目出度くもあり 目出度くもなし

7月30日は、私の誕生日。とっても年寄りだから何歳になったなんて言いたくないから、生まれた年を言うことでお茶を濁しているけれど、西暦で云ったら引き算をすれば簡単に年齢が分かるでしょ。だから元号で云うことにしています。

私、昭和の生れ。年齢を計算するには、昭和に平成に令和を足して・・・こんなややこしい計算などする人はいないので、私、安心して元号でいう訳なんです。そう、昭和13年7月30日の生れ。寅年で獅子座・・・なんとまあ勇猛果敢なイメージ。ウーン、それって麗しき誤解・・・私、借りてきたネコ。

ホント、この年齢になると、お誕生に「お目出度とう」と言われても「ン?」て、感じなんですね。

しぶとく図々しく生き残っているから「お目出とう」と言われるのかもしれないけれど、幕引きまでの時間が近くなったということから云えば、ちっともお目出度くなんてありゃしないんです・・・なーんて憎まれ口を言うのはよしましょうね。

本来は「ご隠居さん」の身分だけれど、私、地元の老人クラブの会長に老人クラブ連合会の会計に自治連合会の会計監査に合唱団「北九州をうたう会」の代表をしているものだから、いたる所で私を知っていると言う人がいっぱい。

でも私、物覚えが悪いことは、誰にもヒケをとらないでしょ。だから会う人ごとに

「見たことが あるようだから こんにちは」 ※1

と、むやみやたらにニッコリ挨拶。お蔭様で「森さん、愛想がいい」だって・・・。

そして、人と会う機会が多くなり、

「禿げ具合 少し勝ったと ほくそ笑む」 ※2

と、幸せ感じることもあるけれど、本当は

「鏡見て 自分でウンザリ ソッポ向き」 ※3

なんですね。

でも、

「物忘れ 探せるうちは まだハッピー」 ※4

と思っていますが、近い将来に

「おつむより おむつ使えと 言われてる」 ※5

となるにちがいありません。ウーン、私の理想は

「ふんわりと 生きるのが好き 朝湯かな」 ※6

なんですけど、

「老眼を すい寄せていく 丸い尻」 ※7

と、なるかもしれません。

 

引用した川柳は「シルバー川柳 大安吉日編」(河出書房新社)より

※1  及川弐子(85歳)   ※2 石川正二(65歳)  ※ 青木節代(94歳)  ※4 岩見弥生(90歳)  ※5 小久保継(77歳)  ※6 佐藤英雄(85歳)  ※7 白木幸典(89歳)

 

 

 

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