昨日はバレンタイン。
もし、14日が土曜か日曜だったら、義理チョコを買わなくてもすむので、女性はニッコリ、おじさんとチョコ屋さんはガッカリだけれど、幸か不幸か今年のバレンタインは水曜日。
だけど、最近は平日のバレンタイデイでも
「どうして、あんな冴えないオジサン上司にチョコ, やんなきゃならないの」と、女性軍は理性に目覚め、義理チョコが減ってきているそうである。
そこで、危機を感じたチョコ業界は陰謀をはりめぐらして、高級感あふれる「自分チョコ」や女性同士の「友チョコ」、お世話になった人への「世話チョコ」やら奥さんからダンナさんへの「ファミチョコ」に娘さんからの「パパチョコ」などを生み出し、女性心理をくすぐって商魂逞しく売り上げ減をカバー。
ホント云えば、バレンタインデイは恋人達の愛の誓いの日であり、愛の告白をする日でもある。だから、吉川宏志の歌集「青蝉」に収録されている
花水木の道があれより長くても短くても愛を告げられなかった
という句のように、云おうとして云えない人が、チョコレートに託して愛を告げることが出来る日がバレンタインデイなのである。
ああそれなのに、それなのに、である。「ナントカチョコ」や「カントカチョコ」が巷にあふれた結果、「本命チョコ」の影が薄くなってしまい「本命チョコ」を渡したつもりなのに、相手は
「これって義理チョコ? それとも世話チョコ? まさか本命チョコ?」と、交通整理が必要なニブイ男性も出てくるにちがいない。
しかし、前世から赤い糸で結ばれている相手なら、いくらニブイ男性でも、一瞬にして「本命チョコ」と感じ
「ああ、そうだったんだ!!!」と、後はハッピイウエディングにまっしぐらとなるはずである。
そういう意味では「聖バレンチノさん」に悪いけれど、ニッポンのバレンタインデイは
「愛を告げる日」ではなく
「愛を確かめる日」となるにちがいない。
そこで、皆さん、昨日は胸ドキのバレンタインデイ。愛を確かめることが出来ましたか?
エ? 感度なしだって・・・。
ウーン、そうか。だったら、歌人 俵万智も詠んでいます。
男というボトルをキープすることの期限が切れて今日は快晴