時空をこえてポカーンと・・・

 昨年、残念というか遺憾というかアッタマにきたというかトンデモハップンというか、我が愛する冥王星が惑星から失格してしまった。
 冥王星は、宇宙戦艦ヤマトや銀河鉄道999に登場する由緒ある惑星だし、火星とか水星とかカレンダーまがいの味も素っ気もない惑星の名前と違って、冥王星という夢のある素敵な名前が付いているのに、それを惑星から抹消するなんて
「アホか!!!」と、私は怒り狂っていたのである。
 ところが、なんと嬉しいことには、先月、冥王星に代わって、第9惑星が誕生するかもしれないというニュースが飛び込んできた。
 このニュースは、神戸大学の向井正教授とパトリック・リカフィカ研究員が発表したもので、コンピューターでシュミレーションした結果、海王星よりはるか遠くに大きな軌道を廻る星が存在することが証明されたということである。
 その星は、主に氷で出来ていて重量は地球の3~7割、直径は地球並みの1万~1万6000キロとみられ、今後10年以内に発見される可能性が強いらしい。 
 私などは、北海道くらいなら、日常感覚でとらえることが出来るけれど、海王星は、太陽からなんと45億440万Km彼方。新惑星は、それからはるか遠く、と云うから
「フーン」と言うだけで、終わりである。想像を超えてしまう。
 その想像を絶するほどバカでかい太陽系は、我らが属する銀河から見ればほんのちっぽけな点でしかなく、そのバカバカでかい銀河は、バーカバーカでかい宇宙から見れば、点にもならない存在らしい。
 だから、宇宙は無限であると言えば、なんとなく分かったような気がするけれど、なんと、その宇宙は猛烈な勢いで膨張していると云う。
 それが、分かるくらいなら、宇宙とその外側の境界は何で出来ているのか、宇宙の外はどんな世界か分かりそうなものだけれど、誰も、教えてくれない。
 しかし、難しく考えるから分からないのであって、日常感覚で考えれば良いのである。
 無論、宇宙の外は文字通り天の国。だから、宇宙との境はピンク色のエアーカーテンで仕切られ、スケスケの羽衣を着た天女が、エロっぽく・・・ ン? 訂正、エーット、イロっぽく・・ ン? これまた訂正、エロイロ抜きで・・・これってつまらない世界だなァ、なんて思っては困る。羽衣はスケスケで・・・フワフワ舞っているのに違いないのである。
「バッカみたい」なんて、云って貰っては困る。見に行って確認した訳でもないのに
「バッカみたい」なんて、無責任なことを云って貰っては困る。
 だけど、私の血液型はA型。A型は几帳面とも云われるけれど、私はどちらかと云えば「どうでもA型」だから、ここは
「マ いいか」と、深く詮索しないことにしよう。
 そして、東京の三木谷美和さんの
「果てしなき 時空をこえていまどどく 星かげさやか われはささやか」という句のように、日常感覚は捨てて、ただ
「ポカーン」と星空を見上げている方がいいのかもしれぬ。
 え? 何? 都会はネオンの海で、星なんか見えないって?
 そうか、ネオンの海で、スケスケの方なんだ!!! ウーン、やっぱ、日常感覚に戻ることにしよう。

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