命令一下、右むけ右!

自民党の総裁・・・エート、我がニッポン国の総理大臣が決定しました。とにもかくにも、まずはおめでとうございます。岸田新総裁!!!

4人の候補者の方が、それぞれの立場で発表した政策を聞いていたら、凄いですね。イイことばかり。誰が良いかなと素敵気分になりかけたら・・・とんでもハップン、偉大なる勘違い。だって、私、投票権ないんですから、聞いたってしょうがない.

だけど、テレビや新聞でコロナそっちのけでエンエンと総裁選を取り上げているものですから、アアでもないけどコウでもないと下馬評が飛び交って話題沸騰。衆議院選挙で、菅総理の下ではボロ負けして「タダの人」に成り下がると怯えていた自民党の議員さんたちは、ボロ負けが遠のいて喜色満面&欣喜雀躍!!!

こうなったのは、あの不人気だった菅総理が辞めてくれたおかげですから、自民党内では菅総理に大大感謝。たちまち菅総理の株が上がり、自分を犠牲にして自民党を救った偉大なる総理大臣となるに違いありません。

それに菅総理は、絶妙なタイミングで辞めたでしょ。自民党は約1ケ月にわたりメディアを総動員して総選挙の前哨戦を決行し、野党はオロオロ、打つ手なし。ウーン、菅総理って策士だったのかもしれません。

議員さんの雇い主は、我がニッポン国の皆々さんだけれど、どうも自民党の議員さんは派閥のボスが雇い主と勘違いして、ボスの命令一下、右向け右とばかり勝ち馬に乗ってしまいました。岸田新総裁は、就任の挨拶で「民主主義が危機にある」と云っていたのは、この総裁選のことだったに違いありません。エ、何? 「そう八さん、それって、またまた偉大なる勘違い」 ウーン、だって岸田新総裁って真面目な人だから本当のことを言ったんだと思うけれど・・・。

5月15日の夢旅人に「啖呵をきって」ていうタイトルで、出版社の宝島社が朝日新聞に「緊急事態」とうたった一面広告について掲載しました。その宝島社が9月22日の朝日新聞に、また同じような一面広告を出しました。

国民は、
自宅で見殺しにされようとしている。
今も、ひとりで亡くなっている人がいる。
涙がでる。
怒りと苦しみでいっぱいになる。
この国はいつから、こんなことになってしまったのか。
命は自分で守るしかないのか。

自助・共助・公助をうたった菅総理が退陣しました。こうなったら、宝島社から啖呵をきられないないように、総選挙では今迄の延長線でなく、顔が変わり中身も変わった自民党と、ケチを付けることから脱皮した野党が選挙戦を戦わせたら・・・ウーン、きっと幸せ気分になるんだけどなァ。

てんやわんや

菅ソーリ、前日までは総裁選に立候補すると言っていたのに、翌日ケロットとして・・・ン? 失礼、残念無念口惜しやの溢れる想いを隠して立候補しませんと言明。

世間はア然!!!としたけれど、総裁選で現総理が負けるなんて歴史に残るような恥をさらすより、潔く総裁選に出ない方がいいと思ったのに違いありません。菅ソーリ、あれこれケチを付けられていたけれど、流石ですね、最後は誰もケチを付けることが出来ないという天晴な結論を出しての引き際です。

今迄、菅ソーリのことをけなしてばかりいた野党は、菅ソーリが退陣するので「バンザイばんざい万歳」と万歳三唱したと思ったら、なんとショボーン。
どうやら国民的不人気の菅ソーリに代わり、総裁選に勝ち抜きメディアで華々しく登場する新総裁には苦戦すると思っているんでしょうね。だって、菅ソーリより不人気度の高い野党ばかりですから仕方ありません。

今迄、菅ソーリの下でショボーンとしていた与党は「殿、ご乱心を」と止める仲間もなく、野党とは反対にがぜん活気づき、待ってましたと云わんばかりに3人が立候補。緊急事態宣言中にも関わらず、コロナそっち抜けで与党は大はしゃぎ。ホント、菅ソーリお可哀そう・・・。

安倍さんの退陣に伴い「忖度」は消滅したと思ったら、皆さん、こぞって安倍詣で・・・。どうも「忖度」はしぶとく生き残っているらしい。きっと、安倍さんの思惑が入った方針を、候補者の皆さんは公約の中に、こっそり入れ込んでいるんでしょうね。

国民的大人気の河野さんが登場してきたけれど、今迄主張してきたことはトーンダウンしてしまいました。「君子豹変する」のことわざがあるけれど、どうやら河野さんは君子みたいです。だけど総理になったら、ケロッと「君子豹変し」今まで主張してきたことを実行するかもしません。油断も隙もありません。ウーン、君子っていいなァ。私も君子になりたい。

緊急事態宣言中で雨模様の日が続き、総裁選の候補者の皆さんが云うことは「何が何やら」ではしゃぐ気にもならず、何やらスッキリしない日が続くけれど、先月のテレビで私、心スッキリハレバレするような番組がNHKBSテレビで3本放映されました。

8月15日に新・BS日本のうたスペシャルで「作曲家吉田正 生誕百年記念コンサート」に、ほとんどテレビに出ない吉永小百合さんがなんと1時間ぶっつ通しで出演。
8月19日の「NHK MUSIC SPECAIL 矢沢永吉」に、これもめったにテレビび出ない矢沢永吉が出演して喋りまくって歌い、8月28日には「BS プレミアム 我が心の大滝詠一」に小泉今日子が出演しました。

吉永小百合さんは、橋幸夫さんとのトークに始まり、吉田正さんへの感謝をつづった手紙の朗読など、いろんな場面に登場。すっごく良かったのは「夢千代日記」を坂本冬美さんとコラボ・・・。
私、演歌は好みでないけれど、昔々その昔の昔、テレビで坂本冬美さんがセーラー服を着て、細野晴臣と忌野清志郎と歌っているのを見てビックリ&感動。それから演歌畑だけれどその枠からはみ出ている坂本冬美さんをスゲーと感服していたので、吉永さゆりさんとの「夢千代日記」のコラボはとっても素敵に最高でした。最後に橋幸夫さんと歌った「いつでも夢を」はうっとり・・・いう言葉もありません。

ロックは私の範疇外だけれど、私が花の東京で華の独身生活、ン? 訂正、華の単身生活を送っていた時、ラジオから流れてきたのは矢沢栄吉のバラード「東京」。その時の私の心にピッタリはまって、すっかり矢沢ファンになりました。バラ-ドを歌わせたら矢沢永吉が日本で一番と思っています。彼が80歳位になった頃にバラード・・・ではなくブルースを歌ったら最高と思うけれど、時すでに遅し。私は居ません。

和田誠のお洒落なイラストが大好きだったので、やはり華の単身生活を送っていた時、彼が監督した映画「怪盗ルビー」を見にいったら、なんと主演がキョンキョンこと小泉今日子。
彼女は生粋のアイドルでしょ。まさか彼女が出演しているとは思ってもいなかったので、とってもビックリ。さらにすっごくビックリしたのは、彼女、アイドルの気配を消して素直にアッケラカンと演じ、場面のカット割りも素晴らしくお洒落な映画に仕上がっていました。彼女を俳優として見出した監督の和田誠って凄い人なんだ。

以来、小泉今日子のファンになっていて、彼女が出演する映画やテレビドラマは必ず見ているけれど、ウン十年ぶりに「怪盗ルビー」を歌っている彼女を見て、私、ほのぼの幸せ気分。

ウーン、ニッポン国民のためになる総裁候補者・・・ではなく、選挙に有利になる候補者の思惑買いをしている現おエライさん。前おエライサンにならないように、しっかり判断して選んでくださいね。

嗚呼、オリンピック 2

オリンピックがようやく終りました。私、生粋のスポーツダメ男なので、テレビでオリンピック漬けになった訳ではないけれど、まあ、世間の話題についていくために、主な番組をつまみ食いをして「スゲー、スゲー」を乱発して見た次第です。

試合が放映されて、多くの名場面が生まれたんでしょうけれど、その中で心に残った場面が2つあるんです。

女子のスケートボードで金メダル候補だった岡本選手が最後のトライで失敗し泣き崩れた時、なんとすぐさま数人の外国の選手が駆け寄り、彼女を担ぎ上げて歩き出したんですね。すると岡本選手の涙でクシャクシャになった顔が笑顔に代わって・・・私、とっても年寄りなのに胸キュン!!! すっごく素敵なシーンでした。

スケートボードの日本の選手、みんな子どもといってもいい年齢の選手だから、特に可愛いさが目立ったんだろうけれど、皆さん、笑顔&笑顔&笑顔!!!
スケートボード以外の選手の皆さん、日の丸を背負って戦いに挑んでいる人も多いけれど、スケートボードの選手は悲壮感なしの可愛いニコニコ顔。「私の競技良かったでしょ。見てくれた?」と、心から楽しんでいるというのが分かった気がしました。

オリンピックもメダルの数とは関係なく、信じられないような演技を楽しみ、悲壮感なしのニコニコオリンピックになれば、楽しいんだろうなという気がしました。

サッカーの試合で日本がメキシコと対戦して敗れた時、外国で多くの試合を経験している久保選手が、コートの中で崩れこみ人目をばからず号泣したんです。そして、コートから引きあげてもまだ涙を浮かべている久保選手に、レポーターが「それでもあきらめずにゴールを目指していましたね」と言ったら、久保選手、きっとなって
「そんなことを言っても何にもならない、負けは負け」と云いきった場面です。

久保選手の潔い言葉に・・・私、胸うたれました。都合の悪い時は、ごまかしたり他のせいにして弁解することが多い世の中で、久保選手の言葉は心に刺さる気がします。

オリンピック2020は、地震も起こらず台風も来ず猛暑の中選手がバッタバッタ倒れることもなく、選手村でクラスターが発生して他国の選手に汚染が広まることもなく、コロナに罹った外国の選手から東京に汚染が広まることもなく、バンザイばんざい万歳で終わることが出来ました。

逆の現象が起きていたら、オリンピック反対論者から「それ見たことか!!!」と、菅ソーリはケチョンケチョンにやられたことだろうけれど、ホント、菅ソ-リって運がいい・・・ン? そうではなくって、ルールを守った選手の皆さんやその関係者とメディアの方々、それにボランティアの皆さんがSTOPコロナを厳守した賜物なんですね。

月刊誌「文藝春秋」の9月号に、台湾・蔡英文総統の単独インタビューが掲載されていて、冒頭に蔡英文総統が
「日本は、東京オリンピック・パラリンピックが新型コロナの感染拡大により1年の延期が決定し、その後も多くの困難に見舞われました。それらの障害を乗り越え、今年7月に予定通り開催される運びとなったことを、日本の隣人として心からお祝い申し上げます」と話されていました。

そして、金メダルを貰った多くの選手から「オリンピックを開いていただいて有難うございました」という言葉もありました。

私、窮屈な制限された生活を強いられているのに、なぜオリンピックが・・・と思っていましたが、耐え難いような練習を経て生涯をかけてオリンピックに賭けてえきた選手たちと、それを支えてきた人たち、そして選手の活躍を見ようと期待している世界中のウン十万人の人達が、オリンピックが開催されなかった時の落胆を思うと、非常事態宣言下であっても、オリンピックやってよかった思うようになりました。

オリンピック、いろいろ言われたけれど、終わり良ければ総て良しということになるんでしょうね。

夏がくれば

広島の平和記念公園で、原爆投下から76年目になる8月6日に「平和記念式典」が開かれました。

式典で菅ソーリの挨拶がテレビで中継されたので見たんです。いつもながら原稿を読みながらの挨拶だったんだけれど、挨拶文がテレップで流れていたんですね。

ところが、挨拶の途中で、そのッテロップが数秒消えて「エッ?」と思ったけれど、なんと原稿をすっぽかして読んだんだって・・・。

その消えた文章が「核兵器のない世界の実現に向けて力を尽くします」という肝心かなめの文章。ウーン、これって本心じゃなかったで読まなかった・・・と、いう訳ではありません。本当です。単なるミスです。信じて下さい。トホホホ・・・。

でも、NHKのテレビ中継のテレップが流れていたので、テレビを見ていた皆々さまに、チョンボしたことがバレてしまいました。ホント、菅ソーリってついていないですね。お気の毒デス。

長崎でも9日に「長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」が開かれて、菅ソーリの挨拶があったんだけれど、菅ソーリ「過ちは2度と起こしません」と、しっかり原稿を読みました。

無論、その様子がテレビで中継されたんだけれど、NHKって凄いんですね。わがニッポン国の最高権力者に恥をかかせたら悪いと思ったんでしょうね、ほかの方々の挨拶文には全員スーパーが付いていたけれど、菅ソーリはスーパーなし。でも、これって、菅ソーリを信用していないてことになるんじゃない? なんだか菅ソーリに失礼デス。

ところが、今度はしっかり原稿を読んだと安心したんでしょうね。最後は原稿を見ずに、真正面をみて「令和3年8月9日 内閣総理大臣 菅義偉」と云ったんですね。でも、式典で挨拶をされた方は、全員「2021年  令和3年8月9日ーーー」と、全員西暦を付け加えて挨拶をされていました。

菅ソーリは、一番エライ人だから原稿に西暦は省略してあったかもしれないけれど、挨拶された皆さんは西暦付きだから、6日のチョンボがあるので「2021年」をすっぽかしたんだと思ってしまいました。真相を知りたいけれど、チョンボしたなんていう訳ないですね。邪推だったらごめんなさい。

今日は8月15日。終戦記念日です。むかし昔、この日のことを正直に「敗戦記念日」と云っていたそうです。ところが、わがニッポン国のオエライさんが「それじや格好悪いよ」と云うことで「終戦記念日」としたとのこと。

わがニッポン国のオエライさんってアタマがいいんですね。あとウン十年後には、子供たち「敗戦なんてウソ!!! ニッポンが負けたってあり得ない」と云うに違いありません。ウン、歴史は変えられる。

「夢旅人」は毎年この日には、戦争や原爆にちなんだ詩など掲載しています。今年は、NHKの「全日本音楽コンクール」で歌われた合唱曲をご紹介します。

合唱組曲 手紙  坂田江美作詞  坂田三和作曲

夏の日
その日も同じ朝が来た
太陽は熱かった
いつものように
いつもの通りを小路を
港を家々を町を
ひとびとを照らした

郵便屋さんは自転車を
こいでゆきます
お母さんは洗濯ものを干します
電車は路を行き交う
お姉さんは髪をとかします
お兄さんはお弁当をもってかけていく
「いってきます」
「いってらっしゃい」
はとは飛んでいた
空は飛ぶところだから
いつものように きもちよさそうに

 そして光った

夏がくれば思い出す
あの日 手紙は届かなかった
こどもたちも おとなたちも
馬や犬やねこも やさしい人たちがいなくなった

それは写真集でなく
それは白黒のページではなく
あの日は今日もつづいてる
なみだは ひとつづきの塩水だから

青い水の島に
今日も同じ朝が来た

嗚呼、オリンピック

先日テレビのニュースを見ていたら、オリンピックの開会式の夜、レポーターが渋谷のセンター街で路上飲酒をしている男性に、
「今、緊急事態宣言が出ていますけど・・・」とマイクを向けたら、
「緊急事態宣言が出ているのに、オリンピックをやっているんだから、このくらいやってもいいでしょ」だって・・・。
すぐ画面が変わったので、レポーターがどう受け答えをしたのか分からないけれど、ウーン、なんとスルドイ!!!

コロナ禍にふさわしくお祭り騒ぎもなく各国の首脳もチョッピリで寂しい開会式だったけれど、凄かったのは夜空に浮かんだ1824個のドローン。オリンピックのロゴから地球に流れるように形を変えていったでしょ。
1824個のドローンをコンピューターで制御したんだろうけれど、もうビックリ! 摩訶不思議!! わがニッポン国のハイテク万歳!!!

次に凄かったのは、青一色の衣装を身にまとったパフォーマーが、すべての五輪競技50種目のロゴを人間の絵文字で一瞬に再現。スゲー! なんと素敵!! わがニッポン国のローテク万歳!!!

開会式の翌日からいろんな競技が始まったけれど、小さい時から耐え難いほどの練習を重ね、その想いを東京オリンピックに賭けてきたアスリートの皆さん達の勝っても涙、負けても涙・・・。
そして表彰台のはじけるような笑顔を見ていると、オリンピックをやって良かったなァ・・・と、まんまと菅ソーリの術中にはまってしまいました。菅ソーリってズルーイ!!!

無観客だけれど、テレビで優勝したアスリートが「無観客だから落ち着いて競技が出来ました」と言っていたし、負けたアスリートから言えば「大勢の人前で恥ずかしい姿を見せずにすんだ」と思う人もいるかもしれません。無観客は、ニッポン人から言えば「残念至極」ということになるけれど、アスリートから言えば、観客が居ようと居まいと全力を尽くすだけですから、無観客とか1万人とかという問題ではないかもしれません。

文芸春秋8月号に長嶋茂雄さんの「東京五輪のアスリートたちへ」というスペシャルメッセージが掲載されていました。様々な論議が渦巻くなかで開催される東京五輪に参加する全てのアスリ-へのメッセージですが、その中で
「スポーツには人間を感動させる力があるということです。そしてスポーツの使命は、その感動を分かち合うということなのです」と、ありました。

かくなるうえは、アスリートや関係者の方からコロナの感染が国内に広まって、アスリートの方々が肩身の狭い思いをすることがないように祈らずにはいられません。

だけど、オリンピック競技場の外では、22日に開会式の総監督とも云うべき人が、ナチスのユダヤ人虐殺を揶揄したことが分かって解任されるというトラブルのダメだしがあって、たださえ問題の多い花の開会式にケチをつける羽目になりました。トホホホ・・・。

新聞を見ると、オリンピックがトップを占めコロナは片隅に追いやられて、菅ソーリはヤレヤレと思っているんでしょうね。その証拠に、22日に東京のコロナ感染者数が過去最高の2848人を記録、その日に菅ソーリの記者会見があり、オリンピックへの影響を尋ねられたんです。

私、てっきり菅ソーリが
「オリンピックの最中にこれ以上感染者が出てオリンピックを止めることになったら、ダメニッポンと世界中に恥をさらすことになるので、なにがなんでも絶対に断固たる決意で不要不急の外出を止めて頂きたい」と悲壮な面持ちで目を潤ませて国民の皆さまに訴えると思ったら、
「車の制限やテレワークなど、人流は減少している。心配ない」とアッケラカンと断言。

ウーン、そうか、人の流れが少なくなっているのなら、外出を我慢していたけれど、ぼつぼつ出て行くとするか・・・。なんと、うれしいお言葉。