負けてたまるか・・・

あけましておめでとうございます。
本年も「夢旅人」をどうぞよろしくお願いいたします。

新しい年の幕開けに、松尾芭蕉の一句をそっと胸に置いてみます。

「初しぐれ 猿も小蓑を ほしげ也」

しぐれに濡れた猿が、小さな蓑を欲しがっている――
なんとも愛らしく、そしてどこか人間くさい光景です。
お正月早々、私も同じ気持ちになりました。
寒空の下、初詣に向かう途中で「もっと暖かいコートが欲しい」と思ったのです。
猿と私、進化の距離は遠くとも、物欲の距離は案外近いようです。

とはいえ、元旦は不思議な日で、
新しい手帳を開いただけで「今年は何でもできる気がする」
鏡餅を見ただけで「今年は丸く穏やかに生きられそうだ」
そんな根拠のない自信が湧いてきます。

初夢はまだ見ていませんが、
どうせなら宝船に乗るより、
猿と一緒に蓑を探す旅のほうが、
私らしい気もしています。

本年も、ささやかな日常の中にある“旅”を、
ユーモアと少しの詩心を添えて綴っていきます。
どうぞ気軽にお付き合いください。
皆さまにとって、笑顔の多い一年となりますように。

夢旅人の新年のご挨拶、上手に書いてあると思われましたか?
「ハイ」だって・・・本当? 信じられない!!!

だって、この文章、ChatGPTが作成したプログなんです。私がChatGPTに
「森荘八のプログ  夢旅人  の1月1日に掲載する原稿を、お正月にちなむ詩を引用してユーモアを交えて書いてください」と入力した途端、上記の文章が打ち出されてきて、私、唖然・・・。

私、ここだけの話だけれど、この「夢旅人」の原稿を書くのに四苦八苦しているのに、なんとChatGPTは即時に書いてしまいました。開いた口がふさがりません。
「こん畜生」と、添削してケチをつけてやろうとしたけど・・・ウーンお手上げ。
こんなことってある? 私っていらないってことなの?

このままで夢旅人に掲載しようと思ったけど、ここでAIにまけたら男がすたる・・・エート、人間がすたるという訳で、「森荘八そっくりさんの新年のご挨拶」に対抗して「正真正銘の森荘八の新年のご挨拶」をお送ります。
ウーン、「森荘八そっくりさんの新年のご挨拶」の方が良いなんて言わないで下さいね。絶対にお願い・・・。


今日は1月1日のお正月。1月1日と言ったって昨日の続きで何ら変哲のない日だけれど、なにはともあれ

あけましておめでとうございます

NHKの朝ドラ「ばけばけ」の主題歌「笑ったり転んだり」の歌詞に

毎日難儀なことばかり 泣き疲れ眠るだけ
そんなじゃダメだと怒ったり これでもいいかと思ったり
ーーーーーー
日に日に世界が悪くなる 気のせいかそうじゃない
そんなのダメだと焦ったり 生活しなきゃと座ったり

と、あるように理屈で割り切れるものばかりじゃないのが人生のつらいところですが、今、生きずいていることを疎かにせず、人生に恋して日々を重ねていきたいものです。

ところで私、今年なんと88歳。暦は確実にページをめくり、目出度く米寿を迎えることになりました。でも、目出度いとはいえ、人生の棚卸しをする時が迫ってきたようです。
88を漢字で書くと「八十八」。私の名前は「荘八」なんと末広がりの「八」の字の三つ揃い。きっと「イイコト」が沢山あるに違いありません。
エート、宝くじでウン億円当選するとか、とびっきり素敵な女性に出会うとか、「夢旅人」の今のアクセス数4万件~5万件が8万件にアップするとか・・・私、ニコニコ幸せいっぱい。

エ? 何?「ムリ、ムリ、みんなダメ」だって・・・。だって、末広がりの三つ揃いですよ。ひょっとしてひょっとするかもと想わない?

新しい年です。高田俊子の詩「新しい年への願い」にあるように、些細なことでもいいから、心薫らせて日々を過ごすことが出来たらいいですね。。

新しい年への願い(抜粋)  高田俊子

夜の雪が歩き慣れた道を新しくするように
見慣れた風景をまばゆくするように
私の夜にも雪をふらせよう
ーーーーーー
日に光 風の音 日々を新しくうけとめて
嬉嬉ととして私の小径をゆくことこそ
新しい年への 私の願い

お忙しき日々をお送りのこととは存じますが、チョッピリでも時間がありましたら、「夢旅人」をよろしくお願い申し上げます。

※1 高田俊子ーー詩人。1914年~1989年。詩集に『月曜日の詩集』
※2 このプログの「ご挨拶」の頁の末尾に、今年の年賀状を掲載しています。私の近況など綴っていますので、是非ご一読のほどお願い痛します。

 

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