スリルとサスペンスに溢れて

 私は、運動神経ゼロ人間である。
 子どもの頃、運動会の競争では、謙譲の精神をいつも発揮してビリ。鉄棒の懸垂は、いつもダラリとブラ下がったままで、素直な性格をもつ私は、地球の引力に逆らったことがない。
 野球は、プロにしても打率3割だと超優秀でしょ。私のとっては、あんな小さなバットにあんな小さなボールが当たる確率なんてゼロに等しい。ムダなことはするなと教えられているから、草野球など参加したことがない。
 目出度く大人になってから、ゴルフなどせざるを得なくなったけれど、私のスコアは
「だいたい180位」と云うと、皆さん羨望の眼差し。だけど
「それは、9ホールのスコア」と云うと、皆さん軽蔑の眼差し。
 かくして、15回ほどコースに出たものの、幸か不幸か、誰もゴルフに行こうと誘わなくなってしまった。
 そういう訳で、スポーツをやるのは、まるっきりダメだけれど、TVで野球を見るのは好き。ただし、見るのは我が愛するジャイアンツの試合のみである。。
 我が愛するジャイアンツが攻撃している時は、希望に胸を膨らませながら見ているけれど、敵が攻撃するときは、下手すりゃヒットを打ったり点が入ったりして、イヤなシーンを見る羽目に陥ることになる。
 だから、その間は新聞や雑誌を見たりオシッコにいったり、うちのかみさんとアアでもないけれどコウでもないという不滅の会話を取り交わしたりして、敵の攻撃は見ないことにしている。
 人生は短くやるべきことは多い。しかし、TVでの野球観戦は、野球を見ながら他のこともすることが出来るという、一挙両得が可能である。なんと素晴しい。
 今、流行のサッカーは私の領域外だけれど、私、ミイハア。だから、ワールドカップなどのビッグゲームの時は見ることにしている。
 しかし、TVの画面からチラッとでも目をはなすと、点が入ったりして、とてもじゃないが、オシッコに行く暇もない。私の一挙両得主義に反すること夥しい。
 そういう訳で、サッカーに関心がないからルールなどまったく知らない。TVで見ていると、オフサイドとかオウンゴールとか業界用語が飛び交っているが、私が知っているのは敵の陣地にボールが沢山入った方が勝ちということ位である。
 それで、今度のアジア大会も、世間の話題についていくために見ることにしたけれど、なんと優勝!!!
 試合を見ていると、選手はコートを行ったり来たり、ボールがゴールに入りそうで入れなかったり、入れられそうで入れられなかったりして、すこぶる忙しい。
 だけど、スリルとサスペンスに溢れていて退屈することはなかったけれど、なんたって終わったのは午前3時。でも、眠いと感じなかったので、改めて、サッカーって凄いんだと感服!!!
 私は、スリルとサスペンスに溢れた撃って撃って撃ちまくる大アクション映画が大好きだし、読む本もスリルとサスペンスに溢れたミステリー専科。どうも、私の性向にサッカーは向いているのかも知れぬ。
 それに、わが街北九州市にも、J2ながら「ギラバンツ北九州」というチームがある。昨年は1勝したのみで断トツビリだったけれど、これからは上昇するのみという恵まれた環境にあるし、100億円かけて新しいサッカー場を作るという計画もあって、わが街北九州市はサッカーで盛り上がる傾向にある。
 ウーン、私はミイハー。サッカーファンになるとするか・・・。

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