遥かなる 紅白歌合戦

 12月31日はNHK紅白歌合戦。
 私は、昔むかしから、あきもせずにやっているこの年末恒例行事を毎年かかさず見ることにしている。何故見るかと言うと、若いころ私ミーハー。昔むかし、ミーハーは紅白を見るようになっていたのである。それで、この「ミーハーのなれの果て」である私は、慣例によって紅白を見る。
 だけど「紅白好き!!!」などと言うと、よくよく見ればインテリ風の人から軽蔑の眼差しで、若い人からはアホかという眼差しで見られるが、それでもメゲずに見る、
 今年の出場者は56組。出場する歌手の名前は知っているが、聴くのは初めてという歌もある。往年のミーハーも落ちぶれたものである。
 今年、胸キュン派の代表は我が愛するさだまさしの「遥かなるクリスマス」。このメッセージソングを、紅白というお祭りの舞台で、眼に涙して歌ったさだまさしもエライが,歌わせたNHKもさすがである。ドンチャン騒ぎをやっていても、「NHKにもまだ良識があるんだぞ」と言いたかったに違いない。
 これに対するハレバレ派の代表は松平健の豪華絢爛「マツケンサンバⅡ」。この歌は初めて聴いたが、驚いたと言うよりアッケに取られた。アラエッサーサー的歌を「寄らば切るぞ」と貫禄十分の時代劇役者が、キンキラキンの着物を着て歌う。このアンバランスの妙、ウケルはずである。
 これを聴いていると、セージが悪いとか、ケーキが悪いとかどうでもいいような気がしてくる。ありゃ、松平健より小泉ソーリが歌った方が似合うのかもしれない。
 歌のうまいのは、森山良子、和田アキ子、布施明。
 和田アキ子は今年バラードを歌ったが、ブルースを歌わせたらピカ一だと思う。彼女が聞いたら怒り狂うかもしれないが、早く年をとってオバチャンになって欲しい。オバチャンになってから歌う彼女のブルースは、サラ・ボーンに匹敵するにちがいない。
 歌手として好きなのはドリカムの吉田美和と平井堅。歌も好きだが、ひたむきで懸命な歌い方に心うたれる。
 好きな曲は平原織香の「Jupiter」、倉木麻衣の「明日へ架ける橋」、Gacktの「君に逢いたくて」、河口恭吾の「桜」。アップテンポの曲は息がきれそう。やっぱり、年相応にバラードが好き。
 無論、モーニング娘も好き。エ? 何? 歌を聴くのではなくって、チラチラムチムチプリンプリンを見るのが好きだろうって‥‥ウーン、まあテンポが早くって歌詞がよく聞き取れないでしょ、だから仕方なしに、チラチラムチムチプリンプリンを、身を乗り出して‥‥エート、身を乗り出して見ることなどせずに‥‥、ホント 仕方なしに見ているだけだって!!!
 だから「遥かなるクリスマス」と同じように、紅白が「遥かなる紅白」となっても、やっぱり好きデス。

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