なんたってお正月

 むかし昔 古き良き時代に、滝廉太郎の作曲した「おしょうがつ」という曲があって

もういくつねると
おしょうがつ
おしょうがつには
たこあげて
こまをまわして
あそびましょう
はやくこいこい
おしょうがつ

 そう、もうこんな風景は見られなくなったし、私などはお正月と言ったら

はやくこいこい
おしょうがつ

と、期待に胸を弾ませるどころか、
 「アア、また一つ歳を取った」と、シブシブ確認させられてしまうのがオチである。
 まして、一人暮らしの人などは、
 「お正月なんて関係ないよ」とふて寝しているかもしてないけれど、詩人石垣りんが
 「でも、そうは云ってもね」と、次のような詩を書いている。

ひとり万歳    石垣りん

新年
と言ってみたところで
それは昨日の今日なのだ。
別段のこともあるまいと
寝正月を決めれば
蒲団の衿のあたりから
新年らしきものがはいり込んできて
何となくそんな気分になってしまう。
習慣とか
しきたりとか
常識とか
それらは木や石でこしらえた家より
何倍かがっちり仕組まれていて
人間共の心の住処になている。
だから
正月といえば
正月らしい気分になり
今夜は是非とも良い初夢を見よう、などと
夢もような期待を
自分にかけたりする。
それ、
それほどの目出度さで
新年という
あるような
ないようなものがやってくる
地球の上のお話である。

1968年刊行の詩集「表札など」より(1969年H氏賞受賞)

 ね、そう云う訳で、なんたってお正月なんだから、やっぱり

明けましておめでとうございます

 そして 
 恋人なしの人は、今年こそ彼or彼女をゲットを・・・
 恋人ありの人は、今年こそ彼or彼女と結婚を・・・
 結婚した人は、今年こそベイビイを・・・
 結婚して7年目の人は、今年こそ浮気を・・・なんてダメ!
 結婚して、子離れした人は、今年こそ好きなことを・・・
 結婚して、いい加減キライはじけた人は、ぼちぼち離婚をと空想の世界に浸ったり・・・

 ・・・しましょうね。
 そして、
 東北の人たちの心に、早く笑顔が戻ってきますように・・・
 我がニッポン国のおエライさん達が、政局でなく政治の話をするように・・・
 我がニッポン国のそのまた一番のオエライさんが、今の話をするのではなく、明日の話をするように・・・ 
 ・・・願いましょうね。
 では、あなたにとって、よいお年でありますように。

 ※ このホームページの「不動産コンサルタント」の自己紹介・ご挨拶の頁の末尾に、私の近況を兼ねた年賀状を掲載していますので、是非読んで下さい。

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