驚天動地の1年でした

もう12月!!!

今年はとんでもないことばかり起こって、驚天動地!!!

戦争なんて、過去の遺物と思っていたのがよみがえり、ロシアの国民の皆さんが「???」と思わないなんて摩訶不思議です。

安倍総理が暗殺され、安倍総理と統一教会の関係がバレタと思ったら、芋づる式に統一教会になびいている議員さんが続出。
自民党って政党はどうなっているんでしょうか。
議員という名のオエライさんたちは節操がないのでしょうか。
もし、安倍総理が暗殺されなかったら「公明党は創価学会」、「自民党は統一教会」となっていたのでしょうか。
アナ、恐ろしや!!!

北朝鮮や中国がわがニッポン国を襲うかもしれないとのことで、軍備費を大幅アップ!!!
北朝鮮がわがニッポン国に戦争を仕掛ける大義名分なんてまったく考えられないし、北朝鮮が海を隔てたわがニッポン国を占領し統治するなんて、いくら金正恩だって思う訳がありません。
中国だって、チッポケな離れ島を取るために、わがニッポン国やアメリカを相手にしてまで戦争をしかけるなんて、ソロバン勘定の得意な中国の損得勘定に合うはずがありません。

でも、戦争を仕掛けられたら、やられる前にやっつけようと、べらぼうに値段は張るけどはるか彼方の敵のミサイル基地を狙えるミサイル・・・敵がミサイルを発射する寸前をキャッチして発射するミサイルとのこと・・・を準備するそうです。
フーン、そんな1秒を争うようなこと出来るの? 神業みたい。

そんな凄いミサイルを持てるなら
「備えあれば憂いなし」というように、わがニッポン国に飛来するミサイルを片っ端から打ち落とすミサイルを準備した方が安上がりだろうし、わがニッポン国をハリネズミ列島にした方が良いと思うけれど・・・「わがニッポン国の男がスタル」てんで、やられる前にやっつけようと、わがニッポン国のオエライさんたちは考えるのでしょうね。
アナ、恐ろしや!!!

国を守る費用は、国民が負担するというのはよく分かるけれど、機先を制する武器にお金を注ぎこむより、スイスみたいに「備えあらば憂いない」に徹して、防衛のための武器にお金をつぎ込んだら、敵は戦争を仕掛けてもムダとあきらめるにちがいありません。、

てなことを、ウジャウジャ云っても犬の遠吠え。話をコロリと変えて、
私、今年は生涯で輝ける年になることになっているんです。1月1日の「夢旅人」に、意気揚々と書いた文章は、

私、寅年で獅子座の生まれ。凄いでしょ。今年は我が人生最後の年男となりました。そして、凄いことには、今年の虎は36年に一度の寅年で、最強の虎!!!

と、言う訳で「買わなきゃ当たらないけど、買っても当たらない」宝くじだから、今迄買ったことはないけれど、今年は買えばきっと7億円をゲット。夢の世界一周の船旅が実現することになっているんですね。

かくして、一金3,000円也を投じて宝くじを2回も買ったものの、2回ともゲットしたのはなんと300円。こんなバカなことってある?
悲憤慷慨したけれど、冷静になって考えると、年末に最後の歳末宝くじがあるでしょ。三度目の正直できっと最後に当たる!!!
かくして、お正月には、孫たちに途方もないお年玉を上げられると、うちのかみさんにニコニコして言ったら、かみさん、
「寅年生まれの人って、あなただけじゃないのよ」と実もふたもないことを云う。

ウーン、ウン百万人いる寅年生まれの人の中から宝くじに当たる人は一人だけなのか・・・。だけど、私、「寅年で獅子座」最強の最強の2本立てだから・・・ハイ、宝くじ当たることを信じてます。
と、言う訳で、私、最強の虎になるかどうか、乞う、ご期待!

今年1年、この「夢旅人」を読んで頂きありがとうございました。来年もよろしくお付き合い頂きますようお願い申しあげます。
では、来年も素敵な年になりまうよう・・・エート、来年こそは素敵な年になりますようお祈りいたします。

楽しく歌って

2021年に東京オリンピック競技大会組織委員会会長の森さんが失言を振りまき「老害」とたたかれ辞めることになってしまった。

私、合唱団「北九州をうたう会」で、エンエン20年間も歌ってきて、あげくの果てに「代表幹事」になってしまったものの、森会長と同じく名前も一緒、年齢も一緒。
テレビや新聞で「森辞めろ&森辞めろ」と叩かれているのを見ていると、他人事とは思えなくなってしまった。

どうやら「老害」というものは、自分では「老害」なんて思ってなくても、周りには「老害」をまき散らしていることになるらしい。それで、森オリンピック委員会長と同じように、私、面と向かって「辞めろ」と云われる前に、「代表幹事」を辞めることにした次第である。

北九州市には、わがニッポン国にある合唱団の中でも、最高に入団資格が厳しいといわれる合唱団がある。いくら上手に歌えると云っても入団できる訳ではない。その厳しい入団資格というのは「80歳未満はお断り」・・・そう、そして合唱団の名前は、

「80歳からの合唱団」

私、昨年83歳。幸いにもこの厳しい入団資格をクリアー出来るということもあって、さっそく入団したが、会員の最高齢は94歳。なにしろ、80歳は若手ということになっているから、私、83歳にして中堅のバリバリである。「ジジイ」なんて言っては困る。

この合唱団は2018年に設立され、第1回の演奏会を開いたもののコロナのため、練習も演奏会も中止せざるをえなくなっていたが、ようやく11月17日に第2回演奏会を戸畑市民会館で開催することになった。

無論、私も出演し「故郷」や「雪」などの童謡唱歌や「上を向いて歩こう」や「幸せなら手をたたこう」など12曲を歌い、すこぶるいい気分。
童謡「七つの子」を「カラスなぜ泣くの カラスの勝手でしょ・・・」と歌いたいと思ったが、「カラスなぜ泣くの カラスは山に・・・」とちゃんと歌うことになった。真面目な合唱団である。

この合唱団は、一見「ジジババ合唱団」と誤解されるかもしれないが、とんでもない。合唱の指揮をされたのは、プロ中のプロである岩﨑洋一先生。東京藝術大学声楽科卒業、北九州市少年少女合唱団で38年間指揮をとられ、全日本合唱連盟ジュニア・コーラス・フェスティバル全国大会では5回出場し「あおぞら賞」を受賞。現在北九州音楽協会理事長・福岡県合唱連盟顧問でもある。

ピアノ伴奏は、ピアニストの古賀千恵さん。北九州市出身で桐朋封学園大学卒。ドイツ国立ミュンヘン音楽大学院修了。ヨーロッパで1994年からルーマニア国立放送交響楽団等と共演、多くのリサイタルを行って2000年帰国した。

演奏会の指揮も演奏もプロ中のプロ。かくして、合唱団もシロウト中のシロウト・・・ではなくて、80歳以上にしては上出来の上出来と自画自賛している。

メンバーには80歳以上という自覚に欠ける人が多いが、建前は80歳以上となっているから「お年寄りをいたわりましょう」の精神で、岩﨑先生の指導はとってもやさしい。
先生が「このように歌いなさい」と言っても、みなさん「ハイハイ」と答えるだけで、次の練習の時には、ケロッと忘れるようになっている。だから、岩﨑先生、ムダな指導はやらず、
「ハイ、良くできました」とニコニコ。上手に歌えたかどうかなど、心配しなくてもよろしい。ストレスなしで、楽しさいっぱいの合唱団である。

そして、この歳で「老害」ならぬ「老音」をまき散らす「場」があるとは、わが街北九州市は素敵な街である。

 ※ 北九州をうたう会ーーー1978年、市制15周年を記念して、日本を代表する作曲家 團伊玖磨と本市に縁の深い栗原一登の作詞により作られた合唱組曲「北九州」。300人を超える市民合唱で雄大に歌い上げられる“ふるさと讃歌”は、ふるさとを愛する私たちの心に大きな感動を与えてくれます。
管弦楽は九州交響楽団、小倉祇園太鼓保存振興会 響會が勇壮な太鼓演奏で北九州の音の風物詩を演出します。

国家の領有権って

秋真っ盛り。
私、夏は暑いから大嫌い。冬も寒いから大嫌いと言いたいけれど、クリスマスやお正月があるから「マ、いいか」と言いたいが、ウーン、やっぱり冬はイヤ。
だから好きなのは春と秋だけれど、私、とっても年寄りだから、華やかな春より寂しげな秋が似合う。

そう、俵万智の短歌 のように

陰翳の 季節と思う 秋の靄 人の心と 街を包んで

なんですね。

そして、若い人ならば、春に恋して夏に燃え秋に恋を失なってと、村木道彦の短歌のように

失恋の<われ>をしばらく刑に処す アイスクリーム断ちという刑

と、いうこともあるでしょうけれど、でも、これって恋をした証拠だから、シアワセなんです。私、とっても年寄り。恋などしたくっても出来ないんですから・・・。
ウーン、失恋してみたい!!!

ところで、朝日新聞の10月24日の朝刊に、2面を使って全面広告が出ていました。

世界を敵にまわして,生き残ったヤツはいない.。

写真もイラストまなく、ただこの大きな文字だけ。右下の片隅に小さく「世界も試されている。宝島社」と掲載されていました。

宝島社って、ファッション系雑誌の出版社と思っていたけれど、こんな憤懣やるかたないメッセージも出すんですね。私の記憶では、今までに2回ほどこのようなメッセージ広告を朝日新聞に出しています。

1回目はコロナで日本中がジタバタしていた頃の朝日新聞の2021年5月11日の紙面。2頁いっぱいを使い、かっての戦争で動員された子供たちが竹やりを持って構えた薄いモノクロ写真をバックに、真赤な日の丸を模したウイルスが紙面の真ん中に描かれていました。

ワクチンもない。クスリもない。タケヤリで戦えというのか。このままじゃ、政治に殺される。
私たちは騙されている。この一年は、いったい何だったのか。いつまで自粛すればいいのか。我慢大会は、もう終わりにして欲しい。ごちゃごちゃ言い訳するな。無理を強いるだけで、なにひとつ変わっていないではないか。今こそ、怒りの声をあげるべきだ。※1

そして2回目は、2021年9月22日の紙面です。

国民は、自宅で見殺しにされようとしている。今も、ひとりで亡くなっている人がいる。涙がでる。怒りと苦しみでいっぱいになる。この国はいつから、こんなことになってしまったのか。自分で守るしかないのか。※2

今回のメッセージ広告は、コロナではなくウクライナ侵略のことをいっているんですね。敵味方なく多くの兵士が殺されていく戦争。こんな無慈悲なことが許される訳がありません。

朝日新聞に鷲田精一さんの「折々のことば」というコラムが毎日掲載されています。11月12日のコラムには

戦争が起こるということは、個人の身体に対する国家の領有権が極限まで拡張するということだーーー李琴峰

と、ありました。そして

「大空と大地に抱かれて安らかに」死にいくこと。それが人に等しく与えられた権利のはずだと。

※1 「夢旅人」2021年5月15日号の「啖呵を切って」に関連記事を掲載。
※2 「夢旅人」2021年10月1日号の「命令一下、右向け右」に関連記事を掲載。
※ 村木道彦・・・1942年生まれ、歌人。1974年歌集「天啓」を刊行。
※ 鷲田精一・・・1949年生まれ、哲学者。大阪大学、京都市立芸術大学等の名誉教授を歴任。
※ 李 琴峰・・・1989年台湾生まれ、作家。日本在住で芥川賞を受賞。 

夢物語をどうぞ

先の大戦で、わがニッポン国は戦争を始めたものの、戦争を止める落としどころを見失い、コテンパにやられて、やっと戦争を止めることが出来たというみじめな歴史をもっています。

プーチン大統領は、親ロシア派の組織が占拠していたウクライナ東部で、ロシア系の住民をウクライナ軍の攻撃から守るという大義名分で、ウクライナに侵攻。なくなったはずの戦争がよみがえりました。

無論、プーチン大統領は、ニッポン国の敗戦のザマを知っているから、戦争を終わらせる潮時を考えているはずです。
きっと、賢明なはずのプーチン大統領のことだから、ウクライナ南部・東部4州をロシアに統合させたら、侵略の大義名分を果たせたことになるので、「これにてオシマイ」にすると思っていたら、知らん顔。

どうも、賢明でないプーチン大統領に変身したみたいです。

ところが、ウクライナ南部・東部4州を併合した翌日に、ロシア軍は合併したはずのドネツク州の要衛リマンから撤退したと報道。
私、とってもびっくり!!! 意気揚々と併合を発表したプーチン大統領の顔にドロをぬるようなものでしょ。

そこで、賢明でないプーチン大統領に代わって、賢明になった軍部は「もう、あなたについていけません」と言うんじゃないかと、はかない希望を抱いています。

だって、兵隊不足でかたっぱしから予備役という名目をつけて招集したり、武器弾薬も不足気味ということでしょ。これ以上、戦争をやったら、アメリカなどから最新鋭の武器を貰っているウクライナに対し、貧乏クジを引くのはロシアだと分かっているはずですから・・・。

ウーン、でも、これって夢物語なんでしょうね。

だって、ロシアは終戦当時、千島列島を取って北海道も取るつもりだったと思っていた国ですから、国盗りならば初志貫徹・猪突猛進。かってのニッポン国みたい・・・トコトンやるかもしれません。

どうか、夢物語が実現しますように・・・。

ところで、谷川俊太郎さんが作った「平和」という詩があります。ウクライナと違って、わがニッポン国では当たり前となっている平和。大切にしましょうね。    

平 和     谷川俊太郎
   
それは空気のように あたりまえなものだ
それを願う必要はない ただそれを呼吸していればいい

平和
それは今日のように 退屈なものだ
それを歌う必要はない ただそれに耐えればいい

平和
それは散文のように 素っ気ないものだ
それを祈ることはできない 祈るべき神がいないから

平和
それは花ではなく 花を育てる土
平和
それは歌ではなく 生きた唇

平和
それは旗ではなく 汚れた下着
平和
それは絵ではなく 古い額縁

平和を踏んずけ 平和を使いこなし
手に入れねばならない希望がある
平和と戦い 平和にうち勝って
手に入れねばならなぬ喜びがある

嗚呼、国葬

お葬式なるものは、大小にかかわらず、数多く見てきたけれど、国葬を見るなんて、賞味期限寸前・・・ではなくて、使用期限寸前の私にとって、最初で最後のチャンス。だから胸を弾ませて・・・エート、訂正、お悔やみの心を込めてテレビを見た次第です。ホントです。ハイ。

式典で、大型モニターに8分にわたり流された安倍元総理を讃える映像や、岸田総理のアレコレ良いこと尽くしの弔辞に加え、友人代表としての菅前総理の声を震わせながらの追悼の辞をテレビで見ていると、
「安倍さんって、国葬にふさわしい他に類を見ない偉大な政治家だったんだ」と、思ってしまいました。ホントです。ハイ。

外国から来られた方々は、この3本立ての追悼演出を見て「国葬反対が半分以上いるなんて信じられない。ニッポン国民はアホじゃないか」・・・とまで考えなくても「偉大な政治家」と確信して帰ったに違いありません。

特に菅前総理は、ツンツクツンのツンツンで木で鼻をくくったような返事をする人というイメージがあるでしょ。それが心を込めた言葉で、トツトツと話すものですから・・・ウーン、とっても気持ちが揺すぶられて・・・驚天動地!!!

これが、真の菅前総理の姿なら、自身のことを「ガースーです」と紹介された通り、親しみを込めて菅前総理のことを「ガースー」と呼び「原稿タダ読みの菅総理」なんて呼ばなかったに違いありません。

特に、山県有朋が伊藤博文に先立たれ、故人を偲んで詠んだ歌
「かたりあひて 尽しゝ人は 先立ちぬ 今より後の 世をいかにせむ」を紹介して、
「深い哀しみと、寂しさを覚えます」と話したときは、胸キュンでした。ホントです。ハイ。

大体、エライ人の演説はスピーチライターが原稿を書き、エライ人はそれを読むだけという仕組みになっているみたいです。
それで、菅前総理の追悼の辞も、きっと誰かが書いたのだろう・・・なんて、あらぬ疑いをもってはいけません。

国民の大半が国葬反対と言ってるのに、聞く耳を持っているはずの岸田総理がこれを強行。チョンボしたものだから、早くも次期総理は菅さんという声が起きているそうです。

「追悼の辞は本人が書いたもの」だし、「原稿タダ読みの菅総理」なども返上して、きっと、心のこもった政治をやるに違いありません。大いに期待しましょうね。ホントです。ハイ。

エリザベス女王の国葬と安倍元総理の国葬は、違っていて当たり前ですが、イギリスの国葬の荘厳さに目を見張りました。
日本の国葬は、イギリスより多額のお金をかけていますので、日本らしさを感じさせる古式豊かな国葬になると思っていたのですが、儀仗隊の出番を除くと単に「大きなお葬式」にとどまり、特別な演出はありませんでした。
はるばる来日した外国の方たちに「さすが日本の国葬は違う」と、思わせたかったのに残念です。

イギリスでは、弔問に訪れる市民のために、仮説トイレを設置しボランティアも飲み物など用意していました。そして参列した皆さんも整然と何時間も並んでいるのに、わが国は、献花する人たちの並び方さえその場しのぎで、最終列がどこか分からないというお粗末な対応になっていました。

どうも、わが国ではエライ人が来る式典にだけ気を取られ、式典の外にいる「安倍元総理を心から悼む人たち」にも心を配らなければいけないのに、ほったらかしにしてしまったようです。聞く耳をもつだけでなく、シモジモにも気配りを忘れないで下さいね。

ここで、アメリカのミステリー作家 ラりー・バインバートの「最後に笑うものは誰だ」の一節をどうぞ。.

(父のことを葬儀で褒めたたえるので)
「・・・なぜ、飲んだくれだったと言わないのだろう。そう言ってくれれば、少なくとも父のことを言ったことになるのに、わたしたちがこれから埋葬する人が誰かがはっきり自覚できるのに、と思ったわ。ときどき母を打った、となぜ言わないのだろう。おおむね善人だったというのはいい。でも、一生を通じて来る日も来る日も善人だった、瞬時たりとも悪人ではなかった、とは到底いえない人だったわ。