昨年の冬はサムーーーーーイと云っていたのに、今年の冬はサムーーーーークない。
これって、ヤッパ暖冬!!!
このままでいくと、南極やグリーンランドの氷がとけて、ウン万年後には、我が愛するニッポンも海の底に沈んでしまう。
そうなりゃ、大変、どうしようと心配していたら、アメリカの科学雑誌「ブレティン・オブ・ジ・アトミック・サイエンティツ」が、地球滅亡までの残り時間を示す『終末時計』は、これまでの「残り7分」から2分進み「残り5分」になったと、1月17日に発表したのである。
それによると、北朝鮮とイランに状況に加え、数分で発射可能な米ロの2千発の核兵器の存在やテロの増加のため、核拡散と核戦争の脅威が増大、それに加えて地球温暖化の問題も重なって「第2次核時代」に入ったと判断したそうである。
英国のスティーブン・ホーキング博士は、この『終末時計』に関し、ロンドンで記者会見をして、
「世界の一市民として、我々は危険を警告する義務がある」と語ったけれど、警告された一市民である我々フツー人は、
「そんなこと云われたって・・・」と戸惑うばかりである。
だって、北朝鮮やイラン、テロについては、アッチの常識はコッチの非常識だし、コッチの常識はアッチの非常識だから、まるで地球内宇宙人と話しあっているようなものでしょ。互いに理解できる訳がないのだから、ツベコベ云わず、お互い不干渉主義でいけばいいのに、アッチのエライ人とコッチのエライ人は、アアしろコウしろとヒステリックに口喧嘩。
この問題については、我々フツー人としては、アッチやコッチのエライ人はアホでないことを信じ、口喧嘩までは許せるけれど、ピカドンのスイッチを押して終末時計の針を0分にしないように祈ることしか出来ないのである。
それに、地球温暖化の問題も同じようなものである。これも、京都議定書に反対した超巨大国アメリカが、素知らぬ顔をして一酸化炭素をやりっ放しジャカスカ出しているのだから、我々フツー人がジタバタしたって地球温暖化は
「どうにも止まらない」ところにきているのである。
だから、「あと5分」と警告されたって、我々フツー人は『終末時計』が進むのを手を拱いて見ているしか能がないでしょ、とヤケクソ。
ところが、これがコンコンチキの大間違い!!!
アンデス地方の先住民族の民話を絵本にした「ハチドリのひとしずく」を読んで、目からウロコ。我々フツー人だってアレコレ出来ることがいっぱいあったのである。
ハチドリのひとしずく
森が燃えていました
森の生きものたちは
われ先にと逃げていきました
でもクリキンディという名の
ハチドリだけは いったりきたり
くちばしで水のしずくを 一滴ずつ運んでは
火の上に落としていきます
動物たちはそれを見て
「そんなことをして いったい何になるんだ」
といって笑います
クリキンディはこう答えました
「私は、私にできることをしているだけ」
ね、ハチドリだってやってるんだから、地球上の賢い生物と云われているヒト科の動物である我々フツー人も、
「顔を洗う時、お湯を出しっ放しにしないように」とか
「厚着をして、暖房温度をせめて1度下げよう」とか
「レジ袋は貰わないようにしよう」とか
「TVを消すときは、リモコンのスイッチでなく、TV本体のスイッチで消そう」とか
「赤信号では、車のエンジンを止めよう」とか、やれることいっぱい。
ムダな努力と云われても、メゲずにやっていけば、エライ人なんかほっといても、我々フツー人だけで『終末時計』を1分ぐらい遅らせることができるかも・・・。