今年の秋は機嫌がいい

 なんたって、我が愛するジャイアンツが、ついに日本一!!!
 ジャイアンツが優勝を目指して戦っている時、私が加入している合唱団「北九州をうたう会」は、静岡県伊豆の国市で開かれる文化庁・静岡県主催の「第24回国民文化祭・しずおか2009」の「合唱の祭典」に出演して、團伊久磨作曲・栗原一登作詞の合唱組曲「北九州」を歌うことになっていた。
 ウーン、これって大問題である。
 ハムレットは「To be,or not to be,that is the question」と悩んだけれど、私も、ハムレット同様
 「合唱団に参加すべきか、参加せず家でニコニコと我が愛するジャイアンツの優勝シーンをTVで見るべきか、それが疑問だ」
 ・・・てなことで、クヨクヨ悩んでいたら、うちのかみさん、曰く
 「だって、ジャイアンツが優勝するって決まっている訳ないでしょ。負けるシーンを見ることになったらどうするの。大体、そんなことで、ハムレットを持ち出すなんで不謹慎よ」
 うちのかみさんは、いつも正論を吐く。
 アメリカの作家パーネル・ホールが『依頼人がほしい』というミステリィのなかで
 「正論だ。ここがわが妻の大きな問題のひとつだ。彼女は頻繁に正論を吐く」と書いていたが、ホント、パーネル・ホールに同感である。
 私が、カクカクシカジカ理論整然と、我が愛するジャイアンツが負ける訳がないと云っても、うちのかみさんから云えば、それは屁理屈。正論に勝つわけがない。
 かくして、私は国民文化祭に参加した訳だけれど、7日の夜は「合唱の祭典」の出演者交流会。日本の合唱団が一同に会しての大パーテイだから、私、すっかりイイ気分。
 ここだけの内緒の話だけれど、我が愛するジャイアンツは吹っ飛んでしまった。それで、パーティが終わって宿舎の玄関にたどり着いた時、やはりジャイアンツファンである合唱団の大先輩の携帯電話に奥さんから電話。
 「大変!!! 今、9回裏ジャイアンツが2対0でリード」
 2人とも、すっ飛んで部屋に戻りTVのスイッチオン。場面は2アウト打者三振、感激の大シーン。バンザイ、ばんざい、万歳!!!
 我が愛するジャイアンツの優勝のシーンを見ることができた。
 でも、大先輩の奥さんは、わざわざ携帯電話を掛けてきたけれど、うちのかみさんからは音信不通。
 ネ、 これって何? どうもうちのかみさん
 「亭主元気で留守がいい」を満喫していたに違いない。トホホホ・・・。

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