ウーン、今年の夢旅人も今日で終わり。
まだまだ未来があると信じていたあの若い頃、時の経つのがもどかしく感じられたものだったけれど、今や、アッという間に1日が終わりアッという間に1週間が過ぎアッという間にひと月が過ぎアッという間に1年が過ぎアッという間に後期高齢者を経て末期高齢者になり果てて、私、もう82歳。
かくしてアッという間にスッテン・ポックリ・・・と別世界に旅たちとなれば「幸せ!!!」でしょうけれど、多分、オムツをして「アー、ウー」とか言いながらアーンと口を開けて美人の看護婦さんから・・・ならいいけれど・・・ドロドロした摩訶不思議な物を食べさせてもらっているに違いありません。トホホホ・・・。
今年は、コロナに明け暮れた1年となりましたが、あのナガーク&ナガークつべこべ言われながらも務め上げたソーリに代わって、瓢箪から駒のごとく新たなソ―リが出現。期待感は溢れたけれど、何故か「新総理誕生」という高揚感がないんですね。
官房長官だったので、テレビでお馴染みの顔でしょ。なんだか官房長官の続きみたい感じ・・・。「日本国総理大臣」って雰囲気に欠けるんですね。だいたい下を向いて原稿を読んでいることが多いし、アレをするとかコレをするとか云ったって官房長官時代から言っていたことだから新味に欠けるでしょ。「日本国総理大臣」ならば日本国民に語り掛ける雰囲気があればいいのだけれど・・・。
エッ? 「なりたてホヤホヤのソーリに、そんなことを言うのは無理」って・・・。ウーン、そうか、来年になれば「世界に冠たる日本国総理大臣」になるんですね。失礼しました。
コロナがおさまったら始めるというGo To トラベルを、経済が持たないからという大義名分を立てて8月に始めた時、私「????」
だって、不要不急の外出を止めましょうと云っているにも関わらず、旅行しましょうとか、外食しましょうって・・・。
「私、どうしたらいいの?」と、悩み多き人生なのに、アホみたいな悩みが新たに誕生。これって、地上最大の矛盾!!!
今や、感染者は増える一方だし、コロナを怖がって、旅館もお店もお客さんが少なくなっていくんですね。きっと「二兎を追うものは一兎を得ず」の事例として「ことわざ辞典」に掲載されるのは間違いありません。
コロナ対策として、Go Toトラベルの予算が1兆6794億円、Go To Eatの予算が1534億円、合計1兆8000億円ものお金を用意したんですね。でも、8月の時点で経済がおかしくなってきたにもかかわらずGo Toをスタートさせる前提条件を満たすことが難しくなってきたでしょ。
だからこの際二兎的役割を持つGo Toを止めて、その代わりにこの1兆8000億円を転用して本当に困っている業界の人たちに、従業員をクビにしないようにすむだけの、そして倒産を免れるだけの充分な休業補償を行ったらいいと思ったんだけれど・・・。1兆8000億円もあれば、出来るのじゃない?
Go Toって、一般の人を経由して業界にお金を回すという方法でしょ。こんなややっこしい矛盾した方法を取るGo Toトラブル・・・ン? 訂正 Go Toトラベルより、直接お金を業界に回した方が効果的と思うんだけれど、賢明なソーリが総合的かつ俯瞰的に考えた末の政策でしょうから、絶対に変更するなんてないんでしょうね。
Go Toを利用できる人って羨ましい。私のような高齢者やお金もない人や暇もない人から見れば、税金を使ってやっているのに、一部の人だけがトクしているって感じでしょ。なんだかGo Toって何から何にまでトンチンカンな感じがするんだけれど・・・。
国民に深く思いをはせる前ソ-リが、あまねく1万円也を配って全国民ニコニコしたけれど、1万円ってお金は余裕のある人にとっては、いたくもかゆくもないお金でしょ。それにお金持ちでなくったも、すごく困っている人にあげたらと思っている人も居たでしょうから、国民全員に1万円均等でなく、本当に困っている人にそれなりの金額を渡した方が効果があると思ったけれど・・・。これって、なんだかトンチンカンな感じがしない?
「マスクを付けて食事しましょう」と、日本国総理大臣が冗談ではなく真剣な顔をして日本国民に語りかけたでしょ。なんたって日本国総理大臣がおしゃることだから守らねばならぬと、先日お昼にアルコールなしで6人(4人+2人テーブル)で会食したんですね。
ところが、これが難しい。一口食べてマスクをして「うん、そうだ」と云ってマスクを外しまた一口食べてマスクをつけて・・・なんと、まどろっこしい!!!。ついにマスクを外してのお食事となりました。日本国総理大臣、ごめんなさい。でも、これってなんだかトンチンカンな感じがしない?
今年、なんだか良いことがあまりなかったような気がします。でも、俵万智の句のように、ちっぽけだけれどこれが本当の「幸せ」と云えるかもしれません。
「寒いね」と話しかければ「寒いね」と 応える人のいる あたたかさ
今年1年、この夢旅人を読んで頂きありがとうございました。来年もこりずに読んでくださいね。
どうぞ良いお年をお迎えください。