恐怖の日

 11月25日は、私にとって恐怖の日。「マンション管理士」の試験日である。この試験は合格率7~8%という、落ちて当たり前という恐怖の国家試験である。
 私は、これに3回受験して、なぜか不合格。この試験は民法・区分所有法・不動産登記法・都市計画法・建築基準法・その他うじゃうじゃ有る関係法案から出題されるようになっている。
 それで、私は550頁もある参考書を老眼を酷使して、いささかうんざりしながら・・・エーット訂正、一見猛勉強風を装いながら・・・パラパラのパラと精読し、次に問題集をうっすらハゲ模様の頭を酷使して、ホイホイと解き試験に備えたのものである。
 かくして、私は10%位は分からない所があるものの、ほぼ90%は理解したと自信をもって試験に臨んだところが、なんと不可解なことには、私が理解している90%の範囲からは出題されず、このわずか10%の中からほとんど出題されているのである。
「それって逆で、そう八さんの分かっている部分が10%で、分からない部分が90%じゃないの。分からないところが90%もあったら通る訳ないでしょ、パラパラのパラって精読でなくって通読。ホイホイとカンで解いただけなんでしょ」なんて、人が聞いたら信用するようなことを言ってもらっては困る。これは、試験を受けた私が云っているのだから間違いない。
 私は、もともと「あなた任せ」で「神頼み」大好き人間である。だから「あなた任せ」にして、隣に座ってもらい試験を受ければ大丈夫と思ったが、誰も
「どうして、お前の為に勉強せねばならぬ」と一緒に受験しようとする友人がいない。
 そうなると、後は「神頼み」である。落ちて当たり前の試験だから、1回目・2回目に合格しないのは仕方がない。だけど、3回目は「三度目の正直」という諺があるので、てっきり合格すると思ったけれど、何故か不合格。
「そんなことってある?」と怒ったが、よく考えて見ると「二度あることは三度ある」という諺があったのである。賢明なる私とあろうものが、迂闊であった。
 それで、今年は4回目である。いくら「神頼み」と云っても、なんの根拠もなく「神頼み」しても神様は困るに違いない。そこで神様が安心できるようにと、「三度目の正直」の続編を作ることにした。合格するって並大抵のことで出来るものではない。
 そこで、4回目は「4度目こそ本当の正直」5回目は「5回目となれば掛け目なしの正直」6回目は「6回目は何がなんでも正直」7回目は「7回目はラッキイに正直」8回目は・・・ウーン、私はそう八だし、お年寄りをいたわりましょうというボランティア精神で・・・「8回目の高齢者は合格」ということにした。これだけ、準備を整えておけば、安心して受験できるというものである。
 試験場所は、福岡市郊外にある「九州産業大学」。九州の試験場所はここだけだから、受験者がいっぱい。一見アタマ良さそうな人ばかり。
 大学のキャンバスに行くと、どこの大学でも独特の雰囲気があって、私は大好きである。よく遊びよく遊んだ学生時代を思い出し、もう一度キャンバスに帰り、よく遊びよく遊び・・・ン? 訂正、よく学びよく遊びたいと思うが、とかくこの世はままならぬ。
 私が指定された教室に入ると受験生は100人。30台~40代の人が多いが、うっすらハゲ模様の人が3人。安心した。昨年は私一人だけだったから
「イイ年して、どうせ落っこちるのが分かっているのに、アホじゃないの」とジロジロ軽蔑の眼差しで見られたような気がしたものである。
 隣には、定刻10分前に、顔に聡明感を漂わせた青年が座る。頭に透明感を漂わせた私とはエライ違いである。「あなた任せ」がピッタリ似合う青年だが、ないしろ10分前に知り合ったばかりだから、そうはいかぬ。
 試験時間は2時間。アットいう間にTHE END。正解かどうかは「神頼み」の身であるからトント分からぬが、とにもかくにも終わってヤレヤレ ニコニコ ザマーミヤガレ いい気分。
 でもね、問題は相変わらず摩訶不思議。例えばマンションの設備計画についての問題だけど、
『高層マンションにおける排水立て管の通気方式について、排水を管壁に沿って旋回させて排水の流下速度を抑え管の中心に通気を確保する機能を持つ排水用特殊継手を用いた伸頂通気方式とした』という通気方式は正しいかどうかだって・・・。
 大体、句読点のない長ったらしい文章を読むだけでも大変なのに、苦心して呼んでも、チンプンカンのプン。だから、たちまちプンプン(これは怒っているプンオプン) 
 受験予備校のホームページに模範解答が載るけれど、何問正解したら合格というのでなく、問題が易しい時は合格率が低く、難しい時は高くなるので、官報に来年1月11日発表されるまでは分からない。
 乞う、ご期待。いや、乞う 残念至極。マア、備えあれば憂いなし。8回目まで受ける準備が整っているから大丈夫デス。ご安心のほどを・・・。 

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