ユルーイ雰囲気に憧れて

 私が 今年見た映画は13本。

 MI/ゴースト ブロトルコ・ペントハウス・ALWAYS 三丁目の夕日’64・ドラゴン タトゥーの女・顔のないスパイ・タイム・バトルシップ・ブラック&ホワイト・幸せの教室・キラー エリート・裏切りのサーカス・ミッシングID

 ほとんど我がヒーローがドンドンパチパチ撃って撃って撃ちまくり、敵はバッタバッタと倒れてしまうけれど、わがヒーロには何故か弾が当たらないという摩訶不思議にしてスカッと爽やか映画ばかりである。
 だから、ドンパチシーンは記憶に残れども、今にして思えばストーリは曖昧模糊?
 だって、この責任の一端は映画のタイトルにあるのである。カタカナ語ばっかり!!! 漢字まじりのタイトルは、なんとなく想像がつくけれど、私が見たカタカナ語タイトルの映画、どんな内容か想像がつく? チンプンカンプンでしょ。
 映画の翻訳者は、観客は英語が読める人ばかりと麗しき誤解をしているに違いない。
 だけど、私のような生粋のニッポン人には分かる訳がない。プンプン!!!
 古き良き時代の映画のタイトルは、ほとんど漢字まじりばっかりで、「風と共に去りぬ」とか「禁じられた遊び」とか「夜の大捜査網」とか、見なくても映画のストーリが想像できたのに残念・・・。
 ひよっとすると、カタカナ語タイトルだと、見に行かなきゃ分からないでしょと、映画館に行かせる陰謀かもしれぬ。
 今年見た映画で一番良かったのは、残念ながら13本の中にはなくって、NHKBSで6月18日21時から放映された邦画「かもめ食堂」
 私、基本的に洋画専科だけれど、仕事から帰ってきた時、うちのかみさんが見ていたのが「かもめ食堂」。食事をしながら、ついつい見ていたらこれが良かった!!!
 フィンランドのヘルンシキにある小さな日本食の食堂が舞台だけれど、これがすっきりとお洒落で、私好みのデザイン。
 ストーリイは有って無きが如しだけれど、食堂の主人が小林聡美。あとは食堂で働くへんてこな雰囲気の2人の女優さんで、この3人が醸し出すユルーイ雰囲気とシンプルでユルーイ会話。
 ウーン、とっても素敵でした。
 これってドンパチ映画とは正反対の、のんびりゆったりユルーさいっぱいの脱力系映画である。
 なんだか、井上陽水の中で私の一番好きな「白い一日」に通じるものがあって、いい加減年寄りの私にピッタリの映画だったのかもしれぬ。

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