うしろを向かないで

明けましておめでとうございます。

 と、云いたいところだけれど、私、いい加減年寄りなので一つ年を取るということは、なけなしの私の人生の残り時間が短くなったということでしょ。ちっともお目出度くなんかないのだけれど、私、どうでもA型なので、ひがみっぽい言い方は止めて、もう一度

明けましておめでとうございます。

 エ、何? しっつこく云うなって・・・。
 ウーン、そうなんだ。昨年、アベノミックスなんて無関係と言う人もいるだろうし、アベノッミクスは関係あったけれど恋人とは無関係になったと言う人もいるだろうし、アベノミックスも恋人も無関係と言う人もいるだろうし・・・ウン、悲しみや苦しみを封印して生きてきた人にとって、おめでたいなんて言えっこないよね。
 そう、アメリカのミステリ作家スー・グラフトンが「証拠のE」で
「元気だなんて、あなた、わたしたちは苦痛に満ちた世界に生きているのよ」
と書いたとおり、壊れたハートのかけらを拾い集めた人の方が多いかもしれません。 でも、現実が夢と等身大になるまで膨らむことはないと思っていても、せめて坂村真民の詩のように、うしろを向かないで生きていけたら・・・と、思います。

うしろを向かないで    坂村 真民

うしろを向かないで
生きてゆこう
うしろにはいつも
いやな奴がいて
大きな手で
先へ進むのを
引っ張るのだ
あの手にかかると
仕事はいやになるし
すぐに妥協する
弱い人間になってしまう
時計の針が
いっときも休まず
前へ前へ進むように
夢を持って生きよう
うしろを向かない波
うしろを向かない風
彼等は私の仲間
私の同胞

 ※ 坂村真民・・・1909年ー2006年。仏教詩人。「念ずれば花開く」など随筆・詩集など多数。

 このホームページの「不動産コンサルタント」のご挨拶の頁の末尾に、私の近況報告を兼ねた今年の年賀状を掲載していますので是非読んでください。

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