夏がくれば

広島の平和記念公園で、原爆投下から76年目になる8月6日に「平和記念式典」が開かれました。

式典で菅ソーリの挨拶がテレビで中継されたので見たんです。いつもながら原稿を読みながらの挨拶だったんだけれど、挨拶文がテレップで流れていたんですね。

ところが、挨拶の途中で、そのッテロップが数秒消えて「エッ?」と思ったけれど、なんと原稿をすっぽかして読んだんだって・・・。

その消えた文章が「核兵器のない世界の実現に向けて力を尽くします」という肝心かなめの文章。ウーン、これって本心じゃなかったで読まなかった・・・と、いう訳ではありません。本当です。単なるミスです。信じて下さい。トホホホ・・・。

でも、NHKのテレビ中継のテレップが流れていたので、テレビを見ていた皆々さまに、チョンボしたことがバレてしまいました。ホント、菅ソーリってついていないですね。お気の毒デス。

長崎でも9日に「長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」が開かれて、菅ソーリの挨拶があったんだけれど、菅ソーリ「過ちは2度と起こしません」と、しっかり原稿を読みました。

無論、その様子がテレビで中継されたんだけれど、NHKって凄いんですね。わがニッポン国の最高権力者に恥をかかせたら悪いと思ったんでしょうね、ほかの方々の挨拶文には全員スーパーが付いていたけれど、菅ソーリはスーパーなし。でも、これって、菅ソーリを信用していないてことになるんじゃない? なんだか菅ソーリに失礼デス。

ところが、今度はしっかり原稿を読んだと安心したんでしょうね。最後は原稿を見ずに、真正面をみて「令和3年8月9日 内閣総理大臣 菅義偉」と云ったんですね。でも、式典で挨拶をされた方は、全員「2021年  令和3年8月9日ーーー」と、全員西暦を付け加えて挨拶をされていました。

菅ソーリは、一番エライ人だから原稿に西暦は省略してあったかもしれないけれど、挨拶された皆さんは西暦付きだから、6日のチョンボがあるので「2021年」をすっぽかしたんだと思ってしまいました。真相を知りたいけれど、チョンボしたなんていう訳ないですね。邪推だったらごめんなさい。

今日は8月15日。終戦記念日です。むかし昔、この日のことを正直に「敗戦記念日」と云っていたそうです。ところが、わがニッポン国のオエライさんが「それじや格好悪いよ」と云うことで「終戦記念日」としたとのこと。

わがニッポン国のオエライさんってアタマがいいんですね。あとウン十年後には、子供たち「敗戦なんてウソ!!! ニッポンが負けたってあり得ない」と云うに違いありません。ウン、歴史は変えられる。

「夢旅人」は毎年この日には、戦争や原爆にちなんだ詩など掲載しています。今年は、NHKの「全日本音楽コンクール」で歌われた合唱曲をご紹介します。

合唱組曲 手紙  坂田江美作詞  坂田三和作曲

夏の日
その日も同じ朝が来た
太陽は熱かった
いつものように
いつもの通りを小路を
港を家々を町を
ひとびとを照らした

郵便屋さんは自転車を
こいでゆきます
お母さんは洗濯ものを干します
電車は路を行き交う
お姉さんは髪をとかします
お兄さんはお弁当をもってかけていく
「いってきます」
「いってらっしゃい」
はとは飛んでいた
空は飛ぶところだから
いつものように きもちよさそうに

 そして光った

夏がくれば思い出す
あの日 手紙は届かなかった
こどもたちも おとなたちも
馬や犬やねこも やさしい人たちがいなくなった

それは写真集でなく
それは白黒のページではなく
あの日は今日もつづいてる
なみだは ひとつづきの塩水だから

青い水の島に
今日も同じ朝が来た

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