もう、すっかり冬模様。街に流れるクリスマスソングを聞くと、私、イイ歳をしているのに、アホみたいに華やか気分になってしまう。
私、初詣には行くしお寺の年頭初参会にも行くしクリスチャンでもないのにクリスマスは大好きというイイ加減な人間。
だから孫が来る訳でもないのに、クリスマスには毎年クリスマスツリーを飾り一人でホクホク&ニコニコ。気分は素敵にクリスマス。
このプログもクリスマスソングを聞きながら書いているけれど、好きなのは定番の「ジングルベル」やクロスビーの「ホワイトクリスマス」にマライアキャリーの「恋人たちのクリスマス」やワムの「ラスト・クリスマス」。
邦楽では山下達郎の「クリスマス・イブ」に松任谷由美の「恋人がサンタクロース」、稲垣潤一の「クリスマスキャロルの頃には」とか、要するにクリスマスソングならどれでも大好き。節操なんかありやしない。
クリスマスソングに歌われているように、クリスマスになくてはならぬものは恋人。
好きな人の隣にいて、夢の中でもその人に会っていると詠んだ黛まどかの句
君とゐて 聖夜の夢に きみと逢ふ
のような幸せな人もいると思いますが、
俵万智の句のように、
つながりを 確かめているクリスマス そばにいる人 いてほしい人
愛を確かめたいという人もいるに違いありません。
でも、諸星詩織の句
ジングルベル 街にサンタがやって来た 終わりかけている恋が哀しい
のような人もいるかもしれません。
でもね、恋を失ったということは「恋した」とい素敵な経験をしたことにほかなりません。恋をしたくても出来ない人から言えば、うらやましい経験。
ときめきの時を持てたんですから・・・何も言うことはありませんと、強がりを言って哀しみを吹っ飛ばしましょうね。
ウーン、私、1回とは言わず何回も失恋したい!!!
エ? 何? 「そう八さん、ムリ! ムリ!! ムリ!!!」だって・・・。
わが森家にとって、今年もさして悪いこともなかった代わりにさして良いこともなく、日常茶飯事に生活を積み重ねて1年を過ごすことが出来ました。
日常茶飯事な生活でもいいから元気に過ごせたということは、すっごく幸せなことかもしれません。
波乱万丈の一年だった人もおられるのかもしれませんが、来年は村田馨&天野慶夫妻が詠んだ句にあるような年になることを祈って、今年の夢旅人の幕を閉じたいと思います。
平凡な生活だけど喜びと 笑みの消えない暮らしにしよう
このプログ「夢旅人」を読んで頂きありがとうございます。大大感謝です。
では、良いお年をお迎えください。
※ 黛まどかーー俳人。神奈川県生まれ。第40回角川俳句賞奨励賞、第2回山本健吉文学賞受賞。句集に『花ごろも』『忘れ貝』『てっぺんの星』など。
※ 俵万智ーー俳人。大阪生まれ。第32回角川短歌賞受賞。第一歌集『サラダ記念日』は歌集としては異例の大ベストセラーとなった。日常会話で使われるカタカナを巧みに使い、親しみやすい歌風は多くの人々の心を掴んだ。『チョコレート革命』など多数。
※ 諸星詩織ーー詩人&俳人。沖縄生まれ。詩集に『愛ポポロン』短歌集に『このゆびとまれ』等多数。
※ 村田馨&天野慶ーー 短歌人会同人。掲載した句は「短歌ヴァーサス3号」に掲載された『海へつづく道』から。歌集『つぎの物語がはじまるまで』など多数。