みんなで揃ってマルバツゲーム

 もう12月。そう、師走である。ところが、わがニッポン国のソーリが、厳かに解散宣言をしたものだから、おエライ議員先生たちが、走り廻る羽目におちいり、「師走」変じて「議走」になってしまった。
 おエライ先生は、選挙に落ちれば「ダタの人」に成り下がるので、日頃のツンツン姿勢から一変。頭を下げては握手してまわり、あたりかまわずニコニコともう大変。ほんと、オカワイソウ・・・。
 当初、わがニッポン国のソーリは「消費税の10%を延期することにしたので、それを国民に図るため」と言っていたけれど、シモジモの人たちは延期賛成派だから、わざわざ図ることはないでしょと思い、言語明瞭意味不明って気分。
 それに気が付いた賢明なソーリは、「アベノニックスの是非を問う」と、たちまち変更。そりゃ「君子は豹変」しても仕方ないとしても、シモジモの人たちは、賢明なソーリは「政治」より「政局」が好きなのだということが分かって、茫然自失シラケー気分。
 だから、このクソ忙しいのに・・・これってヒンがない言い方、エート敬語を付けてと・・・おクソ忙しい12月に選挙なんか行けるかと思っているかもしれないけれど、なんたってシモジモが四苦八苦してオカミに収めた税金を700億円も使うのでしょ。
 選挙する大義名分なんて、このさい横に置いて、あのおエライ先生たちが700億円も差し出したうえに「私の進退をあなたに任せます」と言っているのだから、こんなにオイシイ話はありません。ホント、イソイソと選挙に行きましょね。
 エ、何? 「AKB48の選別総選挙なら、イソイソと投票するけれど、あのしかめっつらをしたオジサンのために投票に行くなんて、マッピラ・ゴメン」だって・・・。
 だってね、私たちシモジモは、いつも評価されるばかりでしょ。だから、たまには評価する方に廻れば、ちょっぴりイイ気分になるに違いない・・・と思います。きっと。
 エ、何?
 「私がアノ人に投票しなくっても、どうせ当選するだろうから行く必要ない」とか
 「私がアノ人に投票しても、どうせ落選するに決まっているから行ったてしょうがない」とか、思っているの?
 ウーン、だって「チリも積もれば山となる」・・・エート失礼、チリではなくって「票も積もれば山となる」でしょ。
 それとも、「だれに投票していいのか分からないから、行かない」と言う人もいると思うけれど、宣伝カーに乗っている候補者を見て
 「ア、この人、イイ感じ」と思えばその人に投票すればいいのです。
 初印象ってだいたい間違いないでしょ。あなたのインスピレーションを信じてその人にかけてみましょうね。
 選挙って簡単にいえば、政治屋さん、ン? 訂正、政治家さんのマルバツゲーム。
 そう、ゲーム感覚でいいから投票に行きましょう。

赤毛のアンと宗左近

 つかの間の秋がきた。
 秋はバラエテイに富む季節で、スポーツの秋、芸術の秋、食欲の秋、失恋の秋といろいろあるけれど、やっぱりふさわしいのは読書の秋。
 我が街北九州市には、その読書の秋にふさわしい「文学館」という施設がある。
 北九州市は、むかし昔その昔、工場の煙突から七色の煙が流れて「ニッポン国の四大工業都市のひとつ」と言われると共に、「文化果つる都市」とも言われていたけれど、実は文学の街でもある。
 北九州市にかかわりのある作家は森鴎外・杉田久女・橋本多佳子・林芙美子・火野葦兵・岩下俊作・劉寒吉・松本清張・多岐川恭・宗左近など・・・ウーン、いっぱいと云いたいところだけれど、スマホ時代の人は知らないでしょうね、きっと。
 文学館には、これらの作家の著書が展示されているのは勿論だけれど、自筆原稿をはじめ多くの貴重な資料も展示されているのである。
 この文学館でNHKTVの「花子とアン」が放映されているにも関わらず、九州での開催は北九州市だけという「赤毛のアン展」が7月に開かれ、11月には「詩人 宗左近展」が開催されたのである。
 「どうして、北九州でアン展が開かれるの?」と言われるかもしれないが、私も展覧会が開催されると聞いて
 「エ?」って感じ。
 NHKのTV「花子とアン」を、むろん北九州市民は見ている訳だけれど、視聴率がTOPという訳でもないから、「赤毛のアン」と北九州市との結びつきなんてナイと思っていたのである。
 それで、開会式に出席したところ、村岡花子の孫の村岡美枝さん、柳原白蓮とゆかりの深い東筑紫学園宇城理事長、プリンスエドワード島州政府観光局の高橋日本代表がいろいろ裏話を交えて挨拶、開会式の挨拶は退屈という通説を吹き飛ばし、大変面白く聞かせてもらった。
 それで、「赤毛のアン展」が北九州市で開かれることになったのは、文学館館長今川英子先生と村岡美枝さんの個人的な関係から生まれたと分かったのである。
 私は、今川先生のファンだからという訳ではないけれど、今川先生の人脈は凄いもので、11月に開かれている「詩人 宗左近展」も今川先生と宗右近さんの奥さんとの結びつきで開催されることになったみたいである。
 宗左近は北九州市戸畑で生まれているし、晩年一行詩「響灘」を書き、産土の地としてのふるさと讃歌を書いているので、北九州市で展覧会が開かれても当然と思われるかもしれないが、
 「ふるさとは大嫌い。故郷喪失者」と自ら呼んでいて、住んでいた市川市の名誉市民を受賞し市川市文学ミュージアムには「宗左近コレクション」として約1万点の資料が展示されていることから、我が街北九州市は無縁と思っていたのである。
 この展覧会の展示された資料も展示のレイアウトも素晴らしかったので、この展覧会が常設でないのが悔やまれる位である。ウーン残念無念。
 北九州市民から言えば、意外性を持つ二つの素敵な展覧会が開催されたということは、今川英子先生の尽力の賜物であろう。
 今川英子先生に乾杯!!!

 ※今川英子・・・北九州市立文学館館長。林芙美子研究の第一人者。著書に「林芙美子巴里の恋」他、共著、論文、エッセイなど。「林芙美子全集 全16巻」編集。

170歳と295歳が時空を超えて・・・

 北九州市小倉区に浄土真宗本願寺派の小倉御坊「永照寺」というお寺がある。私が門徒となっているお寺。
 このお寺は1495年に建立され、520年の歴史を持っている由緒あるお寺だけれど、9月に「第21世住職 継職法要」が営まれ、20代目住職から21代目となる新しい住職にバトンタッチされることになった。
 新しい住職は村上慈顕さん、イケメンのお坊さんで「風はどこから・・お育て・・」などの著書を4冊も出版しているし、我が街の情報誌にコラムを連載している学識豊かなお坊さんである・・・と思っていたけれど、それだけではない。継職に伴う行事の内容を見てビックリ!!!
 「継職記念御堂コンサート」が本堂で開催されたが、出演は「豊嶋泰詞カルテット」で特別ゲストは、ナント久石譲さん。
 豊嶋泰詞さんは新日本フィルのコンサートマスターにして九州交響楽団の桂冠コンサートマスター。久石譲さんは、宮崎駿監督の「風の谷のナウシカ」をはじめ多くの映画音楽を手掛けている有名な作曲家である。
 こんなスゴーイ人たちが、はるばる北九州まで来て、新住職の継職を祝うなんて・・・新住職の人脈にビックリ。新住職は、ただのお坊さんではなかったのである。
 豊嶋泰詞さんがお寺に遊びに来た時、本堂の柱を見て「この柱は何歳?」と聞かれそうです。新住職の「170歳」と云う答えを聞いて、豊嶋泰詞さん曰く「僕のストラディバリウスは295歳」
 新住職は「170歳と295歳の老人が時空を超え、国を超えて奏でる夢の競演を是非皆さんに聴いて頂きたい」とプログラムに書いておられたけれど、久石譲さんのピアノと豊嶋泰詞さんのヴァイオリンの演奏を、真直に見ながら聴くことができるなんて、なんとスーゴイ!!
 プログラムは最初に「豊嶋泰詞カルテット」が「弦楽四重奏」の演奏。「アイネナハトクライムジーク」等が、ヴァイオリンは豊嶋泰詞さん、第2ヴァイオリンは林七奈さん、ヴィオラは畠中元子さん、チェロは西谷牧人さん。林さんも畠中さんも無論美人。ウットリ見ながらウットリ聴く。
 次に久石譲さんのピアノソロで「カルテット」などの映画音楽や久石さんの作曲した曲などが演奏され、華麗なピアノタッチに見とれながら、ホレボレ聴く。
 最後は豊嶋泰詞さんと久石譲さんの夢の共演。「HANABI」などが、170歳の本堂に295歳のヴァイオリンが豊かに響き渡り、心も豊かに夢見気分で聴く。
 継職行事としてほかに「稚児行列」があり、リーガルロイヤルホテルで開かれた「門徒披露パーテイ」では、240名の門徒が招かれ、いい加減年寄りの私は、久しぶりにフルコースの料理に身も心も大満足。
 無論、本番は「第21世 住職継職法要」である。継職法要なんて初めての経験だけれど、楽人が20数名、華やかに袈裟を纏った新住職の友人のお坊さんが40名も各地から駆けつけ、荘厳にして華麗に行われたのである。
 継職法要の講師としては法話楽団「迦陵頻伽」が招かれ、一緒に歌ったりしながら、仏様の教えをやさしくかみくだいてのお話は、法話なんて退屈なんていう想いは、これっぽちも感じられず楽しく聞かせて頂いた。
 法話楽団「迦陵頻伽」というグループは2001年に結成され、晋元寺住職西脇顕真さんが法話とボーカル他にピアノ・フルート・ギター・ボーカルと5名からなる楽団で、全国各地で引っ張りだこらしいけれど、大事な継職法要の講話に、格式の高いお寺の高僧ではなく「迦陵頻伽」を呼んだ新住職のセンスは、ウーン、さすがである。
 この永照寺の理念は「時代に流されず、時代にさかわらず」。
 この理念通りの「住職継職法要」になっていたといたく感銘した次第である。
 「アラ、そう八さん、そんなこと言っているけれど、いつも寺にお参りに行っているの?」
 「ウーン、それは・・・」絶句。

好きな映画は?

 台風を連れて、秋がやってきた。なんと、仲良く二つ日本列島を縦断しながら・・・。
 それに、梅雨が終わっても、各地で観察史上最大のドカ雨が降るし、御嶽山だって、なにも登山者が一番多く集まる紅葉の土曜日のお昼に爆発しなくてもいいのに、最近の自然は意地悪ばかり。
 地球人は宇宙でも貴重な存在とされている星に住んでいるのに、それを忘れて地球を痛めつけてきたそのお返しをされているに違いない。

 朝日新聞デジタルのウエブサイトで、デジタル会員を対象に「映画館で見た大ヒット作品は何ですか?」というアンケートをとった結果が出ていた。回答者数は1964人。

 1位  千と千尋の神隠し
 2位  タイタニック
 3位  E.T.
 4位  ハリー・ポッターと賢者の石
 5位  もののけ姫
 6位  ジュラシック・パーク
 7位  バック・トゥ・ザ・フューチャー
 8位  ハリー・ポッターと秘密の部屋
 9位  レ・ミゼラブル
 10位  風立ちぬ

 皆さん、どのくらい見た映画ありますか? 
 私はドンパチ映画とSF映画専科。朝日新聞の読者はヒンが良いのかどうか知らないけれど、我が愛するドンパチ映画は一つも入っていない。
 しかしである。なんと私が見た映画が6本も入っている!!!
 これにはビックリ。
 SF専科だから「E.T.」「ジュラシック・パーク」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」は、まあ見ても当然だけれど「千と千尋の神隠し」「もののけ姫」「風立ちぬ」はアニメ。
 ウーン、私、アニメは「戦艦ヤマト」とか「ガンダム」系の戦闘ものしか見ないことにしている。
 しかし、いい加減年寄りなれど、私は、依然としてミイハア気分が抜けきっていないので、やっぱ、世間の話題作は見なきゃ悪いでしょ。だから、志に反するけれど見に行くことにしているのである。
 でも、話題作と云っても絶対見に行かない映画がある。
 他人がイチャイチャする恋愛映画なんてまっぴらゴメンだし、あり得ない世界を描いたファンタジー映画なども、見たってしょうがないし、ホラー映画なんてホラ映画だから見ない。
 かかる高尚な理論構成のもとに、私は、見るべき映画と見るべきではない映画を峻別しているのである。たかが映画なんて馬鹿にしてはいけない。
 エ? 何? 「ドンパチ映画とSF映画は、どのようなヘ理屈がついているの?」て・・・。
 まったく、ヘ理屈なんて失礼な・・・。
 そんな失礼な質問に答えることはできません。プンプン。

きたきたまさしの北九州

 我が家の息子三人のうち、二人は長野と名古屋に住んでいる。
 その息子は二人とも、わが街北九州市のことがTVのニュースに出ることはめったにないけれど、たまに出たら
 「暴力団がピストルをドンパチ撃ちまくる事件ばかり」と嘆くことしかり。すっごく、肩身の狭い思いをしているとのことである。
 どうも、本土の紳士淑女の皆さんは、わが街北九州市のことを、「暴力都市」と思っているらしい。
 それって、トンデモハップン!!!
 一つ事件が起こると「一事が万事」と、わが街北九州市は「ドンパチ溢れる街」と早合点しているようだけれど、これって「針小棒大」大いなる誤解である。
 わが街は「パトカーとおまわりさん溢れる街」だから、すこぶる付の「安全都市」となっているのである。ホント、泥棒さんも敬遠する街となっている。
 エ、何? 「私の街は暴力事件は1つもないし、お巡りさんも見ないけれど安全都市だよ」って・・・。 
 ウーン、つべこべ言わずに、いづれにしろ「安全都市」なんだからいいでしょ。
 その証拠に、NHKTVで恒例の「今夜も生でさだまさし」が8月31日0時5分から1時35分まで放映されたのだけれど、それが、なんと今回は
 「きたきたまさしの北九州」
 むろんわが街のNHK北九州局にさだまさしが来て生中継。
 「今夜も生でさだまさし」は、「素敵溢れる街」に行って生中継することになっているから、当然ながらわが街北九州市は、
 ウン、「素敵溢れる街」なんである。凄いでしょ!!!
 ところで、みんな、見た?
 エ、見てないって・・・。そんな真夜中にTVを見たら、翌日の仕事に差し障るって・・・。
 ウーン、残念!!!
 これを見た人は、わが街北九州市は「素敵都市」だと、分かったにちがいありません。
  この番組は、簡単に言えば、視聴者から寄せられたハガキをさだまさしが読むだけだけれど、さだまさしの軽快なトークが何故か楽しく面白く、深夜にもかかわらず、いいかげん年寄りの私も、ハマってしまい、ついつい見る羽目におちいっている。
 それで、毎回観覧募集がなされるのだけれど、30名ばかりでしょ。ウン10倍の競争率を誇っているから、当たる訳がない。クジ運ゼロの私は当然ながら落選。
 番組では、紙芝居方式でご当地の案内もなされるけれど、番組の名物となっているのは、小針画伯がホワイトボードに描くイラスト。
 今回画伯が描いたのは「若戸大橋&関門橋」。
 若戸大橋は、洞海湾にかかるる戸畑区と若松区を結ぶ橋で全長367m。1962年の建設当時は東洋一と云われた橋である。今は、海底地下トンネルも出来てすこぶる便利。
 関門橋は、皆様ご存じの九州と本土を結ぶ橋。デカークって、九州人はニッポン一の橋と思っている。
 小針画伯のイラストは、なんたってホワイトボードに描かれているだけだから、番組が終わったら消される運命になっているらしい。
 ホント、もったいないけれど、NETでNHKオンラインの「今夜も生でさだまさし」を検索してもらったら、「きたきたまさしが北九州」が小針画伯のイラストも含めて掲載されていますので、是非見て下さいね。
 乞う、ご期待。