ああ 無常・・・

今日は、沖縄が日本に復帰して52年。
 
朝日新聞の4月8日の朝刊に、辺野古移設計画に関して全国の知事に対しンケートを実施、その結果が掲載されました。

 問1ーー沖縄の米軍基地負担は軽減すべきか。
 問2ーー「代執行」した国の対応は適切か。
 問3ーー辺野古移転計画は適切あか。
  
 問1に対し、軽減すべきと答えた県は21県。後は、どちらともいえない、無回答。
 問2に対し、適切と答えた県は3県、どちらかと云えば不適切と答えた県は1県。後は、どちらともいえない、無回答。
 問3に対し、適切と答えた県は1県、どちらかと云えば適切と答えた県は1県、どちらかと云えば不適切と答えた県は1県、後はどちらともいえない、無回答。

 基地負担を軽減すべきだし、代執行も移設計画も不適切と答えた県は岩手県の達増拓也知事のみ。なんと、47の都道府県の中で、沖縄の米軍基地負担は軽減すべきと思う県知事は21県で、26の県知事はなんとも言えないそうである。

国土面積の0.6%しかない沖縄に米軍基地の70.3%が集中しているというのに、半分以上の県知事は軽減すべきと思わないなんて・・・。

どうも、多くの知事さんは「国が決めたことだから」ということで「我、関せず」と云うことらしいが、沖縄のことを「お気の毒・・・」とも思わないのかしらん?

多分「軽減賛成」といったら「お前の県に移転させる」と云われると思っているに違いありません。そうなると、県民がこぞって反対となって・・・。

沖縄は外国ではなくて日本の国土なんだけど「お上が決めたことは関係ない」とか「基地が沖縄にあるのはいいけど、わが県に来るのは困る」なんていうのは・・・ウーン、わがニッポン国には「わが身が大事」と、ミミッチクって思いやりのない国になっているのかもしれません、

昭和20年4月に米軍は1500隻の艦船と54万人の兵士を沖縄に上陸させ、5ケ月に及ぶ戦闘で亡くなった日本兵と住民は20数万人と云われています。

こんなに悲惨な目にあったのに、いまだに「基地の島」となっている沖縄を「平和な島」にしようと思わないなんて・・。

9300億円もかけた辺野古基地が完成するのは今から13年後。その頃は、滑走路も必要としない垂直に上がって発進する無人戦闘機が飛び交い、爆撃機もミサイルに代わって「時代遅れの辺野古基地」となっているかもしれないのに・・・。 

うたかたの夢

アハハハと笑ってしまいました・・・ウーン、でも、これって笑ってはいけません。ハイ、嘆かわしいことなんです。

朝日新聞の4月20日の「be between 読者とつくる」頁に「国会議員って偉い?」というアンケートの結果が記載されていました。
私的には、国会議員はわがニッポン国で一番エライ人と思っていたのに、なんと
「はい」は11%しかなく「いいえ」が89%。トホホホ・・・。世界に恥をさらしました。

キックバックされてきたお金を口座には入れずに、金庫や机の引き出しに入れていたのに「裏金」ではないと、一人や二人の議員が言ったのならともかく、貰った全員が口をそろえて云うなんて・・・こんなウソっぽい話をそらぞらしく云うなんて、どんな神経をしているの?

こんな醜態をさらせば「いいえ」が89%もあっても仕方ありません。「いいえ」といった理由は
「私利私欲が目立つ」
「モラルが低い。カネに汚い」
「国民の代表とは思えない」等々。

そして、思ったこととは
「裏金問題の対応など、上に立つ人として話にならなない。民間なら即クビ7.税金を払ってさっさと辞めてもらいたい」
「国会議員の多くは詐欺師に見える。詐欺師を選挙で選んでいる自分が情けなくなる」など、皆さん怒り心頭。

そして全員がアンケ-トに答えました。
「国会議員になってみたい?ーーNOが84%」
「政治に希望はある?ーーNOが43%、どちらともいえない38%」
「政治に関心はある?ーーYESが84%」
「政治を良くするためには期待できるのは?」ーー有権者60%、政治家自身12%」

4月28日に行われた東京・島根・長崎の衆議院議員補欠選挙。自民党が全敗っていうのは当然の結果だと思うけど、投票率は
東京40,7%・島根54,62%・長崎435,4%。3地区とも過去最低の投票率だそうである。

政治に関心はあるのが84%、政治を良くするためには期待できるのは有権者60%とあったので、皆さん、こぞって投票に行ったかと思えば、なんと最低の投票率!!!

多分、自民党の支持者の皆さんは、自民党ってアホだけど、野党もダメって訳で投票に行かず最低の投票率となって、結果として立憲民主党が当選となったに違いありません。
だから、自民党支持者の皆さんは灸をすえただけだから、国民に人気がある石破さんか女性の輝く星の上川さんを党首に代え、庶民感覚をもった新人候補者を立てて総選挙にのぞめば、自民党がしぶとく復活するに違いありません。

そうなれば、立憲民主党が勝ったと言っても「うたかたの夢」
野党の皆さんは自民党の悪口ばかり云ってるだけで、野党同士で足の引っ張り合いをしていたら、自民党に勝てる訳がありません・・・と、野党の皆さんは当然ながら分かっているにもかかわらず、大団結しないんですね。何故?

ウーン、やっぱり野党の皆さんもエラクないんだ。

 

映画って素敵

私、洋画のドンパチ映画が大好き。弾がドンドンパチパチ飛び交って、テキはバタバタ倒れても、我がヒーロに弾は絶対に当たらないという「すかっと爽やかドンパチ映画」である。
てなことを云うと、大抵の女性は眉をひそめて軽蔑の眼差し。

でも、テキはバタバタ撃たれても、血がドバーと出て「ギャー」と叫ぶわけでもなく、無言でヨロヨロとスクリーンの外に出て倒れるから死体累々というシーンは全くない。華麗で清潔にして残酷さ皆無の「すかっと爽やかドンパチ映画」である。

かくして、テキのみバタバタという夢のようなシーンばかりなので現実味は皆無。だから、検視に時間がかかるだろうとか、棺桶が足りるだろうかとか、奥さんがいるとしたら再婚出来るだろうとか、映画館を出てから悩まなくていい。ドンパチシーンを思い浮かべ「ザマー見やがれ」と、すこぶる高揚気分で映画館を後にすることが出来る。

昨年見たドンパチ映画は11本。
「ブラックライト」「パルプ・フィクション」「メモリー」「ワイルド スピードX」アニメの「スーパーパリオブラザーズ・ムービー」「インディ・ジョーンズ」「ミッション・インポッシブル」「ジョン・ウイック・コンセクエンス」「イコライザー THE FINAL」「ザ・クリエイター 創造者」「ドミノ」

ドンパチシーンは覚えていても、ストーリィはご都合主義で出来ているから「すかっと忘れるドンパチ映画」でもある。ストーリイはほとんど覚えていないが、そのなかでも抜群に凄かったのは「ジョン・ウイック・コンセクエンス」。

私が愛する殺し屋ジョン・ウイックのシリーズ最後のドンパチ映画とあって、アッケに取られるほどのドンパチてんこもり!!!
暗黒街を裏切ったジョン・ウイックを狙う世界中から集まった殺し屋がバッタバッタと数百人。さすがにやり過ぎ感いっぱいだが、私が見た映画の中で最高のバタバタ数を誇って大満足!!!

でも、私、頑固一徹男でないから邦画も見ることがある。
むかし昔のそのまたズ-ト昔から全て見ているには吉永小百合さんの映画とゴジラの映画。ほかに世間の話題についていくために、評判になった映画は見にいくことにしている。

昨年見た邦画は「中島みゆき劇場版 第11弾」アニメの「ワンピース フイルム  レッド」「シン・仮面ライダー」アニメの「君たちはどう生きるか」吉永さゆりさんの「こんにちは母さん」「ゴジラ-1.0」の6本。

なんと、今年は私の大大好きな映画のN1とN2の「吉永さゆりさん」と「ゴジラ」の両方が見られるなんて!!!
凄さいっぱい素敵さいっぱい嬉しさいっぱい。映画の当たり年で大満足の映画1年でした。

それに「君たちはどう生きるか」はアカデミー賞の長編アニメーション賞、「ゴジラ-1.0」はアカデミー賞の「視覚効果賞」。
私はドンパチ映画専科だけど、良い映画を見る目も持っているに違いない。エッヘン&エッヘン!!!

ここだけの話だけど、「ゴジラ-1.0」は2回見て、アカデミー賞を取ってからもお祝いで1回見ている。
凄いんですね。たった35人のスタッフでVFXを駆使して、ほかの映画は数百億円の予算をかけているのに、22億円の予算で完成したんだって・・・。

わがニッッポン国のGDPは世界で4位に落ちぶれたが、「ゴジラ-1.0」で大喝采。捨てたもんじゃないんです、わがニッポン国は、ハイ・

吉永さゆりさんの「こんにちは母さん」については、このプログの昨年の10月1日号の「お母さんって凄い」に
「君たちはどう生きるか」については、このプログの昨年の7月15日の「暑いでなくて熱い」に記事を掲載しておりますので、お読みいただければ幸いでです。

 

 

夢物語

第1回目の「衆院政治倫理審議会」に出席した大物議員さんたちは異口同音に「会計が記帳していないなんて知らなかったと」とのこと。
かくして「みんな会計が悪いのよ」てなことになって、会計さん、可哀そうに起訴されてしまった。

会計さんは「現金で渡すから記帳しなくてもよい」と云われて貰ったものの、
几帳面で真面目な人なら「それって裏金になるから法律違反。ちゃんと記帳して口座に入金しよう」と思ったはずである。

でも、そうしたら支払った方の派閥の帳簿にも出金として記帳してもらわなければ整合性が取れないし、自分の事務所だけパーティ券を入金した記載があるのに、他の議員の事務所にはパーティ券の入金がないなんて、税務当局から疑いを持たれるかもしれぬ。

かくして、会計さんは、いくら几帳面でも真面目な人であっても「記帳したくても出来なかった」のである。問題は、インチキを指示した人であろう。
「裏金」とは「表に出さないで支払う金銭」のことだから、支払った方も受け取った方も、それを云わない限りバレることはないという仕掛けになっている。
だから、ウン十年もバレていない「裏金」なので「マ、いいか」と思ったのも当然である。

待ちに待ったパーティ券の売り上げが現金で返ったきたのだから、会計さんはニコニコ喜んで議員さんに報告。
ウン千万円もあったので金庫で保管するか、数十万円だったのでお小遣い的雰囲気で「ポイ」と渡すか、当然ながら議員さんに聞いたはずである。

この時、議員さんは「自由に使って下さい」と云われて、現ナマを見せられたら「生き馬の目を抜く」政界にいる議員さんなら、即「裏金」と分かったはずである。「裏金」なら記帳できる訳がないのである。それを、
「会計が記帳しているとばかり思っていた」だなんて、こちとら口をアングリ・・・。

社長が会社の「決算書」を必ず見るように、事務所の社長に相当する議員さんも「政治資金収支報告書」を必ず見ているはずである。ウン十年も見ていないなんて信じられぬ。
「政治資金収支報告書」収入欄に「派閥からのパーテイ券収入」が計上していなければ、
議員さんが「表金」と思っていたとしたら「ン? おかしい。記帳漏れ」と会計を問い詰めるはずなのに、なんと無言。
だって、これって「裏金」だから記帳していないのは当たり前と考えた証拠であろう。

「嘘も方便」という言い方もあるが、国民を代表する議員さんを代表するオエライさんが、バレバレの嘘をついては品格に欠ける話である。恥ずかしいと思わなないの?

ここで、名誉挽回。
安倍派の5人衆のオエライさんの中の一人が、エイヤとばかり腹を決め、
「キックバックを再開すると決めたのは私である。皆さんが自由になるお金が欲しいとの切なる要望がきているので現金で渡すことにする。だから記帳しなくてもよい」と伝えたと告白する。
そして「すべての責任は私にある。会計は私の指示に従っただけだから責任はない」と表明していさぎよく議員を辞職。

エ、まさか?・・・。ウーン、なーがく政権に居座っているものだから、議員さん達も劣化してしまい、大物議員も責任感ゼロの小物議員化して、ハラをくくるなんて度量の大きい政治家っていなくなっているんですね。だから、これって夢物語。

一党独裁国って?

「驚き桃の木山椒の木」・・・てなことを云っても、若い方は「?」
私のような年代の人が「すっごくとんでもなくびっくりした」時に使う言葉である。

何が「驚き桃の木山椒の木」だったかと云うと
「5年間で合わせて5億7千万円余りのパーテイー収入を85人の議員さんたちが政治資金収支報告書に記載していなかった」

いくら「記載しなくてもいい」と云われたからといって、唯々諾々とポケットに入れていたなんて・・・それが違法であると承知のうえで、違法行為をしていた議員さんが85人もいたなんて・・・開いた口がふさがらない。

かくも劣化した議員さんたちを抱える自民党に見切りをつけてと云いたいところだが、肝心の野党も「五十歩百歩」

日本維新の会 は「野党第一党」を目指すと云っているが、「野党第一党」となっても「自らの政策」は、政権党にならない限り実現できないから「絵に書いた餅」であり「犬の遠吠え」しかなるまい。
どうも「わが党をいかに大きくするか」にとらわれて、わがニッポン国のことまで頭が回らないらしい。

国民民主党は「是々非々」をモットーに「一致する政策があれば賛成する」と云っているが「あわよくば大臣のポストを一つ」という魂胆がチラチラ見えて与党の身内みたいな野党となっている。どうも「政権が取れないから、おこぼれでも・・・」とみっともない話である。

いくら「自民党に愛想が尽きた」と思っていても、野党はダメという空気が蔓延しているので、いざ選挙となると野党に投票する訳にいかず、投票率が下がったままで自民党が圧勝するというパターンが出来あがっている。

中国の古典「荘子」に「小異を残して大同につく」という言葉がある。部分的な違いは無視して、根本的に重要な点での一致をとるという意味である。

民主主義が発達した現代では、多くの政党が多くの意見が出てきて当然であろう。
ヨーロッパでは、多くの政党が連立政権を組んでいる国が多いが、わがニッポン国でも、「非自民」を柱に1993年8月発足した細川内閣は、7つの政党と1会派が連合・連立した政権だったのである。

どう転んでも、野党一党では政権が取れないが、敵失のいま、大同団結すれば政権が取れるやもしれぬ。
「非自民」の旗印の下で、野党各党が一致する政策もあるはずだから「大同」につき、政権が取れたら「小異」については、多数の意見に従うという前提のもと、切磋琢磨して喧々諤々話し合いをすればよいのである。

一党独裁のロシアや中国、北朝鮮などトンデモハップン国もあるが、実を云うとわがニッポン国も権威主義国ではないが、1956年の石橋内閣発足以後、数年間は野党となっていた期間があるものの、ズズズーイと自民党の「一党独裁国」・・・そう、野党は「あってなきが如く存在」なので、実質的に一党独裁になっているのである。

一党独裁のおごりが、85人の恥を知らない議員さんを生み出したのであろう。
野党各党の皆さん、「我が党は・・・」は止めて「わがニッポン国は」と思考をめぐらしてもらいたいものである。