遥かなる夢に・・・

 12月は、1年の内で私が一番好きな月である。
 街はイルミネーションに彩られ、クリスマスソングが溢れて、街は華やかにクリスマス一色。
 それに、もう幾つ寝るとお正月でしょ、そして買わなきゃ当たらないけれど買っても当たらない「ジャンボ宝くじ」でしょ。もう、心はウキウキ気分。
 そりゃ、イブの夜、大好きなアノ人とホテルでクリスマスディナーを食べ、それから、アアしてコウしてアアなってめでたし目出度しとなる素敵コースがBESTだけれど、いい加減年寄りの私にとっては夢物語。
 それに、私の住む街ではイブの夜に、ベートーベンの「第九交響曲」の演奏会が開催されることになっている。

 『第九の夕べ』
 指 揮    大友 直人
 演 奏    九州交響楽団
 合 唱    北九州市民フロイデコール
 会 場    アルモニーサンク北九州ソレイユホール

 入場料はたったの3000円。安いでしょ!!!
 と、驚くのはまだ早い。ここだけの話だけれど合唱団の会費は、なんと一金2500円也。
 ベートーベン様に悪いけれど、ステージに上がって、フルオーケストラの演奏で2000人のお客さんの前で歌わせてもらうのに、参加会費が入場料より安いなんって、すこぶる大儲けって気分にならない?
 と、云う訳で、私はこの合唱団のメンバーとなって参加することになっている。
 むろん、ドイツ語で歌うけれど、大学で受講した第2外国語はドイツ語。でも、不幸なことには授業が月曜日の1時限目で8時半に始まる。
 花の東京で華の学生生活を始めたばかりの私のとって、日曜日は夜のふけるまで遊ぶというのが常識でしょ。その翌日の8時半なんて時間は魔の時間。
 だから、超低空飛行でドイツ語の単位を取り、覚えたのは
 「Ich Iiebe Dich」とーーこれ、I Love Youーー
 「鼻くそを吹っとばす勢いで発言しろ」の2点だけ。
 だけど、馬鹿にしてはいけない。
 なんたって、「第九交響曲」は「歓喜の歌」。鼻くそを吹っとばす勢いで歌わなければならぬ。
 かくして、私の12月は忘年会を4回やり繰りしてから、イブの夜に「第九交響曲」を歌い、NHKの「ゆく年くる年」の除夜の鐘を聞きながら年越し蕎麦を食べて、やれやれ1年間ご苦労さまとTHE END。
 と、いう訳で私の12月は平々凡々で過ぎていく予定だけれど、明日の16日は、運命の衆議院選挙!!!
 現おエライさんも「落ちればタダの人」に一夜でなり下がり、現タダの人が「通ればおエライさん」に一夜で大出世。
 天下分け目の12月となるのでしょうけれど、とにもかくにもおエライさんになった人は、志を忘れずに、自分のためでなく多くの人(除くお役人さん)のために頑張ってくださいね。
 かくして、我がニッポン国は、今年も波瀾万丈の幕切れになりそうですが、あなたも波瀾万丈の一年でしたか?
 平々凡々でも波瀾万丈でも、もう過ぎ去ったことですから、ここでリセット。真っ白な新しい頁を開くことにしましょうね。
 今年一年、この「夢旅人」をお読みいただき有難うございます。
「夢」は叶わないから「夢」と言うかもしれないけれど、お金はなくとも、持つべきものを失っていても、それでも「夢」さえ持っていれば、生きていく上の力となるに違いありません。
 そう、遥かなる夢を求めて、ウン、夢旅人を・・・。
 では、よいお年お迎えください。

チューしたくなる薬・・・ン? 飴

 私、福岡県立京都高校出身。勿論、福岡県にあるからキョウト高校とは云わない。ミヤコ高校と云う。2016年には創立100年を迎える由緒ある高校である。
 でも、我が母校は元女学校。私がいた頃は、女子生徒が大手を振って闊歩し「一見養子学校風」
 不幸なことには、これが私の人格構成に影響して、私、虎年生まれれで獅子座なのに、すっかり牙を抜かれ「一見人畜無害風」になってしまった。
 だから、いくら下心付で交際を求めても
「アハハ・・・」で終わり。
 むかし、昔、私が若かりし頃、仲間とクラブなどに行った時、ホステスさんに
「終ってから、家に送ってくれる人は誰がいい?」と聞くと、なんと
「そう八さん」が第1位。
 ネ、凄いでしょ。私、なんとモテル!!!
と、思ったらとんでもない。
「そう八さんは、ドアの中まで入って来ないでしょ」だって・・・。
 ホント、こんなに人をバカにした話ってある?
 ところで、第9回の卒業生は仲が良くって、毎年旅行に行くことにしている。
 旅行名は「青春旅行」。今年で第22回目である。総員30名、勿論、元女学校だから、女性が16名、男性14名。
 旅館の玄関に掲示してある立て札には「歓迎 京都高校第9回生青春旅行ご一行様」と書いてあるけれど、旅館に着くと出迎えに出た人は
「ン?」と、いう雰囲気である。でも、サービス精神豊かだから
「アレッ、老春旅行じゃない?」などと失礼なことは言わない。
 だって、我々は「一見老人風」だけれど、心はすかりタイムスリップして「青春そのもの」
 今回の青春旅行は大分県臼杵市ある「臼杵石仏」を見物して、我が国最大の規模を誇る九重町にある「八丁原地熱発電所」を見学。宿はくじゅう山麓の「筋湯温泉」で、翌日は日田市豆田の町並みを散策して帰るというバス旅行である。
 バスに乗ると、まず最初に全員に薬袋が配られた。車の酔い止めの薬かと思ったら、なんと内容は「チューしたくなる飴」。そして、内用飴と書かれた内容を読むと
 ・用法――二人で食事した(前・後・直後・間)1回1錠ずつお試しください。
 ・効能――この飴を大好きなあの人と一緒に仲良くなめるとキスしたくなるよ。
 ・注意――1人でなめるのはやめましょう。
 袋の中には、小さな棒の先に付けられたキャンデイが3個。
 ウーン、なんと、我が幹事殿の行き届いた気配り!!!
 でも、この飴は1人でなめてはいけないらしい。大好きなあの人と仲良くペロペロとなめ合えと書いてある。
 そこで、夜の嬉し楽しの宴会の席で内用飴を持って
「なめなめしよう」と、大好きなアノ人(特に名を秘す)を誘ったら、
「そう八さんは人畜無害だから、なめても効き目ないわよ」と、軽蔑の眼差し。
 どうも、同級生は私の素性を知っているから始末に負えない。
 かくして、一人でなめてはいけないと書いてあるので、今でも大事にもっている。
 そこで提案。一緒になめてチューしたくなるか試してみない?

心 温まるおはなし

 秋は足早に通り過ぎて、気分は冬模様。
 だから、今日は心温まるおはなし。
 バンザイ ばんざい 万歳!!!
 ウン、気分は最高。だって、我が愛するジャイアンツがなんと日本一。
 そこで、も一度 バンザイ ばんざい ばん万歳!!!
 わが家は、先祖代々・・と、云っても2代目だけれど・・・ジャイアンツファンとなっている。だから、アンチ・ジャイアンツファンが、なんだかんだと悪口を言っても、心揺らぐことはない。
 そして、我が愛するジャイアンツは、当然のことであるが「Go Go ジャイアンツ」
 だから、ジャイアンツは、いつも勝っていなければならぬ。
 TVで試合が放映されるときは、NHKの19時のニュースで勝っていると報じられた時にだけ見る。そして、見ていて同点になったら、スイッチOF。でも、気になるから、時々スイッチON。逆転していたらそのまま勿論見続ける。
 だから、私は、いまだかってジャイアンツが負けたゲームなど見たことがない。これが、ジャイアンツファンの正しい試合の見方である。
 勿論、相手が攻撃の時は、これ見よがしに欠伸をしたり、オシッコに行ったり、新聞を見たり、うちのかみさんとアアでもないけどコウでもないと、不毛の話題を取り交わしたりして、結構忙しい。
 だって、そうでもしていないと、下手すりゃ、相手に点が入るでしょ。そんなシーンを見るなってまっぴらゴメン。
 我が愛するジャイアンツは日本一になったけれど、これって日本ハムにとっては、考え方によっては「負けるが勝ち」なんですね。
 だって、我が家はジャイアンツが負けたら、言うまでもないけれど、日本ハム製品はボイコット。
 日本ハム、負けても売り上げが落ちないなんて、なんと素晴らしい。
 勝った方も負けた方も、めでたし目出度し!!!
 ネ、これって心温まるはなしでしょ。

素敵がいっぱい!!!

 私の好きな男性のミュージシャンはあまりいないけれど、何故か知らねど女性のミュージシャンは沢山いる。
 その中で一番大好きなのは中島みゆき!!!
 その彼女のライブ映像が映画館で上映された。
 5月にも映画館で「歌旅 劇場版」が上映されたけれど、私にとっては「どうでもいい」仕事なのに、他人から見れば「どうでもいいなんて、とんでもない」仕事が続出して、残念ながら見に行くことが出来なかった。
 だけど、今回は絶対絶命見に行かねばならぬと決意、「どうでもいいなんて、とんでもない」なんて「とんでもない」と、ヤリクリ算段して見に行くことが出来たのである。
 よかった! 良かった!! うれしさいっぱい!!! いそいそいそいそ。
 映画の内容は、プロモーションビデオによる映像と、ロスでスタジオを借り切ってのスタジオライブ。
 このスタジオライブが凄い!!!
 何にもないスッポンポンの映画スタジオを、ライブスタジオに作り上げていくのだけれど、何しろクレーンなんかも使っての大変貌。
 かくして、中島みゆきを囲んで演奏する豪華絢爛で素敵さ溢れるライブスタジオが出来上がってしまった。
 ビンボウ性の私は、アメリカまで行って、既存のスタジオも使わず、多分有名な・・・だけどギャラ高そうなプレイヤーを使ってペイするのかなと心配してしまった。だけど、中島みゆきだもんね、ウン、これってゲスの考え。
 彼女が工事中のスタジオを見に行った時に見せた素顔も素敵だったけれど、大画面で大音響の中で歌う彼女の一挙一動も素敵で、もうシミジミ、ウットリ、ホレボレ!!!
 それから、演奏するプレイヤーのテクニックの凄いこと!!!
 彼女がスタジオでプレイヤーに会った時、ハグしていたので・・・チェツ、デタラメ、怪しからん、なって考えた訳ではありません。ホントです・・・彼女がCDのレコーデングをする時に使っているお馴染みのプレイヤーだろうけれど、CDで聴く時と違って、映画館ではその迫力たるやビックリ!!!
 彼女の衣装は、どれもゴージャスでビンボウ性の私には、その価値たるや見当もつかないけれど、私が一番素敵と思ったのは、映画の最後に「時代」を歌った時のジーンズ姿。
 この映像は、ライブ会場で最後にステージ衣装を脱いで、アンコ-ルに応えて出てきた時の恰好だと思うけれど、とってもシンプルなのにお洒落に見えてすっごく素敵!!!
 ジーンズ姿を素敵に思わせる中島みゆきって、素敵でしょ。ホレボレ。
 ところで、このプログを書いて読み直したら「素敵!!!」がいっぱい。これって、私のボキャブラリーの欠如を証明しているみたいだけれど、仕方ないよね、なんたって中島みゆきさんだから・・・。

コンコンコンのコンコンコン

 私、よれよれ。コンコンコンのコンコンコン。
 そう、私、風邪模様。
 1週間前に「コンコン」と予告編があったので、すぐ行きつけの町医者さん行き、なんと9種類もの薬をもらって、セッセセッセとお腹いっぱい飲んだり、うがいをしたり、咳止めシールを張ったりして、繁忙を極めたものの、
「コンコン」が「コンコンコン」に大化けして連発。
 我が愛する町医者さんは「〇〇は悪いが薬は良い」・・〇〇の伏字は、ご想像に任せます・・という評判のお医者さんである。
 だから、今まで風邪を引いて4日分の薬をもらってきたら、大体2日で
「ハイ、さようなら」となっていたものである。
 ところが、今回は4日分グイグイと、勢いよく飲み干しても、なんと
 「コンコンコンのコンコンコン」と大化け。
 かくして、声はハスキーボイスからザラザラボイスとなり、おまけに37度前後の微熱も一向に下がらない。
 私の平熱は35度後半だから、37度と言えば
 「グッタリ、ゲンナリ、フラフラ」
 「よろめいて彼女」ならいいけれど「よろめいて風邪」なんて、可哀そうなそう八さん。乞う、ご同情。
 エ? 何?「それってオーバー。嘘っぽい。ダメダメ」って・・・。
 でも、私的に言えば、ホントである。ハイ、私、いい加減年寄り!!!
 それで、5日目に我が愛する町医者に行ったら、血液検査をすると言う。
 私、貰うのは大好きだけれど、取られるのは大嫌い。だから、血液検査も大嫌い。でも、先生曰く
 「ひょとして、インフルエンザ?」と職権乱用。かくして、なけなしの血液を取られてしまった。
 そして、痛い目にあって受けた血液検査の成果もむなしく?
「大丈夫、普通の風邪」と目出度く終了。
 でも、ようやく熱は36度前半にまで下がったけれど、依然として「コンコンコン」状態。だから、今夜はこのくらいにして
「おやすみなさい」