選挙が終わった。自民党の‥‥って言うか、コイズミ党のバカ勝ちである。
郵政民営化法案に反対したセンセイ達を、公認しないというのは理解できる。だけど、そこの選挙区に今が筍の女性や、キンキラキンのエリートを立候補させてしまった。ホント、反対したセンセイ達のハートは、伸身回転、うしろ宙返り、屈伸回転したに違いない。
かくして、「アアでもないけど、コウでもない」が当たり前の魑魅魍魎にして百鬼夜行のセージの世界を、単純明快スッキリクッキリ、丁半博打の世界に変えてしまった。
分り易いのはいいけれど、セージの世界は
「良い」か「悪いか」で決まる訳でもなく、「全てハッピィ」なんてあり得るはずがない。「あちらが立てば、こちらが立たず」の世界だろうから、喧々諤々、仲良く喧嘩してもらわなくては困る。
しかし、コイズミさんのハートが、まさか装甲板で覆われ絶縁体を備えているとは思いもせずに、我がニッポンの誇る義理人情を頼りに立候補したセンセイ達は、この世の無情を嘆いていることであろう。
かくして、衆議院定員480人の49%にあたる237人の前議員・元議員が落選して、タダの人になってしまった。
よほどの大事件でも起こらない限り、今後4年間は選挙はないであろう。すると、当選したピッカピッカのセンセイは、4年もたてば権勢を身に装ってギンギラギンのセンセイに変身しているにちがいない。
そうなると、落選してタダの人になったセンセイは、片隅に追いやられて出る幕をなくし‥‥
そう 「夏草や つわものどもが夢の跡」 にならないように、今回は風に流されただけと思い、もう一度人生のリセットボタンを押して、ウン、刻苦勉励のほどを‥‥。