しばらくお休み

 わが街は、ほのかに白く雪を被り清々しいお正月を迎えて・・・と、云いたいところだけれど、ブルブルサムーイお正月。
 最近は、チラチラ雪が降ることはあっても、積もるようなことはなかったので、ホント、驚き桃の木山椒の木。
 でも、雪が積もったと言っても、ほんのチョッピリでしょ。たちまち雪はとけて泥になってしまうから、味も素っ気もないけれど、金子みすずの風情のあふれる詩「雪に」を読むと、
 「ウーン、そうなんだ」と納得。

雪に    金子みすず

海にふる雪は 海になる
街にふる雪は 泥になる
山にふる雪は 雪である
空にまだゐる雪
どォれがお好き

 でも、北国は、初雪はたちまちドカ雪&どか雪となり、風情のある雪は姿を消してニクキ雪になっているようである。
 かって昔、川崎洋の詩「ゆき」のように、雪も順次その姿を変えて降り、そして春を迎えたものだったけれど、もうそんな冬は望めないのでしょうね。仕方のないことです。
 だって、こんな異常気象にしたのは、ほかでもない私たちでしょうから、天に向かって唾をはくようなもにちがいありません。

ゆき     川崎 洋

はつゆき ふった
こなゆき ふった
くつの下で きゅっきゅとないた
どかゆき ふった
のしのし ふって
ずんずん つもり
ねゆきに なった
べたゆき ふって
ぼたゆき ふって
ざらめゆきに なって
もうすぐ 春だ

 ところで、残念無念のお知らせです。
 サーバーの更新のため、1月21日(水)より、暫くの間このホームページを見ることが出来なくなりました。
 新しいサーバーが立ち上がり次第、再開しますので
 「もう、見るの止した」など言わず、時折
 「森 荘八」とクリックしてください。 
 また、リニューアルした夢旅人に会って下さいね。

 ※ 川崎洋ーーー1930年―2004年。詩人にして放送作家。詩集「ビスケットの空カン」で第17回高見順賞などを受賞。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)