わがニッポンがこんなに盛り上がったことってあった?
WBCの準決勝戦と決勝戦。
準決勝戦では、9回裏でまるでダメだった選手が逆転打で試合をひっくり返し、決勝戦では9回裏に最高と云われる投手が最高と云われる打者を三振させて優勝を勝ち取って・・・まるで映画の一シーン。
これって奇跡みたい。運命の神様が、こうゆう感動的なシーンを演出したに違いない。
こんな胸ドキを味わったのは久しぶりである。野球はおじさん時代の人間の趣味で、現代人はサッカーというのが定番らしいが、WBCは老若男女を問わずテレビにくぎ付けになったみたいである。
野球は、勝っていても負けていても、ハラハラ&ドキドキして見なくてはならぬ。サッカーは、ボールがゴールに入りそうで入らず、イライラ&ジラジラして見なければならない。
ハラハラ&ドキドして興奮する方が、イライラ&ジラジラしてストレスをつのらすより良い。だから、野球の方が好きである。
それに、サッカーはちょっと目を離したりしたら、アッという間に点数が入たりして、すこぶる目が離せない。だけど、野球の方は、交代する時にオシッコに行ったり、女房と不変不滅のどうでもいい会話を交わすことも出来る。そう、余裕綽々の人生を送れるのである。
今日は4月1日。プロ野球がついに開幕。とってもエラそうに見えるプロ野球評論家の皆さんが「今年も巨人の優勝はムリ」とのたまう。しかし、野球に限らずもろもろの評論家の予想は当たらないというのが通例だから、私、まったく心配していない。
そして、4月は門出の月でもある。キラキラ輝いての新入学や新入社。異次元の世界に飛び込む訳だが、夏目漱石が1906年に小説「草枕」に、
「智に働けば角が立つ。情に棹(さお)させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい」と書いたが、100年以上たった今でも、この世はこの言葉とおりである。
いろいろな出来事に遭遇し、喜んだり、苦しんだり、悩んだりすることだろうが、谷川俊太郎の詩「自分をはぐくむ」のとおり、あなた自身を大切に・・・。
自分をはぐくむ
悪いこころと善いこころ
悪いことと善いことと
ふたつはからみあっている
木に巻きついた蔓のように自分をはぐくむのは難しい
自分を枯らすのは簡単だあなたを導くのは
ほかでもないあなた自身
あなたはあなた自身を超えていく
自分を発見し続けることで自分を大切に見つめたい
今日も明日もいつまでも