ますます好きに・・・

先月、NHK BSテレビで、私のダーーーイ好きな二人のアーティストの番組が放映されて、私、大大満足。
その二人は、薬師丸ひろ子とPerfume。

放映されたのは「薬師丸ひろ子コンサート2018 歌がくれた出会い」という番組。彼女の35周年記念のコンサートの模様と、彼女が歌う楽曲を作った松任谷由美・竹内まりや・中島みゆき・井上陽水・大滝詠一たちのインタビュー等も紹介してあって、ニコニコしながら素敵感にあふれて見た次第。
私、昔むかしその昔、彼女が主演した映画「セーラー服と機関銃」を見た時、セーラー服を着たとびっきり可愛い彼女が
「カ・イ・カ・ン!!!」と叫んで、機関銃をブッ放すシーンを見た瞬間、彼女のファンになってしまったのである。
そして、この機関銃をブッ放すシーンが何故か心に刻み込まれ、以来、私は撃って撃って撃ちまくる「ドンパチ映画」の大ファンになってしまったのである。
撃って撃って撃ちまくる「ドンパチ映画」というのは、我がヒーローが、撃って撃って撃ちまくり敵も撃って撃って撃ちまくるけれど、何故か我がヒーローには弾は当たらず、敵だけがバッタバッタと倒れて、まずはメデタシ・メデタシという「すかっと爽やか」な映画のことである。
「どうして、そんなアホな映画をみるの?」と、尋ねられるけれど、これってみんな薬師丸ひろ子の映画のせいである。だけど、私は、彼女の大大ファンだから、何と言われようとも、アッケラカンとしている。
彼女の歌の中で好きなのは、むろん「セーラー服と機関銃」の主題歌で、来生たかおの作曲した「夢の途中」。この歌の最初のフレーズ

さよならは別れの 言葉じゃなくて
再び逢うまでの 遠い約束

から始まり、最後のフレーズ

スーツケースいっぱいに つめこんだ
希望という名の 重い荷物を
君は軽々と きっと持ち上げて
笑顔見せるだろう

まで、全部大好き!!!です。
昔むかしその昔から、ズズズイーート時間がたって、映画やTVドラマに出てくるた彼女を見ると、すっかりおばさん化しているように見えたけれど、先月見たTVの映像は、昔むかしその昔のきらめきをまとって登場、ホント素敵でした。おばさん化は、映画の中だけだったのデス。

Perfumeの出演した番組は「Perfume×TECHOLGY presents〝Reframe〟」
これはNHKホ-ルで行ったスペシャルライブの模様を紹介した番組である。
すっかり年寄りの私が「Perfumeが好きなんてオカシイ」と思われるかもしれないけれど・・・ウン、その通りで、CDを買う訳でもないけれど、何故かファンなのである。
と、言うのは 私、「紅白歌合戦」を毎年懲りなくしっつこく見ているのだけれど、ウン年前にPerfumeが出演。女性3人のユニットで踊りながら歌うのだけれど、それがスゴかったのデス。
演奏も歌声もコンピューターを通しているみたいで、踊りもそれに合わせてロボット風の動き。それにステージのバックに映し出されるコンピュータで操作された摩訶不思議でお洒落な映像が素敵いっぱい。私、ポカーンとして歌より映像を惚れ惚れしながら見た次第である。
先月NHKTVで放映された番組は「テクノロジーを生かしてPerfumeの可能性をReframe(再構築)するというライブ公演」・・・てなことを言われても、すっかり年寄りの私、「?」でしょ。だけど、最先端のコンピューターを駆使した映像を駆使したライブは、スゴーーーイの一言。これぞ、Perfumeの集大成ともいうべきライブだったのです。
私、SFも大好きだけれど、まさにSF風のライブみたいで、近未来のライブを先取りしてるって気がした次第である。

薬師丸ひろ子の世界とPerfumeの世界は真逆みたいだけれど、それだけに違う魅力を発信していて、共にますます好きになりそう・・・。

 

ここでも一度コマーシャル

またまた懲りなく、パンパカパーンと大&大広告。
と、言っても誇大広告とは違います。
我が合唱団「北九州をうたう会」が主催する演奏会の広告です。

「北九州をうたう会」が、練習しているのは栗原一登作詞・團伊玖磨作曲の合唱組曲「北九州」ですが、この組曲が誕生して、今年40年となります。
この組曲が出来たお蔭で、我が合唱団「北九州をうたう会」が誕生した訳ですから、ここで、
パンパカパーンと『合唱組曲「北九州」誕生40周年記念演奏会』をやることにしました。 

第1部では、合唱組曲「北九州」と姉妹曲ともいえる團伊玖磨が作曲した「筑後川」の合唱や、演奏会で一緒に出演している門司少年少女合唱団と小倉祇園太鼓保存振興会「響會」も参加して、バラエテイに富んだプログラムになっています。
第2部は、もちろん合唱組曲「北九州」の合唱です。「門司少年少女合唱団」と「響會」も加わり、華やかに歌声を披露することになっています。
演奏会場は北九州市が誇る「響ホール」。このホールは、残響時間約1,8秒(満席時)という究極の音響設計によるクラッシクを中心としたカンサートホールで、客席はステージをとり囲むシューボックス形式の720席ですが、空間の満ち溢れるアコーステック・サウンドがホール全体に響きわたるようになっています。

我が合唱団は、自称「北九州市の誇る最大の合唱団」ですが、他称「ジジババ合唱団」と陰口をたたくケシカラン人が
「響ホールでやるなんて不釣り合いじゃないの?」と言うかもしれませんが、とんでもない!!!
感動に満ち溢れるコンサートを繰りひろげますので、絶対、聴きに来てください。
それに、入場料がなんとタダ!!!凄いでしょ。

我が合唱団は「お金持ち」ということにしたいのですが、ホント言えば、「福岡文化財団」と「YSコミュニティー財団」から助成金を頂いたためです。
両財団に感謝して、タダで聴ける幸せを満喫してください。

合唱組曲「北九州」誕生40周年記念演奏会
日時 5月19日(土) 14時
場所 北九州市立響ホール
 ※入場整理券配布場所
   ・響ホール
   ・小倉北区 リバーウオーク5階プレイガイド

ハードな気分で

春真っ盛り。そして、セージの世界もソンタク真っ盛り。ソンタクなんてセンタクして、きれいさっぱりシンタクに値するセージの世界に戻って欲しいけれど・・・これってムリな注文でしょうね。

そこで、これを読んでモヤモヤ気分を吹き飛ばしてください。「ハードボイルドに恋をして6」は「ハードな気分で」です。

誓 い

男と決して朝まで過ごさないし、同じ相手とはめったに2度寝ないの。・・・それを守っているおかげで、私の人生は複雑にならないですんでるのよ。お荷物はいっさい、しょわないの。

早川書房「ダンシング・ベア」ジェイムス・クライムリー/大久保寛訳

ドクター・マチスンは好色漢かもしれないが、それ自体はなにも意味しない。世に好色漢の数は多い。おれも1時間前まではそのひとりだった。いまは品行方正であろうと努めている。頭が冷えるまで、神よ、我とともにあれ。

早川書房「二日酔いのバラード」ウォーレン・マーフィー/田村義進訳

(タバコを切らして吸い殻がないかとゴミ箱を漁るようになったヴェラは)

「こんなことはもうやめよう。もううんざりだ。こんな習慣はもういいかげんにやめにしよって。その瞬間にタバコをやめたわ。いまから31時間前のことよ」

「ヴェラ、すごいわ。あなたの意志の強さに感服したわ」

「ありがとう。気分は爽快よ。お祝いに1本吸いたくてたまらないわ。じっとそこで観察していらしゃい。7分おきに発作がおきて、わたしが深呼吸するのが見られるわ。・・・」

早川書房「探偵のG」スー・グラフトン/嵯峨静江訳

努 力

(水彩画を描いているケイトは)

・・・外の中の景色でもなく、心の中の光景に目を凝らしている。・・・絶えず選択を繰り返しつつ移ろう心。笑い声。知識欲旺盛で、不可能なこと、すなわち自分の人生を自分の手でつかむことに情熱を注いでいる。

東京創元社「夜の海辺の町で」E・C・ウォード/小林祥子訳

・・・AA(アルコール自主治療協会)の私の助言者、ジム・フェイバーに話したら、彼は、ただ1日1日こつこつと暮らしていけばいい、と言った。〝1日1日こつこつと〟、というのはAAの禁酒の心得第1条だ。そういう助言が常に口をついて出るようになったら、もうしめたものだ。賢人としての誉れはもうほしいままである。

二見書房「倒錯の舞踏」ローレンス・ブロック/田口俊樹訳

「だから平気だってば。この2、3日はひどかった。あと何日かはもっとひどくなると思う。でもわたし、自分の人生と折り合いをつけることにしたの」

早川書房「殴られてもブルース」スティーヴン・ウォマック/大谷豪見訳

(すぐ来いという社内電話がかかり)

彼女は電話を切った。すぐさまオフイスに現われると、畏敬の眼差しで、息を切らしたふりをした。

「いいかしら、この程度の急ぎ具合で?」

早川書房「カムバック・ヒーロー」ハーラン・コーベン/中津悠訳

マークが美術の授業で作った・・・不格好な灰皿には、13歳の苦悩がよくあらわれた標語がついてる。いわく〝本日の禁煙はこれまで〟。ぼくは火をつけ、最初の一服を深々と吸いながら、なんていやな習慣だろうと自分でいい聞かせた。これ1本だ。これ1本しか吸わないぞ。

早川書房「図書館の死体」ジェフ・アポット/佐藤耕士訳

家々の庭は手入れがゆきとどき、小さな子どもと犬のために柵で囲まれている。・・・どの家にも、私道に停まっている車はほとんどなかった。ここは共稼ぎ家庭地域なのだ。みな仕事に出て、芝生の手入れ屋を雇い、メイドに給料を払い、子どもたちを保育園にぶちこむ金をかせいでいるのだ。

扶桑社「あたしにしかできない職業」ジャネット・イヴァノビィッチ/細見遥子訳

ベッドから抜け出して放送開始番組に合わせて国歌を歌い、短い説教を聞いて魂をゆりおこし、(サンライズ・セメスター)で頭をはっきりさせた。たぶん、この国には世界一、教養髙い不眠症患者が数多くいるのだろう。

早川書房「殺人オン・エアー」ウィリアム・デアンドリア/真崎義博訳

よし、マーシャの怒りを鎮めるためなら、くたびれた魅力をありったけふりまいてやる。

早川書房「火事場でブギ」スティーヴン・ウォマック/大谷豪見訳

選 択

神を信じているけれど、教会にゃ行かないって男がいて、ひとがそのわけをきくと、そいつは答えた。

「だって、両方じゃしんどいよ」

早川書房「俺に恋した女スパイ」ロス・H・スペンサー/田中融二訳

「なにか重要なことについて・・・考える場合には、彼が試みるかどうかについてあれこれ考えるよりは、彼が試みた場合にどうすればいいか、と言うことを考える方がいいんだ。彼がやるかどうかは、君には判断できない。彼の考え次第だ。君は彼が試みた場合にやるべきことを決める。それは、君の考え次第だ。わかるか?」

早川書房「初秋」ロバート・B・パーカー/菊池光二訳

(彼女の絵の趣味は陰惨なものから、明るいパステル・カラーに変化して)

絵を選ぶたびにその傾向がますます強くなっていて、それはカレンが自分の人生の角を意識的にけずりとり、いまなお頭の中を迂回しているにちがいない黒い影に対抗できるような安定感のある、より落ち着いた色にかこまれて暮らすことを選択したかのように思える。

文芸春秋「過去を失くした女」トマス・H・クック/染田屋茂訳

桜の樹の下で・・・

春爛漫。桜が、蕾からアレヨアレヨという間に華やいでパッと満開。

なんだか心騒いで、お花見をしなきゃソンソンって気分になってしまう。

と、いう訳で、4月の第1週の後半に「花より団子」方式によるお花見に行く計画はあるけれど、天気予報はズズズーイと青空オンパレード。だから、きっと、桜散る樹の下での花見になるに違いありません。

ウーン、私、黄昏時の人間だから、桜散るお花見の方がお似合いかも・・・。

だから、良寛和尚の辞世の句

散る桜 残る桜も 散る桜

の心境に似てと言いたいところだけれど・・・私、良寛さんと違って平・平凡人でしょ。そんな悟りの境地にほど遠い人間だから、俵万智の

散るという 飛翔のかたち花びらは ふと微笑んで枝を離れる

のように、素敵心境で散る桜を見ながら、お花見をすることにしています。

でも、春の日差しの中で豪華絢爛に咲き誇る桜と違って、ライトアップされた夜桜は、ほんのりお色気が漂って素敵ですね。糸満久美子の

夜桜を見に行かないかと君がいう  思いきり幸せを抱きしめる瞬間

ウーン、そうか、夜桜を見に行った後は、きっとアレするんだ・・・。

エ?、何? 「そう八さんって、ヒンがないわね。そんなことを連想するなんて」って・・・。

エーット、それは誤解です。アレというのは、アレのことではなくって、アノことなんですから・・・。

清く正しく黄昏ている私が、そんなヒンのないことを考える訳がありません。ハイ。

恋は、遠い日の・・・

最近は四面楚歌の雰囲気を漂わせているけれど、唯我独尊の誉れが高い我がニッポン国のソーリが言っている通り、どうも景気が良くなっているみたいである。

と、いうのは新聞に掲載されている広告のなんと多いこと!!!

新聞の半分くらいは広告といっていいほである。まして、全国紙にカラーで2頁ぶっちぎりの広告なんてザラである。でも、そんな広告を出しているのは大企業。大企業が儲けているというのはよく分かる。

私は、買う気もないのに広告を見るのは大好きである。広告の大半は「買わなきゃソンソン」的なギラギラ広告が多いけれど、私が好きなのは、

「エ? これって何の広告?」というような、商品とは関係のない素敵なキャッチコピーがついている広告である。

むかし昔の広告だけれど、

恋は、遠い日の花火ではない。油紙みたいにペラペラと単純には燃えないけれど、私の胸の中に、恋心がある・・・。

これって、私の一番大好きなキャッチコピー!!!

エ? 何?「ハハーン、そう八さん、むかし昔、このキャッチコピーみたいなことを、誰かさんに言いたかったんでしょうね。だから、しっかり覚えているんだ」って・・・。とんでもない。それって麗しき誤解である。なんと素敵な表現と思って・・・。ハイ、ウソではありません。

ところで、何の広告かわかる?

これってサントリーオルドの広告。TVのCMでも流れていて、長塚京三さんと田中裕子さんのバージョンの素敵なこと・・・。

最近、見た広告で素敵だったのは、これ!!!

あなたがいて、よかった

そう思う人は、だれですか。

人は、ひとりきりで生きられる。そんな時代かもしれません。
何も話さずに、誰の顔も見ないで一日を終えることだってできる。
でも、ひとりきりで元気になることは、むずかしい。

毎日、顔を合わせる人。なかなか会いに行けない人。
もう会えないあの人、いつか会ってみたいその人。
この世界に、心の中に、
いてくれてよかった、と思う人がいる。
そして、そう思ってくれる誰かもいる。きっと。
気持ちと気持ちがつながるとき
そこに、元気がわいてくる。

あなたがいて、よかった。そう思い合う人があつまれば、
この街も、あの街も、もっとハツラツになっていく。

ネ、素敵な広告でしょ。カラーで2頁ぶっちぎり、凄いでしょ。

最近の広告だけれど、何の商品の広告か分かる?

こんな広告を出す会社って大好き。でも、何も買う訳でないから、ごめんなさいね。