幸か不幸か

得体の知れぬウイルスのため、3月1日の夢旅人で「もう,タイヘン!&たいへん!!大変!!!&Oh my God!!!!」と書いたけれど、これって序の口。なんと3月になった途端、ズラズラーと予定していた行事が、ほとんどドタキャンしてしまった。

私、何故か忙し人間となっていて、1週間のなかで、予定が入っていない日は1日か2日位だったんですね。ところが、今や予定が入っている日は1日か2日で、お休みが5日も6日もズラズラーとあるという、それも3月いっぱい続くというお休み溢れんばかりの3月なってしまったんです。

「外出したらダメ、特に年寄りは絶対ダメ、死にますよ」と言われると、私、82歳。絵に描いたような生粋の年寄りでしょ。春爛漫の矢先にトホホ・・、何たる不幸と思ったけれど「不幸転じて幸となす」・・・今迄忙しくってやれなかったなことが出来るってことに気が付いてニコニコ。

「明日からお休み」と言われても、お休みが財布に直結している人にとっては「不幸転じて幸となす」なんてことはあり得ないことだから、そんな呑気なことは言えないでしょうけれど、私、エライ人が云った「生産性のない人間」なんでしょうから勘弁してくださいね。

かくして、録画していた洋画の「スカッと爽やかドンパチ映画」8本と「大好きアーチストの音楽番組」2本のDVDを片っ端から見て、つん読していた・・・ウーン・これって年寄語でしょうから、若い人には意味不明でしょうね。買ったままで積み上げている読んでない本のことデス・・・S・キングの「ミスター・メルデス」とリー・チャイルドの「パーソナル」とロバート・ロブレスティの「休日はコーヒショップで謎解きを」を読んで・・・なんだか借金を完済した気分。ウン、ハレバレ!!!

撃って撃って撃ちまくるドンパチ映画が何故「すかっと爽やか映画」というと、我がヒーローがピストルを撃ちまくると、敵はバッタバッタと倒れるでしょ。でも、撃たれても血がドバーと出る訳でもないし、ヨロヨロとよろめいて画面の外で死ぬ訳だから、死体累々ということもないし、かくして敵は全滅「ザマーミヤガレ」という具合で爽やかさ溢れて、すこぶるいい気分で映画館を出ることができる訳です。だから大好き!!!

録画していた音楽番組は、大好きな「井上陽水」と「竹内まりや」の2本。

井上陽水の50年の軌跡を辿るという訳で、NHKで1月に放映されたのは「5人の表現者が語る井上陽水」という番組。登場したのは宇多田ヒカル、奥田民生、玉置浩二、松任谷由実、リリー・ファランキーという錚々たるメンバー。これが楽しかったです。

陽水のとぼけたような話し方も大好きだけれど、それぞれ一家言ある5人のトークでしょ。これも面白くって楽しくってニコニコしっぱなし。

私的には摩訶不思議に見える陽水の一面が語られ、陽水のヒット曲も放映されたけれど、ウン10年前の曲なのに、懐かしのメロデイって感じはなくって、今、聞いても遜色がないのは不思議!!!

「陽水って人間ばなれしてるよね」と云った奥田民生や、「陽水の言葉は構築して作られているのではなく、香水を作るように言葉を調合してコントロールしながら作り、香水は初めて嗅ぐ人がいて完成するように、初めて聴いた人があって完成する楽曲」と言った宇多田ヒカルの話が印象的だったけれど、ウーン、納得です。それと宇多田ヒカルの洋服ってお洒落だったなァ、ファンになりそう・・・。

3月24日にNHKTVで」放映されたのは、竹内まりや Music&Life  特別編「いのちの歌の物語」

昨年の紅白歌合戦で竹内まりやが歌って大きな感動を呼んだ「いのちの歌」は、NHKの朝ドラ「だんらん」で使われた歌だけれど、この歌にまつわる400通を超えるエピソードが紹介されました。私、感受性の乏しくなった年寄りだけどウルウル。この歌が持つ力って凄いんですね。

私、まだ年寄以前に聴いた彼女の「駅」とか「元気を出して」でファンになり、ちょっぴり年寄りになって「人生の扉」に出会い、すっかり年寄りになった今は、この「いのちの歌」なんです。私の人生に寄りそった歌を提供してくれた彼女に大感謝。と、云うことで「人生の歌」の最後のフレーズを紹介します。

いつかは誰でも

この星にさよならを する時が来るけれど

生まれてきたこと 育ててもらえたこと

出会ったこと 笑ったこと

そのすべてにありがとう この命にありがとう

ネ、今の私にピッタリでしょ。

 

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