秋である。悲しみの秋である。哀れみ感じる秋である。ションボリする秋である。苦しみの秋である。怒りの秋である。悔しさ100倍の秋である。歯軋りして口惜しがる秋である。とかくこの世はままならぬ秋である。西武ナニガシというチームなんかあっち向けポイの秋である。
そう、我が愛するジャイアンツが何故か、オジャン!!!
敗軍の将、兵を語らず。私は云うべき言葉をなくしてホロホロホロホロ・・・。
ウーン、もう、ダメ!!!
ジャイアンツが負けるなんて信じられないような摩訶不思議な出来事が勃発して、私、驚天動地したけれど、世の中もひっくり返るような大騒ぎ!!!
どうも、わが国のオエライさんが、国民の皆様にまるっきりタダでお金をくれるらしい。
私は、お金っていうものは、物を作ったとか物を売ったとか働いたとか、何かをした見返りに貰うものだと思っていたが、どうも、ナーンニモしないのにタダでお金をくれるらしい。
昔むかし、ニッポン国が貧しかった頃、乞食をならわいとする人が居て、ボロを纏い道路にすわっていたら、通る人が
「お可哀想に・・・」と、お金を恵んでいたことがある。これが、唯一、ナーンニモしないでお金を貰える人と思っていたら、とんでもハップン、私、乞食ではないけれど、私にもタダでお金をくれるとのことである。
賢明にして聡明なわがニッポン国のオエライさんのことだから、国民の1億総乞食化を企んでいるとは思えないから、しもじもの国民がビンボーしているのを見て
「お可哀想に・・・」と思って慈愛の心を発揮したのに違いない。
そりゃ、私はチョッピリビンボーだから、ありがたく貰えるものは貰うけれど、賢明にして聡明なわがニッポン国のオエライサンは、パッパと使えとの仰せである。
私、お金をパッパと惜しげなく使ったことなんてないけれど、賢明にして聡明なわがニッポン国のオエライさんの云うことだから間違いないと思うので、今回は恐る恐る惜しげもなくタダでくれたお金を、パッパと使おうと思っているけれど、
「コレって、何?」って感じである。
私は、チョッピリビンボーとはいえ、タダでお金を貰わなくっても、なんとか生きていけるから、スッゴクビンボーな人にプラスして上げたらいいと思うけれど、賢明にして聡明なわがニッポン国のオエライさんは、平等の精神が優先し助け合いの精神はどこかに置き忘れてきたものと思われる。
昔むかし、向こう三軒両隣でお互いに支えあって生きていたものだけれど、いまや私は私、他人は他人の時代となってしまった。
それに、景気が悪くなったら「首切り反対」のデモやストが起きていたものだけれど、みんな自分が大切だから、首をすぼめて過ごすしかないような環境になっているようである。
我々しもじもの国民は、パッパと気前良く使わせていただいても、明日はクビになるかもしれないという心配は消えないし、商店やサービス業の人たちは、一時は売り上げが上がってもすぐ元通りになるだろうという心配は消えないし、製造業の人たちは、パッパの打ち上げ花火は対岸の花火にしか見えないに違いない。
賢明にして聡明なわがニッポン国のオエライさんのことだから、2兆円もあれば、我々しもじもの人間が途方にくれている雇用とか医療や介護とか教育の分野に希望が持てるような方法を考えてくれると思っているのだけど・・・・。
ウーン もう、ダメ!!!
バンザイ ばんざい 万歳だけど・・・Part2
バンザイ! ばんざい!! 万歳!!! ジャイアンツ優勝!!!!
我が森そう八家は、伝統的に由緒あるジャイアンツファンである。その私の名前のそう八の八にちなんで、25日には原監督が八回も胴上げされて・・・エ? 関係ないって? フン、こんな目出度い時に、そんな重箱の隅を突くようなことを云ってもらってはこまる。とにもかくにも、八回も胴上げされて、ホント、何度も云うようだけれど
バンザイ! ばんざい!! 万歳!!!
昨年、我が愛するジャイアンツがリーグ優勝したのに日本シリーズに出場出来なかったので、私は七転八倒して悔しがったものだけれど(07年11月1日のコラム「プンプンプンのプンプン」参照のこと)、今年はなんと史上最高空前絶後の13ゲーム差をひっくり返し、中日に借りを戻して、しっつこいようだけれど
バンザイ! ばんざい!! 万歳!!!
ところで、我が愛するジャイアンツ以外に好きなチームは、ジャイアンツに負けたチーム。反対に嫌いなチームはジャイアンツに勝ったチーム。日替わりで、好きなチ-ムと嫌いなチームが変わっていくというのが「贔屓チームに関するそう八理論」の根幹をなしていたのだけれど、今年はなんたって13ゲームも勝ちっ放し。全チームが好きなチームになってしまって「贔屓チームに関するそう八理論」が崩壊してしまった。
ホント、長生きしていると、思いもよらぬことが起きるものだ。
だから、我が愛するジャイアンツは、パリーグのチームとは試合をやらないから、パリーグには好きなチームも嫌いなチームもないと思われるかもしれないが、それが大間違いのコンコンチキ。
ダイッ嫌いというか、天敵ともいえるチームがある。それは、今年の日本シリーズの相手チーム、西武ライオンズ。
1958年、日本シリーズでジャイアンツと西鉄ライオンズが対戦。我が愛するジャイアンツが3連勝して、日本一の前祝いをしたのにもかかわらず、それから4連敗して日本一になり損ねてしまった。
私の血液型は「A」型だけれど、「どうでもA」型なので、すぐ
「マ、いいか」となってしまう。だけど、こと我が愛するジャイアンツに関してはしっつこいのである。もう50年前のことだから・・・と云う訳にはいかない。時効などないのである。
その西鉄ライオンズのなれの果てのチームが、西武ライオンズ。だから、西武ライオンズは宿敵である。絶対絶命に負ける訳にはいかぬ。今は、
バンザイ! ばんざい!! 万歳だけど、西武ライオンズに勝ってはじめて
バンザイ! ばんざい!! 万歳なのである。
そう、今日は11月1日。その宿命の第1試合が始まる。
バンザイ ばんざい 万歳だけど・・・
スッゴーイ。ノーベル物理学賞と化学賞を日本人が受賞。
日本人って、なんて偉いんだと思ったけれど、文化勲章を貰っている人は1人だけだし、2人はアメリカに住んでいるということなので、
「エ? 日本にそんな偉い人がいたの」って感じである。
ノーベル賞って、世界で最高の賞でしょ。その賞を貰う人が、我がニッポン国の最高の賞である文化勲章を貰っていないのは
「何故?」って気がするけれど、これって、我がニッポンという国は、お金持ちはエライと思われていても、学者は二の次とされている証拠かもしれない。
アメリカって国は、ドンパチ好きの戦争輸出国家だと思っていたけれど、しっかりウン10年も前に、日本からノーベル賞級の頭脳を引き抜きぬいているって、さすがスゴイ国だと、再認識。
それに比べると、我がニッポン国はお粗末。先月辞職したオエライ大臣が、「悪いのは人のせい」にする政治家の習性に従って、つい、
「我が国の教育をダメにしたのは日教組」と云ったけれど、わが国の教育行政自体が問題だったのじゃないかという気がする。
日本の教育レベルは、世界でも最高級と信じていたけれど、新聞に載っていたノーベル賞の物理・化学・医学生理学部門の国別受賞者は、アメリカが224人で2位のイギリスが75人、3位がドイツで68人、以下・・・で日本はたった12人。世界で9位というサンサンたる有様である。
ニッポンのオエライさんが、いかに本当の偉い人達を粗末にしているかということが歴然としているようで、我がニッポン国の優秀な頭脳が海外に流出していくの仕方ないことかもしれぬ。
わがニッポン国は、経済一本槍で進み「お金が全て」国家となってしまったようである。そして、教育をないがしろにした結果、親子の関係が崩れ、地域の連帯感は薄れ、企業は節度を失くし、社会はギスギスと音を立てるようになってしまった。
昔むかしその昔「お金はなくても心は豊か」と云える時代があったけれど、いまや「お金がなければ心もしぼむ」時代となってしまったようである。
ウーン、だから、ここらで我がニッポン国も、ビッグバンして再出発。教育大国となって、安い労働力を呼び寄せる国ではなく、優秀な頭脳を呼び寄せることが出来るような国になって欲しいものである。
ところで、物理学賞を貰ったのは、ビッグバンで宇宙が誕生した時に出来たクォークを解明した功績によるものらしい。
私は、自慢じゃないが、宇宙大好き人間なので、なみなみならぬ関心を宇宙に持っている。
だから、宇宙が誕生する前はどんな世界だったのか、宇宙は膨張しているというのなら、宇宙と宇宙の外との境の壁は何で出来ているのかとか、宇宙の外はどんな世界なのか、宇宙の外のそのまた外はあるのかと、疑問が次々と湧き出て尽きるところをしらぬ。
そして、この地球という星は、今から50億年後には太陽とともに燃え尽きるという話を聞くと、森そう八家の子孫は、無事この星からはたして脱出できるのだろうかと、心配でたまらない。
こんなに真剣に真摯に宇宙の誕生や、この星の行く末について考察を重ねているのだから、科学者優遇政策を打ち出した我がニッポンのオエライさんが、この私に
「宇宙の生成・消滅について研究してください」と、研究費をポンと出してくれるないかなァ・・・。
でも、その位のことをやる度胸がないと、アメリカには追いつけないと思うよ。きっと。
秋がいっぱい
昔むかしその昔、人生にはまだまだ先があったあの頃、私はピチピチプリンと女性がはじけて輝いていた夏が大好きだったけれど、もう、たそがれ時を迎えて、夏からテイクオフしてしまった。
春は眩しくきらめいて華やかだけれど、もう主役にはなれず傍観者。冬は、雪にはしゃぐ気分も消えうせて、身も心も冬ごもり。
だから、好きなのは秋。
我がニッポンのオエライさんのそのまたオエライさんであった前ソーリは『一葉落ちて天下の秋を知る』とシミジミ悲哀を感じているだろうし、つい心にもないこと・・ン?訂正、心にあることをしゃべってクビを取られた中山ナニガシ大臣は『物言えば唇寒く秋の風』と、フイにした大臣の座を惜しんでいるだろうけれど、私にとって『一日千秋』の想いで待った秋である。
だって、『天高く馬肥える秋』でしょ、『秋の味覚』のとうもろこしや焼き芋や栗に柿に・・・以下紙面の都合により略・・・などをパクパク食べて、『秋茄子は嫁に食わすな』とは思っていても口には出さずに、秋茄子や秋刀魚をおいしくいただき・・・ホント、メタボなんてあっち向いてポイ気分である。
それに、秋といえば『紅葉狩』である。そこで、ひよっとして素敵美人に巡り合い、『秋の日はつるべ落とし』だから、『中秋の名月』などめでようと、手に手を取って夜の部に誘ってと・・・下心付で出かけなければならぬ。
ても『女心と秋の空』と言うから、あっち向いてポイされるかもしれないけれど、『秋の夜と女の心は七度変わる』というから、マ、いいか気分でヤッパ紅葉狩りには行った方が良いであろう。
そして『芸術の秋』。今、北九州市立美術館で「中山忠彦」展があっているので、これまた見に行かねばならぬ。
と、ある女性に話したら「それって永遠の女神展というキャッチフレーズのある展覧会でしょ。そう八さん、目の保養に行くんだ」と言う。それは大いなる誤解である。
私は、美人愛好者ではなくって美術愛好者である。痴性と狂養・・・ア、これ変換間違い・・知性と教養を誇る私は、純粋な美的鑑賞眼で華麗に描かれた女性像を見に行くだけであって・・・。
「ウフフ」って何で笑うの? ホント、失礼なんだから・・・。
それから『読書の秋』。でも、机の横にはツン読された単行本が8冊もある。おまけに毎月取っている「ミステリマガジン」も7月号から読んでいない。もう、本を見ただけでゲップが出そうだから、『読書の秋』なんてあっち向いてポイしたいけれど、知性と教養を誇る私が、そんなことをしたら、
『秋深し、隣は何をする人ぞ』と疑惑の眼差しで見られるかも知れぬ。
ホント、『悩み深き秋』なんだなァ・・・。
あなたとは違うんです
我がニッポン国のソーリ大臣が辞めた。
丁度、臨時ニュースが流れた時、TVを見ていたので、その後行われた記者会見を見ることが出来たけれど、さすが我がニッポン国の頭脳明晰なオエライさんのそのまたオエライさんだけあって、云うことが違う。
ソーリを辞める理由として「みんな、あなたが悪いのよ」的見解を堂々と披露、最後に勇気ある記者がイチャモンをつけると
「あなたとは違うんです」と一刀両断。スゴイ!!!
どうも、政治の世界は「みんな、あなたが悪いのよ」と「あなたとは違うんです」というこの二言で、コトを終わらせることが出来るらしい。なんと素敵な世界!!!
私などは「みんな私が悪いのデス」と「あなたは私と違ってエライ」という言葉を乱発しているけれど、なんたって、我がニッポン国の頭脳明晰なオエライさんのそのまたオエライさんが云っているのだから、今後は、これを見習って
「みんな、あなたが悪いのよ」と「あなたとは違うんです」という発言に改めることにしよう。
この二言があれば、この乱世、スイスイと渡れそうな気がする。ホント、我がニッポン国の頭脳明晰なオエライさんのそのまたオエライさんに感謝しなければならない。
エ、何? 「我がニッポン国の頭脳明晰なオエライさんのオエライサンだから云える台詞だあって、畏れ多くもそう八のようなフツ-の人は、云っちゃあダメ」だって・・・。
フーン、そうなんだ。だけど、アメリカには、こんなジョークがあるんだけど・・・。
野党議員が首相のことを痛罵した。
「まるでロバのように頭が鈍く、ブタのように貪欲じゃないか」
首相はかんかんになって発言の撤回を求めた。野党議員はあっさり承知した。
「撤回します。あんな表現をしては、ロバやブタに申し訳ない」
※ ジョークは井坂清「ジョークは人生のスパイス」より