私、サラリーマン人生50周年を祝って、12日から『中央ヨーロッパ5ヶ国周遊』の旅に出かけたものの、16日にアイスランドの火山が200年振りに噴火。火山灰がヨーロッパ中に広がり、空港が閉鎖されてしまった。
それで、19日に帰る予定だったのが、ツアーの最終地チェコのプラハで24日まで足止めをくってしまった。
人生最初の外国旅行が、200年に1度の出来事に出く合すなんて、何たる不幸・・・と、我が家の息子達は、私達がパンをかじりながら、ベンチで寝ていると思ったらしいけれど、泊まっていたホテルはプラハの高級ホテル。
だけど、ツアー会社が交渉のうえ緊急事態ということもあって、19日以降も豪華絢爛朝食つき一泊7000円也で、宿泊を続けることが出来るようになった次第である。
19日以降は単独行動となったけれど、いつ帰れるか判らないというので、フトコロが心配でしょ。それで、せめて昼食抜きでいこうと豪華絢爛朝食を腹いっぱい食べて、ツアーで行かなかった所やブルタウ川のクルーズ、夜はコンサートやマリオネット劇場などにも行って、心はいっぱいフトコロはスッカラカン。
これって、旅費なしの豪華絢爛朝食つき一泊7000円也の6日間のプラハ自由行動ツアーに参加したみたいで、成田空港で足止めになった外国人には悪いけれど、なんだか大儲けしたみたい。
だけど、ビックリしたのはッヨーロッパのトイレ。オシッコする便器は朝顔型ばかりで、床まで一体となった便器ではないのである。
便器の位置が高いので、私のようなS型の男はオシッコするときは我がいとしき君が、朝顔型便器に触れないように捧げ銃をして、90度以上の角度で発射しなければならぬ。タレ下げてオシッコなどしたら、我がいとしき君が汚される恐れがある。
そりゃまあ、床まで一体型の便器は、資源のムダ使いといえばそれまでだけれど、子ども達と同じように便座に座ってオシッコするのは、男の沽券にかかわる気がするではないか。男のオシッコは、立ってシャーと勢いよくすべきものなのである。
でも、初めてヨーロッパに行って、我がニッポン国は過剰にして貧しく、ヨーロッパはつつましいけれど豊かということをじみじみ実感。
エコや環境への対応、働く人たちに対する考え方、物を大事に扱って自分の国や歴史を大切にする心などがいたるところで感じられて、我が愛するニッポン国は三流国になったのかという気がした。
井の中の蛙だった私は、貧しくても心の豊かさが持てる国の方がいいなと思った次第である。