自慢話というものは、話す本人はトクトクと話し、聞く方は
「ア、そう・・・」と聞き飛ばすものだけれど、お国自慢は、
「エッ、そうなの」とびっくりするものが多いから、ニコニコして聞く方が多い。
そして、お国自慢は、無論そこに住んでいる人はみんな知っていて当然だけれど、住んでいる人も知らないお国自慢もある・・・フーン、そんなの、お国自慢にならないでしょ、と言われるかもしれないけれど・・・それがあるのである。私の住む街 北九州市に。
宝島社が発行している月刊誌「田舎暮らしの本」8月号に、「50歳から住みたい地方ランキング」の第1位はなんと我が街北九州市。
これは、政府が推進する「生涯活躍のまち」構想を推進する191の自治体を対象に「医療」「介護」の公的データーと移住支援・住宅対策・生涯活躍のまち・シニアライフ・医療介護体制の5ジャンル34項目からなるアンケートを集計した結果だそうである。
フーン、私、いい加減年寄り。れっきとした50歳以上だけれど、私、住みたい街は東京と思っていたので、我が街が住みたい街になっていると聞いて、びっくり&驚き&大愕然!!!
「隣の女房と芝生はきれいに見える」という類の話かと思ったけれど、シニア世代を意識した街づくりを目指し、病院や介護施設が充実し、再就職支援セミナーやお試し居住など移住者の歓迎度も高く高得点を得たという、真面目な調査結果である。
ウーン、そう言えば、私、60歳でリタイヤして単身赴任の東京から帰った途端再就職、66歳でそこを辞めたらまた再々就職して72歳まで働いたし、我が町内にはすぐ駆けつけてくれる町医者もいるし、私の住んでいる小倉北区内だけにも大きな総合病院が3つもあるし、介護施設や老人ホームも数えたことはないけれどいっぱいあるし・・でも、これって私的にはフツーと思っていたんです。
だけど、ここだけの話だけれど、全国政令指定都市の中で高齢者率が最高の街は、なんと北九州市。政令指定都市の平均は24.7%、北九州市は26.8%。
「ナーンダ、お年寄り向きの街になるって当然じゃないの。威張ってもダメよ」って思うでしょ。
ウン、それもそうなんだけれど、早まるなかれ、20政令指定都市の中で「次世代育成環境ランキング」で第1位となったのは、我が街北九州市なんです。ホント、私的に言えば、再度、びっくり&驚き&大愕然!!!
NPO法人エリガテ大手前が、出産・乳幼児保育・児童福祉・児童保育・母子福祉・小児医療について、それぞれ環境評価をした結果、次世代育成環境が整っているということで、総合順位の1位は北九州市と発表。先般週刊誌等にも取り上げられて、話題となったそうである。
そりゃ、私、いい加減年寄りだからピンとこないけれど、我が街が年寄りにも若い人にも素敵な街と、そんなムシの良い話ってある?
と、云いたいところだけれど、正真正銘ホントの話です。
でも、住んでいる人に実感がないっていうのも、なんだかヘン・・・。
これって、お国自慢になるの?
※ この夢旅人のカテゴリーに「ハードボイルドに恋をして 2」を掲載しました。「時の過ぎ行くままに」のタイトルで、人生・時・青春・若さ・衰に関するキザでニヤニヤしてさもありなんという台詞を掲載しております。
この「ハードボイルドに恋をして」は、私が読んだ海外のミステリィ本から引用していますが、私、今年78歳。終活の一環として、ケチ精神を発揮して溜めこんでいたこれらの本を処分しようと思いましたが、捨てるに忍び難く「文庫本によるハードボイルド&ユーモアミステリィ全集」と銘打って目録を作成、福岡県行橋市の図書館に相談したところ、ハヤカワポケットブックスを含む文庫本515冊を引き取って頂くことになりました。私、借金を完済したようなスッキリ気分、お世話になった行橋市図書館の方々に心よりお礼申し上げます。