびだ/男性/54/千葉県大網白里市

※3 カジ/男性/70/東京都豊島区

※4 金木犀/男性/福井県福井市

 

 

ここでコマーシャル


ドカーンとばかでかい大広告!!! とってもビックリでしょ。そう、ビックリさせるために掲載したんですから、仕方ありません。
この広告は、合唱団「北九州をうたう会」が出演する演奏会の大々的な広告なんです。
実は、この「北九州をうたう会」を25年前に立ち上げた事務局長が引退することになり、白羽ならいいけれど、何故か黒羽の矢が私に刺さって事務局長にさせられてしまいました。
私、5年前にこの合唱団を辞めていますし、私の賞味期限は80歳と公表しているでしょ、だから
「出戻りの上に、賞味期限切れ、おまけにうっすらボケ模様、使ってはヤバイ」と力説したにも関わらず、抵抗むなしく事務局長・・・トホホホ、アホ丸出し。
女房からは、80歳になったら引退するのが世の習いなのに、人がいいのもホドがあると、叱られています。
演奏される合唱組曲「北九州」を作曲した人は、オペラ「夕鶴」や「花の街」、「ぞうさん、ぞうさん、お鼻が長いのね」の童謡を作曲した團伊玖磨さん、作詞は栗原一登さん(女優・栗原小巻さんのお父さんです)。演奏時間45分という大曲です。
合唱は「北九州をうたう会」が120名、11校の中学校・高等学校の合唱団、7つの児童合唱団に小倉祇園太鼓が加わって合計約420名の大合唱、、北九州交響楽団の演奏で盛大に歌い上げることになっています。
常連のお客さんは、第九交響曲を聴くともう年の暮れと思うように、毎年3月に開催される組曲「北九州」の広告ちらしを見ると、もうすぐ春なんだと思っているそうです。この合唱組曲は、わが街の風物詩なんですね。
と、いう訳で、わが街に住んでいる方は、このプログを見たら絶対聴きに行こうという気になるにちがいありません。どうぞ、下記の問い合わせ先にお電話のほど・・・。

エ? 何? 「エラそうに言ってもダメ。こんな陳腐なコマーシャルでその気になるわけないじゃないの」って。フーン、世の中、キビシイんだ。ガッカリ。では、超低姿勢になって

「お願いですから、聴きに来てくださいね.お願い! お願い!! お願い!!!」と、頭を90度下げる。

「ネ、これでいい?」

でも、世界のあちこちでこのプログを見ている方は、聴きに来れない訳ですから、ポスターを見て聴いた気分になってくださいね。

問合わせ先・・・(公財)北九州市芸術文化振興財団 音楽事業課 ℡ 093-663-6661