5月。爽やかな5月がやってきた・・・と思ったら、ニッポン国中はもう夏日か真夏日。
私、何度も云うようだけれど、夏はダラダラ暑いからキライ、冬はブルブル寒いからキライ。だから、好きなのは春か秋。
ああ、それなのにそれなのに、春は足早に通り過ぎ、5月もチョッピリ姿を見せたものの、アタフタと姿を消してしまった。
そして、一日の中で朝は春気分、昼は夏気分と日替り季節を味わい、年間を通してドカ雪・ドカ雨・ドカ風・ドカ突風・ドカ熱・ドカ寒に悲鳴を上げているけれど、これが当たり前と思わざるを得ないのかもしれぬ。
5月になると、私のダーイ好きな井上陽水のスーゴク好きな「5月の別れ」を何度も聞きながら、5月にホノボノひたっていたものだけれど
「アツーイ!!」と感じながら、この曲を聴いたってトンチンカンもいいところである。
どうも、宇宙の遥か彼方にあるチチンプイプイ星雲のアカチパラチー星人が、地球という惑星に生息するヒト科の生物が、我がもの顔に地球上の他の生物や植物を意のままに利用し、土地や空気、水などをやっり放し使っている上に、それにあきたらず放射能を持つ物資まで手を伸ばしているのを見て、このままでは宇宙の貴重なる星をヒト科の生物が滅ぼしかねないと心を痛めているに違いないのである。
だから、アカチパラチー星人がここでヒト科の生物を懲らしめて目を覚まさせる必要があると考え、地球に向けて超ハイハイスーパーデラックス型の「αЮΩ光線」を放射させて、地球の気候を操作しているに違いないのである。
これって、本当のことである。
[うそ!!!」と云われるのなら、これが真実でないという証明をしてもらいたいものである。
そういう訳で、「自業自得」と言われないように、我々も今までの生き方を反省すれば、アカチパラチー星人も安心して矛を収め、小野十三郎の詩にあるような5月が戻ってくるかもしれぬ。
五月の風 小野 十三郎
さわやかに
五月の風がふいている。
木の葉という木の葉は
みな葉うらをかえしてゆれている。
きり雨がさっと光ったとおもうと
またすぐに上がって
明るい陽のなかに
くぬぎも、ならも、けやきも
日本の山ぜんたいの木が
しづかに
青い波をうってゆれている。
そして雲がゆく遠い空のおくで
目に見えない大きな歯車が
からから、からからと
一日音をたてている
こどもが
これからの日本をつくる
そう、こどもたちのために、地球を守りましょうね。
※ 小野十三郎(1903年~1996年)――詩集「拒絶の木」で1975年に読売文学賞受賞。1977年より2年間日本現代詩人会会長。