わが街は、ほのかに白く雪を被り清々しいお正月を迎えて・・・と、云いたいところだけれど、ブルブルサムーイお正月。
最近は、チラチラ雪が降ることはあっても、積もるようなことはなかったので、ホント、驚き桃の木山椒の木。
でも、雪が積もったと言っても、ほんのチョッピリでしょ。たちまち雪はとけて泥になってしまうから、味も素っ気もないけれど、金子みすずの風情のあふれる詩「雪に」を読むと、
「ウーン、そうなんだ」と納得。
雪に 金子みすず
海にふる雪は 海になる
街にふる雪は 泥になる
山にふる雪は 雪である
空にまだゐる雪
どォれがお好き
でも、北国は、初雪はたちまちドカ雪&どか雪となり、風情のある雪は姿を消してニクキ雪になっているようである。
かって昔、川崎洋の詩「ゆき」のように、雪も順次その姿を変えて降り、そして春を迎えたものだったけれど、もうそんな冬は望めないのでしょうね。仕方のないことです。
だって、こんな異常気象にしたのは、ほかでもない私たちでしょうから、天に向かって唾をはくようなもにちがいありません。
ゆき 川崎 洋
はつゆき ふった
こなゆき ふった
くつの下で きゅっきゅとないた
どかゆき ふった
のしのし ふって
ずんずん つもり
ねゆきに なった
べたゆき ふって
ぼたゆき ふって
ざらめゆきに なって
もうすぐ 春だ
ところで、残念無念のお知らせです。
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※ 川崎洋ーーー1930年―2004年。詩人にして放送作家。詩集「ビスケットの空カン」で第17回高見順賞などを受賞。