たそがれる時を過ごせたら・・・

 今日は5月1日。ゴールデンウイークの真ん中。ゴールデンウイークも、途切れることもなく続けて休日が続くと、息切れしそうな気がするけれど、今年みたいに3日も休日の休日があった方が良いのかもしれぬ。
 ゴールデンウイークに「遊びいっぱい」と張り切っている人にとっては、
 「ザーンネン!」かもしれないけれど「遊びいっぱい」の人を相手に仕事をしている人にとっては、
 「ヤレヤレ、一休み!」に違いない。
 ゴールデンウイークは、お金をばらまいてくれる人がいて成り立っている訳ではなく、ゴールデンウイークに働いている人がいるからこそ、成り立っているのであろう。
 ウーン、陰で汗をかいてくれている人に大感謝!!!

 私などは、ゴールデンウイークはどこかに行かなきゃいけないと思っていた時代もあったけれど、今や、いい加減年寄りになった今では、与謝蕪村の句にあるように

春の海ひねもすのたりのたりかな

 の心境になったしまった。
 それで、ゴールデンウイークの初日の27日(土)の夜、ひねもすのたりのたりかな気分で新聞のTV欄を見たら、なんとNHKBSTVで映画「めがね」が放映さることになっているのを見つけて、うれしさいっぱいのたりかな気分に大変換!
 この映画は、2006年の映画「かもめ食堂」と同じ監督や俳優で製作されていたのだけれど、まだ見たことがなかったのである。
 そもそも「かもめ食堂」も偶然TVで見て、ドンパチ映画専科の私が、何故か「ウーン」と納得、昨年の7月1日のプログに「ユールイ雰囲気に憧れて」という題で掲載したくらい素敵な映画だったのである。
 その時、「めがね」という映画が製作されているのを知ったのだけれど、まさかTVで見れるなんて・・・と、云う訳でチャンネルを合わせてイソイソと見たところ「ウーン、ウーン」と大納得。
 主人公のメガネ付の小林聡美が、南の島に一人で遊びに行くというストーリが有るようでない映画だけれど、島に着いて宿のホンワカとしたあるじ
 「観光する所に行きたいけれど、どこ?」と聞いたら、あるじ、ポカンとして
 「観光する所?」と聞き返す始末である。そして、曰く
 「ここは観光する所ではなく、たそがれる場所」
 小林聡美は、それを聞いてポカンとして
 「たそがれる?」と聞き返すと
 「ウン、たそがれる」とだけ。でも、その内に小林聡美は、たそがれる意味が分かるようになって・・・映画はEND。

 いい加減年寄りの私にとって、この映画にあるような「たそがれる」術を身に付けることが出来たらと思うけれど、いまだに時間に追われるような毎日を送ってきた私にとっては、無理なことかもしれぬ。
 でも、
「ユールイ気分にひたり」
「たそがれる時をすごして」残り人生が過ごせたら・・・。
 最高に幸せ・・・っていうのは、こういうことなんでしょうね、きっと。

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