チョコレート革命

 昨日はバレンタインデー。丁度日曜日とあって、本命チョコの恋人たちは、

チョコ持って 僕を待ってた 君が好き!  *1

と、バレンタインデーとハッピィホリデーに想いを重ねたのだろうけれど、義理チョコや義務チョコ、職場チョコの男性は、職場が休みとあって

仕分けされ 廃止決定 オレのチョコ  *2

と、チョコなしのブルーデー。
 私のようなたそがれ時の男は、

チョコくれた あの娘も今月 お婆ちゃん  *3

と、時の流れを感じさせられる日でもある。
  バレンタインデーは、そもそも、St.Valentineに由来する記念日で
「恋人たちが愛の印を交わす日」となっているのだけれど、なぜか日本では自分チョコ、ファミリーチョコ、海老鯛チョコ、二股三股チョコ、ご褒美チョコ、婚活チョコ、母心チョコ・・・と、チョコを買う理由は増えるばかりで、本来のバレンタインチョコの影は薄くなるばかりである。
 チョコ会社の利益向上に貢献するのも悪いことではないけれど、もう時代はエコ時代。
 それに、本命チョコを貰った男性ならともかく、義理チョコや職場チョコを貰っても、建前的にはニコニコと
「ありがとう」だけれど、甘いものに弱いし倍返しのホワイトデーも大変だしと、本音的には、
「もういいよ」と逃げ腰及び腰ヘッピリ腰の男性も多いようである。
 でも、アサヒコムの2月12日にオーネットが「楽天リサーチ」と男女1200名にアンケートした結果が載っていたけれど、バレンタインデーに女性の4人に一人が愛を告白した経験があるそうである。

このチャンス 活かすも殺すも チョコ次第  *4

と、勝負をかけた人や

メールでも 言えない気持ち チョコ頼み  *5

と、ひそかな想いを告げた人もいるのだろうけれど、アンケートに答えた30.2%の男性がバレンタインデーに愛を告白され、そのうち相手の女性と付き合ったのは、35.9%だったそうである。
 これって、婚活時代にあって、いい確率である
 だから、心ここにあらずの大盤振る舞いチョコは止めて、ここらで手作りで
 『恋する人にあげるチョコ』や
 『親しい友に上げるチョコ』位にしぼって、心の見えるバレンタインデーに戻ることが大切なような気がする。
 そうして、感度の弱い君にはチョコレート革命を・・・。

男ではなくて大人の返事する君にチョコレート革命起こす  ―俵万智

 (注) 引用した川柳は、メリーチョコレートカムパニーの「第13回バレンタインどきどき、ワクワク川柳傑作選」より
 *1・・・女性・55歳・会社員・青森県上北部
 *2・・・女性・44歳・パート・静岡県富士市
 *3・・・男性・40歳・会社員・滋賀県大津市
 *4・・・女性・58歳・自営業・千葉県浦安市
 *5・・・女性・21歳・学生・神奈川県愛甲郡

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