わが街北九州市は福岡県の関門海峡に面している街である。そして、かの恐るべき「緊急事態宣言」が出された街である。
「緊急事態宣言」が出されるのは首都圏と関西圏と思っていたのに、なんと名古屋や京都を出し抜いて、地方にあるわが福岡県に出されたのに驚天動地!!!
全国で7番目に豊かな県というのなら鼻高々なんだけれど、全国で7番目にヤバイということでしょ。鼻底々になって右往左往!!!
そりゃ、私の関係している7団体の総会は全て中止か延期。これらの団体が予定していたアレヤコレヤの行事は、多くの施設が使用禁止となったこともあって、とりあえず6月まで中止。60年の歴史を誇る「小倉歩こう会」は、8月まで中止という有様なので、天下の一大事であることは分かっていたけれど、まさかわが県とは・・・。
デパートや大型複合商業施設3カ所などすべて閉館。残念ながら、4館あるシネコンも当然休館。私、映画大好き人間でしょ、残念無念と言いたけれど、わが街でコロナがかしましくなる寸前の2月下旬に、しっかりと映画「パラサイト」を見に行きました。
「映画を見に行く」といえば、女房から「バカな真似は止めて」と言われるに違いないから「大事な用事あるので・・・」と言って・・・エート、お断りしておくがウソを云っている訳ではない。私にとって、映画に行くということは大事な用件である。
かくして、ハレバレと家を出てバスに乗ったら、いつも5分から10分は遅れてくるバスが、なんと時間通りに到着。乗っている人はマバラ。渋滞もなく、乗客も少ないなんて初めて・・・空前絶後!!!
シネコンが入っているチャチャタウンという大型複合商業施設に行くと、人はチョボチョボ。映画館の窓口があるホールに入るとガラーン。チケットを買って上映しているルームに行くと、座っている人は6人ポッキリ。これって前代未聞!!!
私の見る映画は原則として、ドンパチ映画と吉永小百合と今はなきゴジラの映画と決められているが「例外のない原則はない」という世の習わしにより、話題なった映画は見に行くことにしている。
見に行った映画「パラサイト」はアカデミー賞を取った韓国の映画である。アカデミー賞受賞の映画とあって、期待満々で行ったところが、なんと期待減免。かくして茫然自失!!!
だって、えげつない映画なんですね。これでもかこれでもかと、えげつないことがいっぱい。どうも私とはフーリングが合わないみたい。アカデミー賞の審査員の皆さんは、ドンパチ映画愛好者とは違って、高い知性と教養をお持ちでしょうから仕方ありません。トホホホと意気消沈!!!
私、四字熟語を駆使して、得体の知れないコロナウイルスに悲憤慷慨しています。