夏まつりに憧れて・・・

 北部九州は、8日に梅雨明け。もう「夏気分」真っ盛り・・・と、云えば爽やかな夏がやって来たような気分がするけれど、とんでもハップン、うそコンコンキチ!!!
 一夜開けたら「夏日」を通り越して30度以上の「真夏日」ばかり。
 これって、「異常な気象」って云っているけれど、どうもこれが「当然な気象」という気がする。
 今や、ビルやマンション、住宅のクーラーが放熱し、工場や街を走る車が熱を発生させて、人間界はすっかり人工熱で覆われてしまい、それに準じて自然界もレベルアップ。
 かくして、30度以上の気温が「夏日」35度以上が「真夏日」40度以上が「猛暑日」と変更されたに違いない。
 だから、30度以上はフツーの「夏日」。騒ぐに当たらず・・であろう。
 でも、むかし昔、人は自然の中で生きていたけれど「快適な生活」を求めて、自然を利用するどころか、自然を加工して生きようとしているのだから、自然からしっぺ返しをされても仕方ないことかもしれぬ。
 一旦ことあれば怪物化するような、そして一旦ことがなくても放射能の残りカスの始末も出来ないような「原発」なんて道理に合わないと思うけれど、人は、自然ではなく人工の「贅沢」に慣れ親しんでいるので、あの映画「三丁目の夕日」のような時代に戻っても良いなんてことは、決して云わないのであろう。
 そして、私の大好きな井上陽水が「夏まつり」で歌ったようなほのぼのとした夏は、懐かしの風景になっていくに違いありません。
 ウーン、残念・・・。

夏まつり   井上陽水

十年はひと昔 暑い夏
おまつりはふた昔 セミの声
思わずよみがえる夏の日が
ああ今日はおまつり 空もあざやか
自転車のうしろには妹が
ゆかた着てすましてる かわいいよ
もらったおこずかいなくすなよ
ああ今日はおまつり 早く行こうよ
綿菓子をほおばればすぐとける
友達もみんな居る 笑い声
道には並ぶ店 オモチャ売り
ああ今日はおまつり 何を買おうか
十年はひと昔 暑い夏
ふるさとはふた昔 夏まつり

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