母さんって凄い!!!

見ました! 見ました!! 見ました!!!
吉永小百合さん主演の映画「こんにちは 母さん」

私、原則として「ドンパチ洋画専科」だけど、原則あれば例外ありという訳で、ゴジラと吉永小百合さんの映画は、ズズズーイと初めから見ています。

私にとって、吉永小百合さんは永遠の「マドンナ」。だから、彼女がいくら歳を刻んでも「清純でかわいいはるか彼方の夢の女性」なのに、今回はなんとお母さん役。

私って、とっても年寄りでしょ。今度の映画に登場する吉永小百合さんが「清純でかわいい」のには変わりはないけれど、普通のお母さんになった彼女が、なんだか身近な存在に感じられてうれしくなってしまいました。
それに、昭和のレトロをイメージさせる舞台が懐かしく、出演した俳優さんもストーリィもイイトコずくし。山田洋二監督と吉永小百合さんに大大感謝です。

そこで、独断と偏見に満ちた私の感想をどうぞ・・・。

息子役の大泉洋さんは、NHKの音楽番組「SONGS」で軽快な司会をされているのを毎回見ているけれど、彼の映画を見たのは、日本のハードボイルド映画と云われた「探偵はBARにいる」だけなんです。
その大泉さんが、お母さん役の吉永小百合さんに引けをとることもなく、自然に息子役をピッタリ演じてさすが役者さんだと納得。「SONGS」のイメージで見ていて失礼しました。

吉永小百合さんは、亡くなった夫の足袋屋さんを引き継いでやっている一方、ホームレスのボランティアもしているんですね。そのボランティア仲間で、まるで性格が真逆に見えるYOUさんと枝元萌さんが醸し出すたくまざるユーモアにホッコリ。それに孫娘の永野芽郁さんを加えた三人の芸達者な役者さんに囲まれて、吉永小百合さん、幸せいっぱいで演じていました。
この映画、ウハハと大笑いするシーンはないけれど、ホンワカと笑顔を浮かべながら見る映画でした。

空き缶拾いをやっているホームレス役の田中泯さんは力演! ダンサーの田中泯さんを引っ張りだした監督も凄いけれど、ホームレスだって意地があるんだということを見せたり、東京大空襲など思い出させる演出もありました。

艶っぽいシーンもあったんですよ。
「そんな濡れ場を吉永小百合さんさんが演じる訳がない」と憤慨するかもしれないけれど・・・あるんです。

吉永小百合さんが恋人役の寺尾聰さんにあげようと足袋を縫いながら、彼女が成人の日に着物を初めて着たときの話を、孫の永野芽郁さんに話すんですね。
その時、そこにいた足袋職人が「足袋を作ってあげましょう」といって、吉永小百合さんの足の寸法をはかっただけでなく、足の甲を触って感触を確かめたそうです。
その時、吉永小百合さん、
「この人と結婚しよう」と思ったと孫の永野芽郁さんに話しながら、彼女の足の甲をやさしく触ったんですね。永野芽郁さんは思わず
「気持ちいい」と云いながら足を引っ込めたんです。
吉永小百合さんが永野芽郁さんの足の甲を触る指の動きのなんともセクシィなこと・・・。ドッキリ&胸キュン。手の動きでセクシィさを演じるなんて、吉永小百合さんって凄い!!!
エ、何? 「それって勘違いも甚だしい」だって・・・。ウーン、そうかなあ。小百合さん、ごめんなさいね。

孫の永野芽郁さんが吉永小百合さんに、
「好きってこと、告白しないの?」と尋ねた時、「私から言わない」と返事した時の吉永小百合さんの顔の表情の素敵だったこと!!!
「私から云わない」という微妙な心模様が顔に表れていて、とってもホレボレ。そこに僕の好きな吉永小百合さんがいました。

映画の圧巻はラストシーン。
会社を辞め離婚した息子の大泉洋さんが、吉永小百合さんの家に来て
「マンションも売って、ここに引っ越してきたい」と云った時、吉永小百合さんが「まかせて」云いながら見せたはじけるような笑顔!!!
意気消沈の息子に、はじけるような笑顔で答える母さんって、とびっきりとんでもなく凄い!!!
このはじけるような笑顔・・・。ウーン、最高の笑顔。私の心のアルバムからなくなることなどないに違いありません。
それから最後まで彼女の笑顔が消えることはありませんでした。

本来であれば、吉永小百合さんが失恋、息子の大泉洋さんが人生ドン底気分のシーンにもかかわらず、この映画は、何故かほんわかとほのぼのとTHE END.。これって吉永小百合さんの笑顔の魔法の技に違いありません。

最後に一言。吉永小百合さんが恋をしていると知ったボランティア仲間のYOUさんと枝元萌さんが
「恋って、年齢は関係ないのよ」

皆さん、恋をしましょうね。

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