今日の夢旅人は「とびっきり素敵なお知らせ」です。
そう、令和6年度 合唱組曲「北九州」演奏会のお知らせです。皆様方にとって「とびっきりどうでもいいお知らせ」・・・ではありません。
このプログを読めば、行きたくなるような気がする演奏会・・・エート、行きたくなるに違いない演奏会・・・ウン、絶対に行くことになる演奏会なのです。、
この合唱組曲「北九州」は、市制15周年を記念して約50年前に北九州市の自然を愛した詩人栗原一登さんがその想いを歌詞にし、「夕鶴」などのオペラや童謡「ぞうさん」など作曲し、今年生誕100年を迎えた團伊玖磨さんにより誕生しました。
27年前、60歳の定年となり花の都の東京での独身生活・・・ン? 訂正、単身生活を終わって帰郷したところ「私たちの合唱団、男性が少なくて困っているから入らない?」と誘われ「ウーン、そうか、モテそう」と下心付きで、合唱団「北九州をうたう会」がどんな歌を歌うのか聞かないままに入会したのウンのつき。
わたし、学生のころ新宿の歌声喫茶で歌った経験しかないのに、生まれて初めて分厚い楽譜なるものを渡されて仰天。歌える訳がない。
毎週月曜日が練習日ということだったので「1か月は練習に参加したがとても歌えない」と云う大義名分をたて、モテる予定は残念ながら断念、退会しようと決めた・・・つもりだったんですね。
わが家は父親が公務員だったので転勤の連続。「単身赴任」なる用語がなかった時代である。一家全員引っ越し魔となり、高校までに転校11回。だから私には「ふるさと」というものがない。私が今住んでいる北九州市は、単に父親が定年を迎えた街に過ぎないのである。
ところがである。合唱組曲「北九州」の終章のフィナーレは「北九州 北九州 ふるさとはよし 北九州 北九州 ふるさとはよし」と絶唱して終わる。1か月もこのフレーズを歌っていると、何たる不思議!!!
私が住んでいる北九州市が「ふるさと」なんだと思えるようになってしまった。私になんと「ふるさと」が誕生したのである。
こんな摩訶不思議な魅力を持つのが合唱組曲「北九州」。
演奏会は、指揮は増井信貴さん、管弦楽が九州交響楽団。合唱は「北九州をうたう会」をはじめ、5校の中学校・高校の合唱部、5団体の児童合唱団、小倉祇園太鼓が出演。九州ソレイユホールのステージに溢れんばかりのメンバーで、感動の歌声をお届けする予定。
北九州市周辺にお住いの方は3月9日の演奏会に駆けつけ、ステージと共に感動を味わって下さい。遠方の方は、You Tubeで合唱組曲「北九州」と検索して、チョッピリ感動を味わって下さい。
ネ、「とびっきり素敵なお知らせ」が、誇大広告でないこと分かったでしょ。
エ、何? 「下手な文章で分かる訳がない」って・・・。
ウーン、だったら、演奏会に来て確認してください。とびっきり素敵な演奏会だったことを・・・。
この合唱組曲「北九州」は、北九州市の自然と歴史を感じさせる素晴らしい作品ですね。栗原一登さんの想いが込められた歌詞と、團伊玖磨さんの音楽が融合し、独特の魅力を生み出しています。3月9日の演奏会では、多くの合唱団やオーケストラが一体となり、感動的なステージを繰り広げるでしょう。遠方の方でもYou Tubeでその感動を共有できるのは嬉しいですね。この合唱組曲には、どのようなメッセージが込められているのでしょうか?
コメントをチェックしていないものですから返事が遅くなりました。ごめんなさい。
合唱組曲「北九州」は、市制15周年を記念して53年前に作られました。当時の谷市長が「五市が合併してやっと一つの市にまとまった気がする」ということで作られたものです。
だから、谷市長の趣旨を取り入れて坂本先生が作詞され、その詞に合うように團先生が各地を視察して作曲されましたが、最後の3章「父祖より幼き者へ」「梅開く」「終章」にこの曲のメッセージが込められていると云えます。
合唱団「北九州をうたう会」は、出前演奏ではこの3章を必ず歌いますが、聴く人によってこの3章の受け取り方が違うようです。
合唱組曲「北九州」は、作られて10年間に3回ほどしか演奏会が開催されませんでしたが、平成4年に当時の末吉市長が「毎年、定期演奏会をやろう」と言ってよみがえさせました。
末吉市長は、「父祖より幼き者へ」のなかの歌詞「ふるさとよ、永久に奢らず 病むことなかれ、わが街よ 永久に 新たに 明日に 拡がれ」の歌詞を胸に刻んで市制をとりおこなっている」と、話されていました。
このように、人によって受け取り方は違いますが、坂本・團先生の想いは、合唱組曲「北九州」の真ん中の6章「石の羊」にあると思います。戦争で亡くなった兵士を平尾台に点在する白い石灰岩に例えて作詞され作曲されまいた。
この組曲の中で歌うのが一番難しいのが「石の羊」です。亡くなった兵士を偲ぶ・・・戦争はダメという気持ちをのせて歌はねばなりません。それで「北九州をうたう会」のメンッバーは、この「石の羊」が、この組曲の伝えたい章だと考えています。
いずれにせよ、聴く人「によってこの曲への想いが違うのは当然です。あなたは、どの章が好きですか?