菅前総理は就任演説で、携帯電話の料金を下げる等とコマゴマしたことを挙げて人気を上げたけれど、岸田新総理はエライですね。コマゴマしたことは云わず、我がニッポン国の進むべき方向を述べました。
日々の生活に追われているフツーの人達に、明日は明るいと希望を待たせるつもりでしょうけれど、私、83歳にして感度不良。「新資本主義」ってクドクド説明されたけれど「言語明瞭にして意味不明」なんですね。
そして「おいしい話」を盛り沢山に話されて、嬉し気分にさせられたけれど、是非「絵にかいた餅」を「お皿に乗せた餅」にして欲しいものです。
それで人気が上がった自由党に対し、負けじとならずと野党も「おいしい話」を大皿に盛り放題。与党が勝っても野党が勝っても、これからはバラ色の生活が期待できそう・・・でしょうね?
与野党とも、大盤振る舞いをしてくれるのはハッピィだけれど、これらの財源は、生活に直結しない防衛費や公共事業を削って捻出するなんて話はないし、打ち出の小槌があるわけじゃないでしょ。どこから財源をひねり出すのか曖昧模糊にして雲散霧消!!!
まあ、手っ取り早いのは、大義名分をつけて国債をパカパカ発行すれば、際限なくお金は生みだせるでしょうけれど、国債って国の借金でしょ。
借金は返さなければなりません。その内、金利と借金返済のために、また国債を発行して借金地獄に落ち込み破産する・・・てなことにはないとオエライさん達は云っています。
でも、私達の周辺には、借金地獄におちいってニッチもサッチもいかない人がいるけれど、わがニッポン国のオエライさん達は迷案・・・ン? 失礼、名案が有るんでしょうね。かくして私達は「お皿に乗せた餅」を食べられるそうです。ホント、シアワセ・・・。
岸田総理の早業で、たちまち総選挙!!! ヴェルレーヌの詩「落葉」のように、秋にどっぷり浸りたいけれど、街は選挙カーが飛び回って秋は吹っ飛ばされるに違いありません。その代わりに、相手をあげつらうような選挙はせず、我が党のPRだけでなく、政治家としての我が信じる道も話して「ウーン、そうなんだ」と、政治不感症の方々に云わせるようにしてくれるといいんだけどなァ。
落 葉 ポール・ヴェルレーヌ/訳:上田敏
秋の日の ヰ゛オロンの
ためいきの 身にしみて
ひたぶるに うら悲し。鐘のおとに 胸ふたぎ
色かへて 涙ぐむ
過ぎし日の おもひでや。げにわれは うらぶれて
ここかしこ さだめなく
とび散らふ 落葉かな。