170歳と295歳が時空を超えて・・・

 北九州市小倉区に浄土真宗本願寺派の小倉御坊「永照寺」というお寺がある。私が門徒となっているお寺。
 このお寺は1495年に建立され、520年の歴史を持っている由緒あるお寺だけれど、9月に「第21世住職 継職法要」が営まれ、20代目住職から21代目となる新しい住職にバトンタッチされることになった。
 新しい住職は村上慈顕さん、イケメンのお坊さんで「風はどこから・・お育て・・」などの著書を4冊も出版しているし、我が街の情報誌にコラムを連載している学識豊かなお坊さんである・・・と思っていたけれど、それだけではない。継職に伴う行事の内容を見てビックリ!!!
 「継職記念御堂コンサート」が本堂で開催されたが、出演は「豊嶋泰詞カルテット」で特別ゲストは、ナント久石譲さん。
 豊嶋泰詞さんは新日本フィルのコンサートマスターにして九州交響楽団の桂冠コンサートマスター。久石譲さんは、宮崎駿監督の「風の谷のナウシカ」をはじめ多くの映画音楽を手掛けている有名な作曲家である。
 こんなスゴーイ人たちが、はるばる北九州まで来て、新住職の継職を祝うなんて・・・新住職の人脈にビックリ。新住職は、ただのお坊さんではなかったのである。
 豊嶋泰詞さんがお寺に遊びに来た時、本堂の柱を見て「この柱は何歳?」と聞かれそうです。新住職の「170歳」と云う答えを聞いて、豊嶋泰詞さん曰く「僕のストラディバリウスは295歳」
 新住職は「170歳と295歳の老人が時空を超え、国を超えて奏でる夢の競演を是非皆さんに聴いて頂きたい」とプログラムに書いておられたけれど、久石譲さんのピアノと豊嶋泰詞さんのヴァイオリンの演奏を、真直に見ながら聴くことができるなんて、なんとスーゴイ!!
 プログラムは最初に「豊嶋泰詞カルテット」が「弦楽四重奏」の演奏。「アイネナハトクライムジーク」等が、ヴァイオリンは豊嶋泰詞さん、第2ヴァイオリンは林七奈さん、ヴィオラは畠中元子さん、チェロは西谷牧人さん。林さんも畠中さんも無論美人。ウットリ見ながらウットリ聴く。
 次に久石譲さんのピアノソロで「カルテット」などの映画音楽や久石さんの作曲した曲などが演奏され、華麗なピアノタッチに見とれながら、ホレボレ聴く。
 最後は豊嶋泰詞さんと久石譲さんの夢の共演。「HANABI」などが、170歳の本堂に295歳のヴァイオリンが豊かに響き渡り、心も豊かに夢見気分で聴く。
 継職行事としてほかに「稚児行列」があり、リーガルロイヤルホテルで開かれた「門徒披露パーテイ」では、240名の門徒が招かれ、いい加減年寄りの私は、久しぶりにフルコースの料理に身も心も大満足。
 無論、本番は「第21世 住職継職法要」である。継職法要なんて初めての経験だけれど、楽人が20数名、華やかに袈裟を纏った新住職の友人のお坊さんが40名も各地から駆けつけ、荘厳にして華麗に行われたのである。
 継職法要の講師としては法話楽団「迦陵頻伽」が招かれ、一緒に歌ったりしながら、仏様の教えをやさしくかみくだいてのお話は、法話なんて退屈なんていう想いは、これっぽちも感じられず楽しく聞かせて頂いた。
 法話楽団「迦陵頻伽」というグループは2001年に結成され、晋元寺住職西脇顕真さんが法話とボーカル他にピアノ・フルート・ギター・ボーカルと5名からなる楽団で、全国各地で引っ張りだこらしいけれど、大事な継職法要の講話に、格式の高いお寺の高僧ではなく「迦陵頻伽」を呼んだ新住職のセンスは、ウーン、さすがである。
 この永照寺の理念は「時代に流されず、時代にさかわらず」。
 この理念通りの「住職継職法要」になっていたといたく感銘した次第である。
 「アラ、そう八さん、そんなこと言っているけれど、いつも寺にお参りに行っているの?」
 「ウーン、それは・・・」絶句。

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