先月、映画「スペースバトルシップ ヤマト」を見た。
私は、昔むかしその昔からの宇宙戦艦ヤマトのファンである。私が子どもと一緒にTVの宇宙戦艦ヤマトのアニメを見ていたのがウンのつきで、子どもは大どもになって宇宙戦艦ヤマトを卒業したものの、私は未だに卒業できずにいる。
だから、自慢じゃないがと云いつつ自慢する訳だけれど、私の部屋の飾り棚には、ローソンがコーヒ缶のおまけにつけた「宇宙戦艦ヤマトTVシリーズ35周年記念 宇宙戦艦ヤマト メカニックコレクション 全8種」のミニフィギュア8隻が飾ってある。
どう? 凄いでしょ。8隻セットを持っている人って、そうザラには居ないはずである。エッヘン!!!
でも、今度の映画「スペースバトルシップ ヤマト」はアニメでなくて、フツーの映画である。宇宙戦艦ヤマトの世界は、アニメでしか描くことの出来ない世界と思っていたのに、いくらVFXが発達しているとはいえ、実写とは? と、思ったけれど、映画の予告編を見たら、宇宙戦艦ヤマトはアニメの宇宙戦艦ヤマトそっくり。
わが愛する宇宙戦艦ヤマトのイメージが壊れないかとチョッピリ悩んだけれど、私、もともとSF映画大好き、SFXを散りばめた撃って撃って撃ちまくるドンパチ映画大好きときているから、
「ま、いいか」と見に行くことにした。
でも、1月は何故か公私私共に忙しく、外出しなかったのは16日と30日の日曜の2日だけという「森そう八氏の優雅な生活」とはほど遠い生活をしていたけれど、無理して上映の最後の週の平日に行ったら、なんとお客は私を含めたったの5人。
宇宙戦艦ヤマトは男性が見る映画と思っていたら、なんと後の4人は女性。
何故? と思ったけれど、よく考えてみたら見に来ていた女性は、この映画の主人公は宇宙戦艦ヤマトではなくって、木村拓哉と勘違いして見に来たに違いない。
「エ? 何? 勘違いしているのはそう八さんの方」だって・・・。
ウーン、そう言えば、残念ながら、あの勇壮な宇宙戦艦ヤマトの主題歌は聴けなかったし、この映画のタイトルは「スペースバトルシップ ヤマト」ということから、これの映画化にあたっての業界の話し合いの内容は知らないけれど、
「あの宇宙戦艦ヤマトとは違うんだよ」ということなのかもしれない。だったら、矢張り主人公は木村拓哉? ウーン、残念。
でも、宇宙戦艦ヤマトや戦闘シーンは流石に素晴らしく
「スゲー」と、胸をときめかせて見たけれど、空飛ぶ円盤風の操縦席やVFXを駆使した艦内を予想していたのに、艦内のシーンは2195年から現代にタイムスリップしたように、まるで今の世界そのままで、日常風景的。
かっこいい宇宙戦艦ヤマトと日本酒の一升ビンが出たりする艦内の様子は、あまりにもトンチンカン風だったけれど、これが巧まずしてユーモアを醸し出して、すこぶる愉快!!!
そして、私のお気に入りは、木村拓哉が
「波動砲発射!!!」と叫ぶシーン。
これって、私にとっては、昔むかしその昔の映画「セーラー服と機関銃」で、薬師丸ひろ子が機関銃をブッ放し
「快感!!!」と叫ぶシーンと同じように、なんと痛快・・・。
アニメの宇宙戦艦ヤマトと実写の宇宙戦艦ヤマトとは、同じ目線で見るものではないと云うことさえ納得すれば、宇宙戦艦ヤマトと戦闘シーンと波動砲発射さえあれば、私、もう大満足である。