今年こそ・・・

今日は昨日の続きだけれど、新しい暦のページをめくればお正月。

一休禅師が

正月は冥土の旅の一里塚 めでたくもあり めでたくもなし

と詠んだとおり
私、80歳の末期高齢者をなんとかクリヤーし、昨年85歳の終末高齢者にたどり着いたとたん、一休禅師の心境になりました。
とはいえ、なんたってお正月ですから、〝めでたくもなし〟なんて嫌味は封印して

あけましておめでとうございます。

そうは言っても、詩人諸星詩織さんの句にあるように

寂しさと貧乏だけがある部屋を お正月がのぞいています。※1

という人もおられると思うけれど、せめてお正月ですから、きっと今年は〝寂しさと貧乏が逃げ出した部屋〟になると信じて・・・そう、信じる者は報われるのですから・・・今年こそ、やってやり抜こうじゃありませんか。

雑誌「家庭画報」の1月号に91歳になる作家五木寛之さんと19歳の大学生にして俳優の芦田愛菜さんとの「超異世代の対談」が掲載されていました。対談の最後に五木寛之さんが芦田愛菜さんに
「今からいろいろなことがあると思うので、その時のための一言」と伝えた言葉があります。

あえてネガティブな言葉を覚えておくことをすすめますね。たとえば「人生は徒労である」という言葉を心に持っておくと
「そのわりには自分は報われているじゃないか」と反対の感情がわいてくることがあるものですから。
ネガティブな言葉のおかげで、ちっといいことがあっただけで幸せだと思える。
ですから、そうゆう言葉が持つ力というものを味方につけて生きていってほしいと思いますね。

ほかの人から見れば何でもないことでも、自分にとっては大きな幸せ・・・そう、生きてて良かったと思えるに違いありません。

そして、私の今年のお願いをどうぞ・・・。

宗教学者磯前純一さんの祖母さん(先の大戦で夫が玉砕し、娘5人を独りで育てた)の言葉

どこの国が正しくて、どこの国が悪いのではなく、戦争そのものが間違っている ※2

そう、間違っている戦争が起こっています・・ウン、今年こそ二つの戦争が終わりますように、そして今年こそわがニッポン国の政治屋さんが、みなみなさまからソッポを向かれないような政治家になりますように願っています。

このプログの「ご挨拶」のページの末尾に、私の近況報告を兼ねた年賀状を掲載しております。お読みいただけたら幸せです。

※1 諸星詩織ーー詩人。1945年沖縄県生まれ。著書に「雨上がりの窓」「愛ポポロ」等。
※2 朝日新聞掲載の鷲田清一「折々のことば」から転載。

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