君は歌うことが出来る

 2月21日のNHKは、さだまさしがいっぱい。
 FM放送で12時15分から「今日(京)は一日“さだまさし”三昧」と銘打って第1部が12時15分から18時50分まで、第2部が19時20分から21時までエンエン8時間にわたり生放送。それが終わって総合TVでは、0時5分から2時30分まで「今夜も生でさだまさし」が放映されました。
 これは、NHK京都の新社屋開設を記念して企画されたものらしいけれど、放送する方も視聴者の方も大変。生粋のまさしオタクのみなさま、21日は昼から深夜までお疲れさまでした。ホント、頭が下がります。
 エ、何? 「フン、それって無理よ。まさしファンってマジメ人間らしいから、そんな暇人いる訳ないでしょ」だって・・・。
 フン、そんなこと言っていいの。生粋のまさしファンに失礼デス。ハイ。
 私、申し訳ないけれど生半可のまさしファンでしょ。私はFM放送の1部は聞いたものの、終わった19時からは、メシ食ったり風呂入ったり時勢に遅れたらハジをかくのでTVのニュースを見たり女房とアアでもないけどコウでもないという不毛の会話をしたりして・・・ホント、忙しい。とても2部を聞く暇がないんです。
 それから、総合TVも「今夜も生でさだまさし」は0時5分からのスタートでしょ。云うまでもなく、自称しっかり者の私は、ちゃっかり録画して40分ほどアハハと笑いながら見たものの、後は安心してスヤスヤ。
 この番組、さだまさしが手紙を読むだけなのに、どうしてこんなにおかしいの? 不思議・・・。
 でも、FM放送の第1部は、立川談志が進行役で、ゲストに「生さだ」の構成作家の井上和幸さん、音響効果の住吉昇さんが出演、「生さだ」の裏話を話してくれてスッゴクおもしろかった。だけど、さだまさしのステージと同じようにエンエンと話ばかりで、さだまさしの歌が少ないとプンプン・・・でもないんですね。
 と、云うのは、放送したのは35曲。でも、普通の番組では放送しないような・・・そう、私の好きな「児童作家」なんかも放送して
 「ウン、満足」
 だけど、私が聞かなかった2部には、さだまさしが出演して、ここぞとばかり喋りまくったって・・・。
 「ウーン、残念」
 でも、私、生半可のまさしファンだからしょがないデス。

 さだまさしの昨年販売されたニューアルバム「第2章」。真っ白なジャケットに、すっきりとさだまさし「第2章」に印字され、まさし風の男性の写真だけ。これが、さだまさしの写真だったら面白くもなんともないけれど、さすが、デザインは箭内道彦さん。すごいですね。とってもシンプルな出来栄えで、シンプル好みの私にとって、お気に入りのジャケットになりました。
 曲を聴いてびっくり。さだまさしの曲はしみじみソングが多いけれど、今度のアルバムの最後にある「死んだらあかん」や「君は歌うことが出来る」はメセージソング。「第2章」というタイトル通り、新しい一歩を踏み出したさだまさにふさわしい曲となっていました。
 さだまさしが、昔、NHK紅白歌合戦で歌ってすっごく素敵だったメッセージソング「遥かなるクリスマス」と違って、ロック調の「君は歌うことが出来る」は、さだまさしのコンサートツアーでは、スタンディングの曲になるにちがいありません。
 最初に、この曲を聴いたとき
 「エ? この曲、まさしの曲?」と、しみじみ曲が大好きな私向きの曲ではないと思ったけれど、何度も聞いたらなんと不思議!!!
 しみじみいい曲だと思いました。さだまさしって、魔法使い?
 でも、この曲をロック調に編曲した高見沢俊彦も天才ですね。 
 この曲は、聴いてみなければよい曲とは分からないかもしれないけれど、最後の数節を抜粋します。

君は歌うことが出来る    さだまさし

清いだけの無力ではなく
けれど力ずくの正義でもない
是は是 非は非の
眼を見開いて君は
きっと救うことが出来る

では正しいとは一体何か
自分の都合だけではなく
では愛とは一体何か
決して自分の都合だけではなく

君は救うことが出来る
大切な人の心も
君は救うことが出来る
自分自身の心も

僕は歌うことが出来る
僕は祈ることが出来る
僕は救うことが出来る
僕は歌うことが出来る

君は歌うことが出来る
君は祈ることが出来る
君は救うことが出来る
僕は歌うことが出来る

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