昨日はホワイトデイ。
海老鯛チョコに二股三股チョコ、ひょうたんから駒チョコなどの数打ちゃ当たる思惑いっぱいのチョコの波をかいくぐって、やっと届いた本命チョコ。
本命チョコに世話チョコに癒しチョコ、チョコは数々あれど、届いたのはミエミエの義理チョコばかり。
と、まあ、バレンタインデイにチョコを貰ったのはいいけれど、問題はホワイトデイ。
そりゃ、本命チョコを貰った人は、
小さいが 愛の詰まった チョコに泣き (注1)
となって、うれし涙のホワイトデイ。めでたし目出度しだろうけれど、義理チョコを貰った人は大変である。
義理チョコの 価格談合 女子社員 (注2)
と、やる方は、浮世の義理を果たしただけだろうけれど、甘いのが苦手の上司は、義理チョコの山を見て長恨嘆息。仕方なく家に持ち帰ったら、かみさんからは
「これってきっと500円もしないわね。きっと300円。フーン、あなたって、その程度なの」
どうも300円か500円かの、200円の差で男の軽重を計られているよう気がしてならぬ。かくして、義理チョコは、高級チョコを食べているかみさんからも相手にされず、賞味期限切れ待ちとなって棚ざらし。ホント、もったいない。
しかし、である。貰った方は、とにもかくにもホワイトデイになれば返さなければならぬ。ところが、ホワイトデイのチョコは、何故か無常にも倍返し。
義理チョコは 痛し痒しの 高金利 (注3)
と、イイ年をした悩み多きオジサンが場違いなチョコレート売り場をウロウロして、なけなしの小遣いをはたかなければならぬ。かくして、ホワイトデイ変じてブルーデイ。
バレンタインチョコは「やって嬉しい、貰って嬉しい」チョコならいいけれど、義理チョコだけは、どうもやる方も貰う方も「なければ嬉しい」チョコのようである。
だから、ここは、お互いの幸福のために、チョコレート業界を喜ばせるだけの義理チョコなんて悪しき慣習は止めるべきであろう。
エ? 何? ソハーチさん、エラそうなこと云ってるけれど、本当は、もうトシで義理チョコも貰えなくなったから、腹いせに言ってるだけでしょ、って?
ウーン、エーット、そういうドキッとする話しではなく、ホントの話し、ノーベル平和賞をもらったワンガリ・マータイが唱えている「MOTTAINAI運動」に賛同して言ってる訳でして・・・。
でも、まあ・・・そうだなぁ、誰か義理チョコでいいから、くれる人いる?
※ 引用した川柳はメリーチョコレートの「第10回バレンタインどきどき、ワクワク川柳傑作選」より
(注1)・・・男性/32歳/会社員/奈良市)
(注2)・・・男性/56歳/Gデザイナー/大阪府吹田市)
(注3)・・・男性/69歳/無職/神奈川県厚木市)