春爛漫 素敵爛漫

 春 真っ盛り。楽しさ真っ盛り。なんたって桜真っ盛りの3月24日に北九州市近郊の仲哀峠でお花見。ここは、知る人ぞ知る桜の名所で、山の斜面は華やかに桜に彩られて道路は桜のトンネル。でも、知らない人ぞ知らない所なので、桜の樹の下での花よりダンゴのアラエッサーサーの大騒ぎとは無縁のお花見。しみじみ桜を愛でながらのお花見弁当のおいしいこと・・・。
 私の憧れ、西行法師の句にぴったりの雰囲気である。

願はくは花の下にて春死なむ そのきさらぎの望月のころ

 桜満開の花見の次は、桜吹雪のお花見である。3月31日に行った我が街北九州市の小倉城の桜祭り。
 ここは、桜もいっぱい、人もいっぱい、出店もいっぱい。なんたってお祭りである。賑わいもいっぱい。
 ここで、取れたての牡蠣を七輪で焼いて食べさせる店があったので、さっそく食べる。なんと生牡蠣10個で1000円。ヤスーイ!!!
 桜散る樹の下で、七輪に炭を入れて自分で焼きながら食べなんて最高気分。
オイシーイ!
 桜で大満足したのだけれど、TVでも、私の大好きなミュージシャンが4人も出演して超満足。
 3月22日にNHKBSプレミアムで「渡辺貞夫in下関~音楽の履歴書」が放映。3月31日にはNHKTVで、今夜もさだまさしスペシャル「いつでも夢を!朝まで音楽会」でしょ、4月6日はNHKTVのSONGS「”時代”~中島みゆき~」でしょ、翌日はNHKBSプレミアムで「井上陽水 マニアックカタログ」でしょ。もう云うことなし。
 ナベサダこと渡辺貞夫は私がジャズが好きになった張本人。
 彼がTVに出ることはあまりないけれど、ライブハウスで行われたステージでの収録でしょ。ナベサダの音は、ホールでなくライブハウスがぴったり。久しぶりに堪能しました。
 「今夜も生でさだまさし」は、いつも深夜にも関わらず毎回見ているけれど、今回はなんと0時から5時までの超ロングラン番組。夜人間の私だけれど2時でスヤスヤ。でも大丈夫。ちゃんと録画。
 次の中島みゆきの番組では、今年のツアーで21年ぶりに歌ったという「時代」の映像が映し出されたけれど、これが凄い!!!
 時代の最初のフレーズ

今はこんなに悲しくて 涙も枯れ果てて
もう二度と笑顔にはなれそうもないけれど

をアカペラで歌って、圧巻。
 彼女は、この曲は何も思わずに歌えればいいけれど・・・と言っていたが、彼女の思い・・・そう、東北大震災への思い・・・が感じられて、胸ジン!!!
 井上陽水も1時間番組。私が、陽水とみゆきが好きな理由の一つは不可解な歌詞が多いこと。でも、この番組で、陽水式発想法がチョッピリ披露されて、ウーン、ますます陽水が好きになりました。

 と、云う訳で今年は素敵爛漫の春でした。ウン、大大満足!!!

ウソのようなホントの話

 今日は4月1日。聞くところによると、ウソをついてもいい日だそうである。
 私などは、生まれてからこのかた、コレッポチもウソなんてついたことがないから、ウソをついてもいいと言われても、迷うばかりである。
 エ? 何? 「それがウソって・・・」
 とんでもない! これって、ウソみたいなホントの話である。本人が言っているのだら、間違いない。
 「ウソは泥棒の始まり」と、昔の人は言っていたそうだけれど、効用のあるウソがあるそうである。そこで、アメリカのジョークをどうぞ。
 カーター夫人が、ジョンソン夫人に夫婦円満の秘訣を聞いた。
 「ときどき、小さなウソをつくことね」とジョンソン夫人は答えてから、怪訝な顔のカーター夫人に説明した。
 「夫のことを褒めるのよ」
 ウン、「あなたは素敵」というウソを大いに活用しましょう!!!
 エ、何? それって常識だって・・・。
 フーン、そうなんだ。私も言われたことがあったけれど、あれってウソだったの・・・。ガッカリ。

 ところで、インターネットで、アメリカの権威のある「USO 800カンパニー」のニュースにニッポン国では公表されていないニュースが載ってたので、ここに紹介することにしよう。
 ニッポン国のソ-リ大臣の命令一下、日銀がジャブジャブ1万円札を印刷し、銀行から国債や債券をジャブジャブ購入して、銀行にジャブジャブ1万円札を垂れ流したものの、銀行から借り入れる企業は少なく、銀行に1万円札がジャブジャブ滞留するばかりである。
 そこで、お金が一向に廻って来ない国民に深く同情した我がニッポン国のソーリ大臣の命令一下、最低賃金を1時間あたり1000円と定め、各企業が支払っている賃金と1000円との差額を「雇用奨励金」として、物価上昇率が2%になるまで、企業に交付することに定めたそうである。
 なお、財源として「人からコンクリート」という方針を変更し、公共工事は東北大震災復旧工事のみに限定し、残った公共工事の財源を「雇用奨励金」として、愛する国民のために使おうという優しきソーリ大臣の発想だそうである。
 結婚しない人間が増えるのを憂慮した我がニッポン国のソ-リ大臣の命令一下、年間所得が300万円以上の独身者に対し、年間10万円の「独身税」を課税することにしたそうである。なお、独身税を納付した人が結婚した時は、納付した「独身税」の総額を結婚祝いとして支給すると定めたとのことである。
 また、地方公共団体及びUR都市機構が空室募集をする際、募集戸数の10%を家賃月額3万円で新婚家庭向けとして募集するとのことである。
 3万円と実際の家賃との差額については、納付された「独身税」をもって充当するものとするが、結婚する人が増えて財源不足となる事態が発生した時は、目的が達成されたものとし本措置は中止するとのこと。

これってハードボイルド その2

 私、ハードボイルドファン。ハードボイルドには、ニヤリとする文章やお洒落な文章、
 「ウン、ウン」と云わせる言葉があるでしょ。だから、ハードボイルド大好き・・・。

 そしてあなたがわたしにさわると、とたんにわたしはカーニバルみたいに活気づき、あなたがそばにいないとショボンとして、死んじまったほうがいいみたいな気分になるの。それでもまだ、わたしが恋をしているっていうのは間違いだといえて?

早川書房「俺に恋した女スパイ」ロス・H・スペンサー/田中融二役

 ときには自分で人生のハンドルを握れるときもある。だがたいていは、それが出来ない。

二見書房「ピンク・ウォッカ・ブルース」ニール・バレット・ジュニア/飛田野裕子訳

 (Tシャツにパンツという恰好を見て)
 「・・・あなたのその中年の悲哀を感じさせる下着姿を鑑賞するだけにしとくわ。それが終わったら、ベッドで寝るわ」
 「そうだったね」とおれは中年の悲哀を振りむいて云った。

文芸春秋「吾輩はカモじゃない」ステュアート・カミンスキー/田口俊樹訳

 理屈で考えればそれが最良の方法なのだが、理屈で割り切れるものばかりじゃないのが人生のつらいところだ。
 早川書房「バラは密かに香る」デイヴィッド・M・ピアス/佐藤耕士訳
 「ただ、今日は仕事に行きたくないの」
 「わかるよ。なんたって誕生日だ。アメリカでは自分の誕生日は休みにするもんさ。げんに、ぼくには誕生日が200日ある友人がいる」

早川書房「天使の火遊び」マイク・リプリー/鈴木啓子訳

 だが、現実が夢と等身大にまで膨らむということは決してあり得ない。--それこそ、宗教と酒がこの世に存在する理由なのだから。
 早川書房「探偵の帰郷」ステーヴン・グリーンリーフ/佐々田雅子訳
 そこには誤解もあったが、反論はしなかった。知恵と成熟の徴候だ。

早川書房「ただでは乗れない」ラリー・バインハート/真崎義博訳

 人間だれしも一生に一度、穴を掘ってもぐりこみ、中から穴をふさぎたくなる時がある。
 角川書店「俺には向かない職業」ロス・H・スペンサー/上田公子訳
 今は飲みたくなかったが、酒には飲みたくて飲む酒と、飲む必要があって飲む酒がある。

二見書房「聖なる酒場の挽歌」ローレンス・ブロック/田口俊樹訳

さよならのステージ

  1月は行く、2月は逃げると言うように、あれよあれよという間にもう3月。3月も去ると言うから、そう、私の好きなキャンディーズの「もうすぐ春ですね 恋をしませんか」の季節。
 2月は、私の住む街・北九州市が誕生して50年目の月。それで、市制50周年記念式典が2月10日に開かれ、私が所属する合唱団「北九州をうたう会」も参加することとなった。

記念演奏会ちらし

 式典のオープニングで「北九州市歌」を、式典の最後に合唱組曲「北九州」より、北九州市の賛歌とも言うべき最後の3曲「父祖より幼き者へ」と「梅開く」。続けて「終章」を約2000名の招待されたお客さんの前で140名のメンバーが大合唱した。
 なんたって50周年記念式典である。TVのニュースで放映されたのだけれど、放送されたのは、私たちの出番の前に県立八幡中央高校書道部がステージいっぱいに展開した書道パフォーマンスと北橋市長の挨拶だけ。折角、イイ顔をして歌ったのにガッカリ。
 私たち合唱団は自称「心は青春合唱団」、他称「ジジババ合唱団」。大筆を使い全身で文字を書く華麗なステージの方が、TVで絵になるは仕方がないのかもしれぬ。
 今年は、北九州が誕生して50年目。合唱団「北九州をうたう会」も発足20年目。私がこの合唱団に入会して15年目。そして私もなんと生誕75周年。
 今年は、3拍子どころか4拍子も揃ってめでたし目出度し。
 もともと、私、コーラス経験度0。学生時代に新宿の『うたごえ喫茶』で「カチューシャ」とか「ともしび」を歌ったくらいで 歌うという趣味は持っていなかったのである。
 60歳になって、東京から華の単身生活を終えて帰ってきた時
「うちの合唱団、女性が2/3」と聞いて、
「コリャア、モテル」と下心付で参加した・・・訳ではないのだけれど、最初の練習に加わってビックリ。
 ここだけの話だけれど、旧美人・元美人・前美人がいっぱい。でも、私もいい加減年寄りだから贅沢は言えない。それにうたごえ喫茶のレベルを超えた本格的な合唱団なので、
「コリャア、大変」とすぐ辞めようと思ったけれど、この組曲は不思議な魅力を持っていて、ド素人の私の心をとらえ
「マ、いいか」と、エンエン15年も歌ってきた次第である。
 私、幸か不幸か71歳まで半世紀も働いてきたうえに、辞めた途端、合唱団の事務局と地元4団体の役員を引き受ける羽目になり、土日を含め毎月家に居るのは4~5日というサンサンたる有様。
 何事も潮時というものがある。私の賞味期限はあと5年位。アレやコレややりたい事がいっぱいあるので、市制50周年記念の演奏会を最後のステージにして、合唱団に「さよなら」することにしたのである。
 人生のラストコーナーでちょっぴり寄り道をしたけれど、毎年、九州交響楽団の演奏で歌った感動は、すっごく最高!!!!!!
 大・大・感謝感激ありがとう。
 と、云う訳で、恒例の毎年3月このプログに掲載していた我が合唱団の演奏会PR「ここでコマーシャル」シリーズも「THE END」
 ホント、残念至極、申し訳ない。
 エ? 何? 残念どころか「シ・ア・ワ・セ」だって・・・。
 フーン だ。

チョコレート革命

 昨日はバレンタインデイ。
 男性も女性も老いも若きも、胸キュン胸ドキ胸シュンの一日を送ったに違いありません。
 ホント、お疲れさまです。
私などは、今や

当確は たった一つの 妻のチョコ ※1

と、ときめき度ゼロのバレンタイン。 
 でも私、むかし昔、花の東京で華の独身生活・・・ン? 訂正、華の単身生活を送っていた頃は、10個位のチョコを貰って有頂天・・・と、言いたいところだけれど、とんでもハップン、大間違い!!!
 だって、私、女房子供3人のコブ付でしょ。本命チョコなんて望むべくもないけれど、
「せめて貰いたや浮気チョコ」と、儚い望みを抱いていたものの、なんたって、私「人畜無害」に成り果てているものだから、義理チョコばっかり。
 だけど、ホワイトデイは倍返し。貰った義理チョコを並べて、これはアレ位、あれはコレ位、こっちはコノ位と悩み多き金額査定をして、なけなしのポッケトをはたき、デパ地下をウロウロしなければならぬ。
 だから、私にとってホワイトデイ変じてブルーデイ。
 でも、私と違って

ips チョコで増殖 愛・細胞 ※2

と、ハッピイバレンタインとなった人もいるだろうけれど

本気チョコ あっさり「いいね」と つぶやかれ ※3

と、がっかりバレンタインの人もいるにちがいありません。
 でも、俵万智の歌のように

男でなくて大人の返事する君にチョコレート革命起こす

 と、ここで、反応ニブーイ男に対し、断固チョコレート革命!!!

  川柳はメリーチョコの「第16回バレンタイン今どき川柳」入選作より
   ※1 散歩/千葉県市川市
   ※2 ぶちこ/三重県鈴鹿市
   ※3 SS/岩手県盛岡市