ゴジラをお供に

今年のニッポンの夏は、アツクってあつくって暑くって熱くって・・・そしてゴジラがいっぱい。
TVで第1作の「ゴジラ」が60周年記念デジタルリマスター版となって放映されたのをはじめ「ゴジラ対ビオランテ」・「ゴジラ対モスラ」・「ゴジラ×メカゴシラ」・「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ」・「ゴジラ モスラ キングキドラ 大怪獣総攻撃」・「ゴジラ FINAL WARS」などが放映されるようになっていたので、新聞のTV欄を目を皿にして毎日チェク。
私、ゴジラファンだけれど、いい加減年寄りなのでストーリなどきれいさっぱりすっかり忘れ去っているでしょ。だからワクワクして新作映画を見る気分・・・そう大満足。
そして本命は、今回上映された「シン・ゴジラ」。監督はあのエヴァンゲリオンの庵野秀明。私、エヴァンゲリオンファンでもあるので、きっと今までのゴジラ映画とは違うかも・・・と思って見に行ったら、ウーン、その通り大正解。
今度のゴジラは、今迄の着ぐるみのゴジラではなくってフルCGのゴジラでしょ。本物以上にゴジラそっくり。~エーット、本物のゴジラがいるのか、なんてヤボなことは聞かないで下さいね。~
アメリカ版のゴジラは、醜悪な恐竜そっくりで看板に偽りありと思っていたけれど、さすが我がニッポン国は正統派。VFXの技術とうまく組み合って、すべてのシーンは現実そのまま実写風。特撮技術のレベルの高さは、きっと世界一に違いありません。、
映画の前半、自衛隊が出動するまでは我がニッポン国の内閣・政府高官・検察庁などのオエライ人が、ゴジラ対策を巡って
「アアでもないけどコウでもない」とケンケンガクガクの屋上屋を重ねて会議をする訳だけれど、いかにも現在のヌールイ行政を皮肉っているみたいで
「さもありなん」と、私、ニヤニヤ。でも、アホみたい・・・なんてことは云ってはいけません。なんたってゴジラ映画ですから。
でも、ゴジラが来なくっても、かかる災難に見舞われた時、オタオタしてもらっては困るんだなァと心配になりました。
後半は見事にゴジラとの戦いを演じきって、さすが庵野秀明と東宝特撮技術。今までのゴジラ映画を超える映画になっていました。
そして、この特撮技術の魅力を展示した「ゴジラ展~大怪獣、創造の軌跡」が福岡市美術館で開催されていましたので、このクソ暑い中をわざわざ博多まで行って見てきました。
展覧会では、映画に登場する怪獣たちの造形・デザイン画・セット図面・記録写真・イラストなどが「ゴジラの誕生」・「昭和期」・「平成期」・「ミレアム期」と分けて約680点も展示。なんともスゴーイ!!!
特撮にかかわった人々のなみなみならぬ想像力・創造力・表現力に脱帽!!! ネ、あのおどろおどろしい三っ首のキングキドラを作ろうって発想なんて、どこから出てきたの? って思うでしょ。
実物の正確な縮尺によるミニチュア用図面なんか見ると、長さの単位が「メートル」ではなくって「尺」で表示されていたものもあって・・・若い人は知らないでしょうね。尺という単位・・・ほんと職人さん、あっぱれって感じ。手作りによる特撮って、その苦労がにじみ出ていてCGとは違う良さを感じられ・・・ウン、感動しました。
そして、ゴジラによって福岡美術館が破壊されるという「怪獣王福岡に現る」という超短編も上映されていたし、高さ200cm幅180cm長さ220cmのシン・ゴジラも展示されていて迫力いっぱい。感動いっぱいで帰りました。
ついでに布製の「シン・ゴジラ トートバッグ」が付録についている雑誌「シン・ゴジラ」を1,800円也で購入。帰って、このバッグに書類を入れて、意気揚々と外出しようとしたら、我が息子が
「それって、買ったなどと言わないで、孫から貰ったことにして」と、言語明瞭・意味不明なことを云うので・・・エート、ここは老いては子に従えと言うので・・・孫から貰ったゴジラバッグのゴジラをお供にいつも外出しています。ハイ。

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