世の中、大変がいっぱい!!!
老後に2000万円いると言って、云った方も云われた方も大変!!!
参議院選挙に出るオエライさんは、落ちればタダの人になるから大変!!!
80歳以上の運転する人は、運転ダメ風潮にかこまれて大変!!!
私などは、スマホを持たずに外出したり、バスの時間を勘違いして乗れなかったり、目覚ましの時間をセットし忘れて間に合わなかったり、見たいTVの録画を忘れたり、傘を持たずに外出し雨にあって途方にくれたり、日常茶飯事になんでもかんでもところかまわず置き忘れたりして・・・まあ、毎日が大変のオンパレード。
そこで、人が大変な目に会っているのをみて、たまには「お気の毒」と云ってみたいものです。
と、いう訳で、今日の「ハードボイルドに恋をして」は、「大変!!!」がテーマです。
後 悔
「ええ、それはもちろん、デイトもしましたわ。でも、アメリカ中にポイポイと、男を捨てて渡り歩いた訳じゃないんです」
早川書房「逃げるアヒル」ポーラ・ゴズリング/山本俊子訳
わたしは軽はずみにふるまったことがないの。ボヘミアン時代がなかったのよ。わたしのボヘミアン時代になってくれる?
角川書店「ミッドナイトゲーム」デビッド・アンソニー/小鷹信光訳
ゆうべのアレが老化の見本だとしたら、若いころを知らなかったのが残念だわ。
早川書房「視聴率の殺人」ウイリアム・L・ディアンドリア/真崎義博訳
大小さまざまな過ちに満ちた私の人生で、これは最大のものだった。
早川書房「殺人ウエディグ・ベル」ウイリアム・L・ディアンドリア/真崎義博訳
人生の調理法に必要な成分の一つは後悔だろう。いろいろなことを元通りにできないために後悔するのだ。
扶桑社「ニューヨ-ク編集者物語」ドナルド・E・ウェストレイク/木村仁良訳
二人はショックを受けて黙り込んでいた。どうやら私は、さよならだけの人生にまた一つ別れをつけ加えたようだった。前と同じく、口を慎んでいればよかったと思った。
早川書房「いまだ生者のなかで」ザカリー・クライン/黒原敏行訳
(夫のジェフと休暇を取る予定だったのに、仕事をせざるを得なくなったジェニーは)
疲労とジェフを求めるセクシーな気分、失われた休暇への無念な思いが肌にしみこんで、筋肉をつたわり、骨の奥深く達し、最後に自己憐憫のボールになってお腹の中に落ちついた。
早川書房「虹の彼方に」ナンシー・ビカード/宇佐川昌子訳
カードを使ったのがまずかった。自分でもいったいどうしてそんなことをしたのか、わからない。すでに限度額いっぱいに使ってしまったとなれば、あとはその楽しい思い出に浸るしかない。
二見書房「ピンク・ウォッカ・ブルース」ニール・バレット・ジュニア/飛田野裕子訳
要するに、私は、人生航路の途中で、何かを見逃したのだ。しかし、何を見逃したのかはわからなかった。どこかで道を踏み外し、それ以来、表街道に戻れないでいる。
早川書房「虹の彼方に」ナンシー・ビカード/宇佐川昌子訳
そこまではたしかにまちがっていなかった。ただしこの経験は、自分がいかに挽回不能なほど遠くはるかに世のなかの本領からはずれてしまったかを気づかせる結果となった。
早川書房「友と別れた冬」ジョージ・P・ペレケ-スノス/松浦雅之訳
「人間ならだれだって、時には朝になったら後悔するようなことをしてしまうものよ」
早川書房「お熱い脅迫状」H・フレッド・ワイザー/仙波有理訳
反 省
人間は自分の過ちから学ぶことのできる存在だと信じているが、わたしの性格には欠点があって、それができないらしい。
早川書房「秋のスロー・ダンス」フィリップ・リー・ウィリアムズ/坂本憲一訳
(酒を飲み過ぎ)
私の平衡感覚は最良じゃないらしい。・・・しょっちゅう平均台から落ちかかる体操教師みたいだった。・・・今週はずっと人生を相手にトランプをやり、ここまでは二と六と九とジャックがそれぞれちがう組の札で配られていた。ベッドの端に腰を下ろした。明日になればたぶん、私もなんとかましな人間になるだろう。酒と煙草と愚かな連中との付き合いをやめ、体をしゃきっとさせているかもしれない。結局のところ、明日は明日の風が吹くのだ。もしかして、事件を解決できるかもしれないじゃないか。
早川書房「虹の彼方に」ナンシー・ビカード/宇佐川昌子訳
~野球の続きをみたりビールを飲んだり、このところ停滞気味な私の人生の盛衰について熟慮したかった。
二見書房「スキャンダラス・レデイ」マイク・ルピカ/雨沢泰訳