夢物語

立憲民主党がボロ負けして、ようやく代表を変えなばならぬと気が付き、代表者を選ぶ選挙をすることになったらしい。

派手に盛り上がった自民党の党首選とは様変わり、メディアはささやかに報じて盛り下がるばかり。だって「誰がなったって関係ないでしょ」って・・・ホント、民主党ってお可哀そうデス。

「トップが変われば組織も変わる」という明々白々にして一目瞭然の法則があるにもかかわらず、政権を取った時のダメ民主党時代のオエライさんが、今も民主と引っ張ているんだから、ダメ民主党のイメージが変わる訳がありません。

ダメ民主党のオメージをひっくり返すには、民主党の執行部をガラガラポンにして、新しい党に生まれ変わったと思わせるようにしなければならないと思うんだけれど、これって、民主党のオエライさんは考えに及ばないらしい。

昔むかしその昔、自由党が選挙で過半数を取れなかったとき、なんと水と油ほど違う社会党と組み連立政権を結成。社会党の村山党首を総理大臣にして、しぶとく政権を維持した時代がありました。

民主党も人材がいないなんてショボクレタことは言わず、代表は外部からでも世間からアッと云わせるような人に来てもらい、執行部には無名でもダメ民主党を知らない若手をドンドン起用して、ついでに党名も変えて・・・ダメ民主党を消滅して貰いたいものです。

だって、我がニッポン国には「コッチはダメだけど、アッチはもっとだダメ」という政治風潮があるでしょ。だから変えられる心配がないから、増長してやりたいことあればやりっぱなし。
「コッチがダメな時は、アッチがあるさ」ということになれば、ヘタすれば変えられるので・・・ウーン、かくして二大政党が出現・・・てなことを、私、夢見ているものですから、ハイ。

映画に満杯!

今日、新政権誕生・・・ン? 旧政権復活して、まずはともあれ、おめでとうございます。

一強多弱の神話どおりとなって、万歳をする人やトホホと落ちこんだ人に溢れた月末となったけれど、ヤッパ、1強1弱になって、ダメ政権と思われたら、いつでも交代ができるようになってほしいものです。

コロナのおかげで、映画館は休眠状態になっていたけれど、春になると休眠がさめ、イソイソと胸をはって・・・ではなく、人目をはばかりながら映画館に行けるようになりました。

私が見た洋画は「MR.ノーバディ」「ゴジラ対キングコング」「ジャングル・ クルーズ」「ワイルド・スピード/ジェットブレイク」「フリー・ガイ」「モンタナの目撃者」「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」「キャシュ・トラック」の8本。弾が飛び交って敵はバッタバッタと倒れるけど、我がヒーロには絶対弾が当たらないという素敵なドンパチ映画である。

ここだけの話だけれど、見た映画は「スカッと忘れるドンパチ映画」でしょ。「MR.ノーバディ」は、まったく記憶なし。それ以外の映画はタイトルから内容はホンワカと想像で出来るけれど、ストーリはまったくダメ。ただ「007」も、ストーリーは不明だけれど、結末は今迄のポンド映画と違って「エッ!」と仰天。だから「そんな結末ってあるの?」と、ポンド映画の行く末が心配。

うちのかみさんは「たちまち忘れる映画を見に行くなんて、ムダの境地」と正論を吐くけれど、世の中、正論が通らないことがいっぱい有るから、私、平然として映画館通いをしている。

ドンパチ映画専科の私は、邦画見ないことになっているが、吉永小百合さんの映画と話題作は見に行くことにしている。
「命の停車場」「マスカレード・ナイト」「シン・エヴァンゲリオン劇場版」「パンケーキを毒見して」の4本。

「命の停車場」は当然ながら見た訳だけれど、「マスカレード・ナイト」は女性が「キムタク格好いい! 見たら?」と云われたので、私、女性の意見には弱いという習性があるので、私の趣旨に反したけれど見に行った次第である。

我が街北九州市には、古き良き時代の風情をただよわせる「昭和館1&2」という創業81年という映画館がある。昭和館1は228席、昭和館2は100席といミニシアターですでに上映された洋画・邦画を問わず2本立てで1200円。スゴイでしょ。おまけに飲食物持ち込み自由という嬉しい映画館である。

中国・韓国の3ケ月で開催される東アジア文化都市2020にわが街北九州市が選ばれて、いろいろなイベントが開催されているが「文化×映画」のタイアップ事業として「アートシネマ」が昭和館」で開催されている。
北九州市出身の作家や監督の映画が21本、1日に4本。1週間単位で5週間、最後の週に1本上映、特別料金一本500円也。1日に4本を見たら、ギネスに登録されるかもしれない。

私、洋画専科だから全部見たことがない映画でしょ。わが街を愛する私は「見なきゃ」と意気込んだけれど、4本立てでしょ、いいかげん年寄りの私は見れるのは2本だけ。という訳で私が見た映画は「八月の狂詩曲」「放浪記」の2本に「百万円と苦虫女」「東京タワー」の2本と「砂の器」「閉鎖病棟」2本に「居眠り磐音」と全部で7本。4週間続けて見に行って、いささか「映画にゲップ」。フー、疲れた!!!

「八月の狂詩曲」は村田喜代子さんの原作「鍋の中」を1991年に映画化したもの、「放浪記」は林芙美子の原作を1954年に映画化、「百万円と苦虫女」はタナダユキ監督で2008年に上映、「東京タワー」はリリー・フランキの原作で2007年に映画化。「砂の器」は松本清張の原作で1974年に映画化、「閉鎖病棟」は、帚木蓮生の原作で2019年に映画化、「蜩ノ記」の原作は葉室麟で2014に年上映、「居眠り磐音」の原作は佐伯泰英で2019年上映されたもの、全て北九州市出身である。

なんとまあ、北九州市出身が20人もいるなんて、いささかビックリ!!! わが街北九州市は、ウン、文化溢れる街なんです。

おいしい話が満ちあふれ・・・

菅前総理は就任演説で、携帯電話の料金を下げる等とコマゴマしたことを挙げて人気を上げたけれど、岸田新総理はエライですね。コマゴマしたことは云わず、我がニッポン国の進むべき方向を述べました。

日々の生活に追われているフツーの人達に、明日は明るいと希望を待たせるつもりでしょうけれど、私、83歳にして感度不良。「新資本主義」ってクドクド説明されたけれど「言語明瞭にして意味不明」なんですね。

そして「おいしい話」を盛り沢山に話されて、嬉し気分にさせられたけれど、是非「絵にかいた餅」を「お皿に乗せた餅」にして欲しいものです。

それで人気が上がった自由党に対し、負けじとならずと野党も「おいしい話」を大皿に盛り放題。与党が勝っても野党が勝っても、これからはバラ色の生活が期待できそう・・・でしょうね?

与野党とも、大盤振る舞いをしてくれるのはハッピィだけれど、これらの財源は、生活に直結しない防衛費や公共事業を削って捻出するなんて話はないし、打ち出の小槌があるわけじゃないでしょ。どこから財源をひねり出すのか曖昧模糊にして雲散霧消!!!

まあ、手っ取り早いのは、大義名分をつけて国債をパカパカ発行すれば、際限なくお金は生みだせるでしょうけれど、国債って国の借金でしょ。
借金は返さなければなりません。その内、金利と借金返済のために、また国債を発行して借金地獄に落ち込み破産する・・・てなことにはないとオエライさん達は云っています。

でも、私達の周辺には、借金地獄におちいってニッチもサッチもいかない人がいるけれど、わがニッポン国のオエライさん達は迷案・・・ン? 失礼、名案が有るんでしょうね。かくして私達は「お皿に乗せた餅」を食べられるそうです。ホント、シアワセ・・・。

岸田総理の早業で、たちまち総選挙!!! ヴェルレーヌの詩「落葉」のように、秋にどっぷり浸りたいけれど、街は選挙カーが飛び回って秋は吹っ飛ばされるに違いありません。その代わりに、相手をあげつらうような選挙はせず、我が党のPRだけでなく、政治家としての我が信じる道も話して「ウーン、そうなんだ」と、政治不感症の方々に云わせるようにしてくれるといいんだけどなァ。

 

落 葉  ポール・ヴェルレーヌ/訳:上田敏

秋の日の ヰ゛オロンの
ためいきの 身にしみて
ひたぶるに うら悲し。

鐘のおとに 胸ふたぎ
色かへて 涙ぐむ
過ぎし日の おもひでや。

げにわれは うらぶれて
ここかしこ さだめなく
とび散らふ 落葉かな。

命令一下、右むけ右!

自民党の総裁・・・エート、我がニッポン国の総理大臣が決定しました。とにもかくにも、まずはおめでとうございます。岸田新総裁!!!

4人の候補者の方が、それぞれの立場で発表した政策を聞いていたら、凄いですね。イイことばかり。誰が良いかなと素敵気分になりかけたら・・・とんでもハップン、偉大なる勘違い。だって、私、投票権ないんですから、聞いたってしょうがない.

だけど、テレビや新聞でコロナそっちのけでエンエンと総裁選を取り上げているものですから、アアでもないけどコウでもないと下馬評が飛び交って話題沸騰。衆議院選挙で、菅総理の下ではボロ負けして「タダの人」に成り下がると怯えていた自民党の議員さんたちは、ボロ負けが遠のいて喜色満面&欣喜雀躍!!!

こうなったのは、あの不人気だった菅総理が辞めてくれたおかげですから、自民党内では菅総理に大大感謝。たちまち菅総理の株が上がり、自分を犠牲にして自民党を救った偉大なる総理大臣となるに違いありません。

それに菅総理は、絶妙なタイミングで辞めたでしょ。自民党は約1ケ月にわたりメディアを総動員して総選挙の前哨戦を決行し、野党はオロオロ、打つ手なし。ウーン、菅総理って策士だったのかもしれません。

議員さんの雇い主は、我がニッポン国の皆々さんだけれど、どうも自民党の議員さんは派閥のボスが雇い主と勘違いして、ボスの命令一下、右向け右とばかり勝ち馬に乗ってしまいました。岸田新総裁は、就任の挨拶で「民主主義が危機にある」と云っていたのは、この総裁選のことだったに違いありません。エ、何? 「そう八さん、それって、またまた偉大なる勘違い」 ウーン、だって岸田新総裁って真面目な人だから本当のことを言ったんだと思うけれど・・・。

5月15日の夢旅人に「啖呵をきって」ていうタイトルで、出版社の宝島社が朝日新聞に「緊急事態」とうたった一面広告について掲載しました。その宝島社が9月22日の朝日新聞に、また同じような一面広告を出しました。

国民は、
自宅で見殺しにされようとしている。
今も、ひとりで亡くなっている人がいる。
涙がでる。
怒りと苦しみでいっぱいになる。
この国はいつから、こんなことになってしまったのか。
命は自分で守るしかないのか。

自助・共助・公助をうたった菅総理が退陣しました。こうなったら、宝島社から啖呵をきられないないように、総選挙では今迄の延長線でなく、顔が変わり中身も変わった自民党と、ケチを付けることから脱皮した野党が選挙戦を戦わせたら・・・ウーン、きっと幸せ気分になるんだけどなァ。

てんやわんや

菅ソーリ、前日までは総裁選に立候補すると言っていたのに、翌日ケロットとして・・・ン? 失礼、残念無念口惜しやの溢れる想いを隠して立候補しませんと言明。

世間はア然!!!としたけれど、総裁選で現総理が負けるなんて歴史に残るような恥をさらすより、潔く総裁選に出ない方がいいと思ったのに違いありません。菅ソーリ、あれこれケチを付けられていたけれど、流石ですね、最後は誰もケチを付けることが出来ないという天晴な結論を出しての引き際です。

今迄、菅ソーリのことをけなしてばかりいた野党は、菅ソーリが退陣するので「バンザイばんざい万歳」と万歳三唱したと思ったら、なんとショボーン。
どうやら国民的不人気の菅ソーリに代わり、総裁選に勝ち抜きメディアで華々しく登場する新総裁には苦戦すると思っているんでしょうね。だって、菅ソーリより不人気度の高い野党ばかりですから仕方ありません。

今迄、菅ソーリの下でショボーンとしていた与党は「殿、ご乱心を」と止める仲間もなく、野党とは反対にがぜん活気づき、待ってましたと云わんばかりに3人が立候補。緊急事態宣言中にも関わらず、コロナそっち抜けで与党は大はしゃぎ。ホント、菅ソーリお可哀そう・・・。

安倍さんの退陣に伴い「忖度」は消滅したと思ったら、皆さん、こぞって安倍詣で・・・。どうも「忖度」はしぶとく生き残っているらしい。きっと、安倍さんの思惑が入った方針を、候補者の皆さんは公約の中に、こっそり入れ込んでいるんでしょうね。

国民的大人気の河野さんが登場してきたけれど、今迄主張してきたことはトーンダウンしてしまいました。「君子豹変する」のことわざがあるけれど、どうやら河野さんは君子みたいです。だけど総理になったら、ケロッと「君子豹変し」今まで主張してきたことを実行するかもしません。油断も隙もありません。ウーン、君子っていいなァ。私も君子になりたい。

緊急事態宣言中で雨模様の日が続き、総裁選の候補者の皆さんが云うことは「何が何やら」ではしゃぐ気にもならず、何やらスッキリしない日が続くけれど、先月のテレビで私、心スッキリハレバレするような番組がNHKBSテレビで3本放映されました。

8月15日に新・BS日本のうたスペシャルで「作曲家吉田正 生誕百年記念コンサート」に、ほとんどテレビに出ない吉永小百合さんがなんと1時間ぶっつ通しで出演。
8月19日の「NHK MUSIC SPECAIL 矢沢永吉」に、これもめったにテレビび出ない矢沢永吉が出演して喋りまくって歌い、8月28日には「BS プレミアム 我が心の大滝詠一」に小泉今日子が出演しました。

吉永小百合さんは、橋幸夫さんとのトークに始まり、吉田正さんへの感謝をつづった手紙の朗読など、いろんな場面に登場。すっごく良かったのは「夢千代日記」を坂本冬美さんとコラボ・・・。
私、演歌は好みでないけれど、昔々その昔の昔、テレビで坂本冬美さんがセーラー服を着て、細野晴臣と忌野清志郎と歌っているのを見てビックリ&感動。それから演歌畑だけれどその枠からはみ出ている坂本冬美さんをスゲーと感服していたので、吉永さゆりさんとの「夢千代日記」のコラボはとっても素敵に最高でした。最後に橋幸夫さんと歌った「いつでも夢を」はうっとり・・・いう言葉もありません。

ロックは私の範疇外だけれど、私が花の東京で華の独身生活、ン? 訂正、華の単身生活を送っていた時、ラジオから流れてきたのは矢沢栄吉のバラード「東京」。その時の私の心にピッタリはまって、すっかり矢沢ファンになりました。バラ-ドを歌わせたら矢沢永吉が日本で一番と思っています。彼が80歳位になった頃にバラード・・・ではなくブルースを歌ったら最高と思うけれど、時すでに遅し。私は居ません。

和田誠のお洒落なイラストが大好きだったので、やはり華の単身生活を送っていた時、彼が監督した映画「怪盗ルビー」を見にいったら、なんと主演がキョンキョンこと小泉今日子。
彼女は生粋のアイドルでしょ。まさか彼女が出演しているとは思ってもいなかったので、とってもビックリ。さらにすっごくビックリしたのは、彼女、アイドルの気配を消して素直にアッケラカンと演じ、場面のカット割りも素晴らしくお洒落な映画に仕上がっていました。彼女を俳優として見出した監督の和田誠って凄い人なんだ。

以来、小泉今日子のファンになっていて、彼女が出演する映画やテレビドラマは必ず見ているけれど、ウン十年ぶりに「怪盗ルビー」を歌っている彼女を見て、私、ほのぼの幸せ気分。

ウーン、ニッポン国民のためになる総裁候補者・・・ではなく、選挙に有利になる候補者の思惑買いをしている現おエライさん。前おエライサンにならないように、しっかり判断して選んでくださいね。